東京のおすすめ美術館|三井記念美術館についてお話します。

博物館関係

ここの見どころは

  • 美術館の展示内容
  • 三井家の歴史
  • 建物(三井本館)

です。それぞれ詳しくみてみます♪

三井記念美術館

日本・東洋の優れた美術品を収蔵している三井文庫別館が2005年、三井本館に開設した美術館です。私の中では日本・東洋の美術館および開催されている展覧会は都内1位2位を争う美術館と思っています。ちなみに争うもう一つは東京ミッドタウンにあるサントリー美術館です。
※これは個人の感想なので人によっては違うと思います!

ここには三井家が江戸時代から収集した4000点もの美術品が所蔵されています。

到着から鑑賞の流れ

こちらが三井本館7Fの美術館フロアのマップです。到着したら鑑賞に不要な荷物はロッカー(100円返却式)に預けましょう。そして映像ギャラリーで美術館や展示の解説動画を鑑賞しましょう!

受付でチケットを購入し、入場したところが展示前室です。ここでは三井家や三井本館の歴史などの展示があるのでお勉強しましょう♪

ここまでは写真撮影OKで、ここから先の展示室1〜7は撮影不可なのでじっくり鑑賞を堪能してください。展覧会や人にもよりますが、さっとみたら30分、普通にみたら60分、じっくりみると90分以上という感じと思います。

その他

  • 展示室7を出たら最終入場できません。
  • 展示室4〜7にはソファ席で休憩もできます。
  • トイレは入場前にお済ませください。
  • 展示室は静まりかえっているので会話はボソボソできる感じです。

主な収蔵品

国宝が6点あります!

  1. 紙本淡彩雪松図 円山応挙筆 六曲屏風
  2. 志野茶碗 銘卯花墻(うのはながき)
  3. 短刀 無銘正宗(名物日向正宗)
  4. 短刀 無銘貞宗(名物徳善院貞宗)
  5. 熊野御幸記 藤原定家筆 建仁元年十月
  6. 銅製船氏王後墓誌

この中でも代表的なのはやはり円山応挙の雪松図屏風ではないでしょうか。展示室に入った瞬間、神々しくエネルギーを発していました!展示期間は限られているので事前に確認してからいってみてください♪

重要文化財は75点もあるので省略します。

収蔵品の特徴

国宝6点、重要文化財75点、重要美術品4点で、その中核は茶道具類です。三井家が積極的に応挙を庇護していたこともあり、絵画は円山派の作品が多いです。ほかには拓本、書跡、能面、刀剣、墓誌、切手などもあります。

中央の展示室には、織田信長の実弟である織田有楽斎(1547-1621)が京都・建仁寺境内に建てた茶室「如庵(じょあん)」を再現しています。現在は本物の如庵は愛知県犬山市にあります。織田有楽斎のクリスチャンネーム「Joan」からつけられたという説もあります。

三井越後屋(三越)の革命

三井家は今の三井グループ、昔の三井財閥の元で元祖は三井高利(たかとし、1622-1694)です。

三井高利は今の三重県の松坂の町人として生まれました。藤原道長の末裔という伝承があり正確には三井家は昔に始まっており、三井高利は中興の祖(ちゅうこうのそ)と言われています。

いろいろあって高利一家が江戸本町、今の三井本館(国の重要文化財)がある日本橋エリアに越後屋を開店しました。これが三井越後屋、三越の始まりです。

当時、相対取引や掛け取引が当たり前だったところに、店前売り(たなさきうり)、値札による価格の表示、現金掛け値なし、など画期的な戦略を実行して大繁盛したようです。今はオンラインも主流になっていますがちょっと前に当たり前だった形を確立したお店でした。

三井11家と惣領家(北家)

三井高利の死後、同族の11家が一体となって三井家を盛りたてました。

  1. 油小路北家(惣領家であり、当主は代々三井八郎右衛門を名乗ります)
  2. 伊皿子家
  3. 新町家
  4. 室町家
  5. 油小路南家
  6. 小石川家
  7. 松坂家
  8. 永坂町家
  9. 五丁目家
  10. 一本松町家
  11. 本村町家

実際には途中で名前の変更や入れ替えなどがあるので参考としてください。時間が経つにつれて血筋が薄くなるため明治以降も同族同士による結婚も多いようです。

井記念美術館には、北家、新町家、室町家、南家、伊皿子家、本村町家、三井家の親戚である鷹司家の合計約4000点の美術品が所蔵されています。北家から約1900点、新町家が約1050点、室町家が約700点、合計約3700点なのでこの三家でとほとんどをしめています。

建物(三井本館)

1902年に旧三井本館が竣工しました。1923年の関東大震災で損害あり、社長の三井八郎右衛門が「震災の二倍のものが来ても壊れないものを作るべし」と命じ現在の三井本館が誕生しました。

現在の三井本館は1929年にアメリカの会社が設計した日本を代表する重厚な洋風建築です。1998年に重要文化財に指定されています。

三井記念館はこの三井本館の7Fにあります。たてものが重要文化財のため大きな改変ができず最新技術を適用するのに苦労しているようです。

近年おこなったリニューアル工事後は特注のLEDに変更し、展示内容に応じて調節できる照明になっているようです。

また隣には2005年竣工の日本橋三井タワーがあります。この1Fアトリウムもとてもきれいでそこにいるだけで豊かな気分になれます。このアトリウムから重要文化財である三井本館に入っていきます。説明がなければ気づかないくらい自然につくられています。三井記念美術館の中だけでなく、この近代建築と現代建築のコラボ空間からがこの美術館の魅力といえます!

ちなみにこの日本橋三井タワーが高いビルになっているのは容積率の話がでてきます。丸の内高層ビル群と東京駅の関係などもそうですが、この重要文化財と高層ビルの関係にも容積率が関係してきます。詳細は割愛します。

余談です。

1945年から1947年はGHQにより一部接収されていました。多くの財閥や富裕層の施設はGHQに接収されていたので当時ではよくあることでした。

三井信託の玄関には三菱電機製のエレベーターが設置されています。

あとがき

日本橋三井タワー、コレド室町1、コレド室町2、コレド室町3、コレド室町テラスなどおしゃれな建物やお店も多く食事やカフェも選択肢が豊富にあるのがいいですね!

10分あるけば神田のサラリーマンが密集する飲み屋街というのもおもしろいです。

この記事を書いた人
ゆる歴史散歩会 会長
なかまつ

北海道大学工学部卒。美術館は週に2回、海外旅行は年に6回行く、ゴリゴリの理系出身のIT系ビジネスマン。隣が図書館のため毎月10冊の本を借りている。趣味の延長で、東京の歴史や芸術を楽しむゆる〜いイベントを企画している。

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