東京インターナショナルオーディオショウ2026完全ガイド|無料試聴・回り方・オーディオの基礎と歴史

AI・人工知能EXPO NEO 2027の会場となる東京国際フォーラムの外観

2026年10月23日(金)から25日(日)まで、東京国際フォーラムで第43回東京インターナショナルオーディオショウが開催されます。入場は無料です。事前予約は9月2日10:00から受け付け、予約者は各日10:00から入場できます。事前予約をしていない人も当日に会場受付で登録できますが、入場できるのは各日12:00以降です。午前中から回りたい場合は事前予約が必要です。

このイベントの主役は「展示を見る」ことより「実際に音を聴く」ことです。国内外の高級スピーカー、アンプ、レコードプレーヤー、デジタル再生機器などを組み合わせたシステムを、各社の試聴室で聴き比べられます。

2026年の開催概要

10月23日・24日は10:00~19:00、25日は10:00~17:00。会場は東京国際フォーラムです。2026年は33社、国内外約200ブランドの展示が予定されています。

公式発表では、事前予約は9月2日10:00から受付開始と案内されています。予約数が上限に達すると受付終了となるため、来場前に公式サイトの最新状況を確認してください。

会場では何をする?「ブース」より「試聴室」を回る

一般の展示会では立ったまま商品説明を聞くことが多いですが、このショウでは部屋に入り、席に座って音楽を聴くスタイルが中心です。

会社ごとにスピーカー、アンプ、プレーヤーなどを組み合わせ、時間帯によって評論家やメーカー担当者の解説付き試聴も行われます。説明会のない時間は自由試聴になる場合もあります。

試聴中は静かに音を聴き、部屋を出てから低音の出方やボーカルの位置などを比べると、システムごとの違いをつかみやすくなります。

2026年はどの会社・ブランドを見る?

2026年は33社、国内外約200ブランドの出展が発表されています。国内メーカーではアキュフェーズ、ラックスマン、SOULNOTE、TAD、トライオード、ヤマハ、デノン、マランツ、エソテリックなど、輸入商社系ではナスペック、ノア、ステラ、太陽インターナショナル、タイムロード、ゼファンなどが参加します。スピーカー、アンプ、DAC、ネットワークプレーヤー、アナログプレーヤーを同じ日に聴き比べられるのが大きな特徴です。

2026年の各室の新製品や評論家・メーカー担当者の講演予定は順次公開される段階です。前年2025年には、ナスペックがMonitor Audio「HYPHN」やPlayback Designs「MPD-8 AI」を試聴展示し、ラックスマンは創業100周年モデル、ハーマンはJBLの上位機、ヤマハはQobuzを使った試聴、トライオードは真空管アンプと評論家講演などを実施しました。2026年も「製品を見る」だけでなく、時間を決めた試聴会や解説講演を公式スケジュールで選ぶのが効率的です。

初参加は1室10~20分を目安に、音の違う部屋を回る

最初から特定ブランドに絞らない場合は、スピーカー中心の部屋、アナログレコード中心の部屋、デジタル再生中心の部屋を1室10~20分ほどずつ回ると違いをつかみやすくなります。気になった部屋だけ後で戻れば、短時間でも複数の音作りを比較できます。

通常の試聴時間は自由に出入りできる部屋が多い一方、評論家講演や特別試聴は整理券、入替制、定員制になる場合があります。試聴中は会話や通話を控え、着席している人の視界や動線をふさがないようにすると安心です。購入予定がなくても、TIASはオーディオ技術と文化を紹介するショウとして一般来場者を受け入れており、聴き比べだけを目的に参加できます。

スピーカー・アンプ・DACは何をしている?

音楽データやレコードの信号は、そのままではスピーカーを十分に鳴らせません。

デジタル音源では、DAC(Digital to Analog Converter、デジタル信号をアナログ信号に変換する機器)がデジタル信号をアナログ信号へ変換します。アンプはその信号を増幅し、スピーカーが電気信号を空気の振動へ変えて音を出します。

大まかには「音源→DAC→アンプ→スピーカー」と考えると、各社がどの部分を展示しているのか分かりやすくなります。

アナログレコードとデジタル音源は何が違う?

レコードは溝の物理的な凹凸から音の信号を取り出します。CDや配信音源は音をデジタルデータとして記録します。

聞こえ方は、プレーヤー、カートリッジ、DAC、アンプ、スピーカー、部屋の音響など多くの条件で変わります。方式だけで単純に優劣が決まるものではありません。

ハイレゾとは?

ハイレゾはHigh Resolution Audioの略です。一般にCDを超える情報量を扱えるデジタル音源や、その再生に対応した機器を指します。

数値だけで聞こえ方が決まるわけではないため、オーディオショウではスペック表と実際の音をあわせて確かめると理解しやすくなります。

高級オーディオはなぜ高い?

高級オーディオでは、筐体の剛性、電源回路、振動対策、使用部品、スピーカーユニット、少量生産などに大きなコストがかかります。海外製品では輸送や流通コストも加わります。

価格と音の好みは同じではありません。複数の部屋を回り、自分にはどんな音が心地よいか比較すると、機器ごとの個性が分かりやすくなります。

初心者は何を聴けば違いが分かりやすい?

ボーカルが中央のどこに聞こえるか、楽器が左右・前後にどう広がるか、低音が量だけでなく輪郭を持って聞こえるか、小さな音が埋もれず聞こえるか、といった点を意識すると比較しやすくなります。

同じ曲を複数の部屋で聴けると、機器や部屋による違いも分かりやすくなります。

2024年・2025年はどんな音が集まった?

2024年は7月26日~28日に開催され、会場には「普段は店頭でも並べて聴きにくい」超高級機が次々と持ち込まれました。Magicoの大型スピーカー「M7」はペア8,580万円、Sonus faberの「Suprema」は1億円を超えるシステムで、巨大な筐体からオーケストラや低音が部屋いっぱいに立ち上がる世界を体験できました。一方、デノンの新世代プリメインアンプ「PMA-3000NE」やDALI「RUBIKORE」など、家庭へ導入するイメージを持ちやすい新製品も並び、価格帯も音の思想も異なるシステムを同じ建物で聴き比べられました。

2024年にはBAYZの360度方向へ音を広げる独特なスピーカーや、Martenの大型機、アナログレコード再生、光カートリッジ用フォノイコライザーなども登場しました。部屋へ入るたびに、壁のように大きなスピーカー、彫刻のような筐体、真空管が光るアンプ、回転するレコードプレーヤーへ景色が変わるため、機器名を知らなくても「音を出す方法がこんなに違うのか」と実感しやすい年でした。

2025年は10月17日~19日に開催され、JBLがスタジオモニター最上位「MODEL 4369」を世界初公開し、新しいSummitシリーズの大型フロア型「Makalu」「Pumori」もまとめて披露しました。ラックスマンは創業100周年記念モデルを並べ、DALIの小型スピーカー「KUPID」、SOULNOTEの新しいエントリー機なども登場。超弩級システムではYG ACOUSTICS「TITAN」など、システム総額が億単位に達する組み合わせもありました。

2025年の面白さは、巨大で高価な装置だけではありません。ヤマハはストリーミングサービスQobuzを使った高音質再生を行い、ナスペックはMonitor Audio「HYPHN」やPlayback Designsのデジタル機器を組み合わせ、トライオードでは真空管アンプを評論家の解説とともに聴かせました。レコード、真空管、CD・SACD、ハイレゾ、ストリーミングが同じフロアに共存し、オーディオの約半世紀を耳で行き来できるような会場でした。

1983年から続くイベント

このショウの始まりは1983年の「輸入オーディオショウ」です。海外の高級オーディオを日本で紹介する場として始まり、1997年に「インターナショナルオーディオショウ」へ名称変更しました。

現在は海外ブランドだけでなく国内メーカーも参加し、高級オーディオの新製品や技術をまとめて体験するイベントとなっています。2026年で43回目です。

オーディオ業界はどう変わった?

日本では1970年代前後に家庭用ステレオが広がり、レコードとFM放送を高音質で聴く文化が成長しました。カセットは録音と持ち運びを身近にし、1980年代にはCDが登場してデジタル再生が家庭へ普及します。1999年にはSACD(Super Audio CD)が登場し、より高品位なディスク再生も追求されました。

2000年代以降はCDをパソコンへ取り込むPCオーディオ、USB DAC、ネットワークプレーヤーが広がり、音源もダウンロード型のハイレゾへ移りました。現在はQobuzなどのストリーミングで高音質音源を直接再生する方法が定着する一方、アナログレコードも再評価されています。

このため現在のTIASでは、レコードプレーヤー、真空管アンプ、CD・SACDプレーヤー、DAC、ネットワークプレーヤー、ストリーミングまで、異なる時代の再生方式が同じ会場に並びます。オーディオの歴史を「古い方式から新しい方式への置き換え」ではなく、複数の再生文化が並存している状態として見られるのも特徴です。

東京インターナショナルオーディオショウ2026のFAQ

入場は無料ですか?
無料です。2026年は事前予約制で、予約受付は9月2日10:00から始まっています。

事前予約なしでも入れますか?
当日登録でも入場できます。ただし当日登録の受付は各日12:00からで、午前中は事前予約者のみ入場できます。朝から試聴したい場合は事前予約が必要です。

何時間くらい必要ですか?
初参加なら2~3時間でも複数の試聴室を回れます。気になる講演や新製品のデモをいくつか聞く場合は、半日程度あると余裕があります。

購入予定がなくても参加できますか?
参加できます。会場では国内外約200ブランドの製品を試聴でき、オーディオの音や機器の違いを体験する目的でも楽しめます。

参考文献・公式資料

まとめ

東京インターナショナルオーディオショウは、高級機器を買う予定がなくても、機器や部屋による音の違いを実際に体験できるイベントです。初心者は数部屋を聴き比べるだけでも、スピーカーやアンプの個性をつかめます。