CEATEC 2026完全ガイド|無料参加・展示・体験・セミナーと60年以上の歴史を解説

AI World 2026秋 東京の会場となる幕張メッセ

CEATEC 2026は、2026年10月13日(火)から16日(金)まで幕張メッセで開催される、日本最大級のデジタル技術・エレクトロニクス関連イベントです。入場は無料で、全来場者の事前登録が必要です。

AI、ロボット、半導体、通信、宇宙、スマートシティ、モビリティなど扱う分野は幅広く、主に企業の商談や導入検討を目的としたBtoB展示会です。一方で、最新技術を一度に見たい一般来場者にも見どころがあります。

幕張メッセの外観
幕張メッセ。CEATEC 2026の開催会場。撮影:掬茶/Wikimedia Commons/CC BY-SA 3.0

CEATEC 2026の開催概要

2026年のテーマは「Transformation ―企業が、産業が、そして社会が変わる―」。一般展示に加え、社会課題や産業横断の共創を扱う「X(Transformation)パーク」、スタートアップや大学・研究機関が集まる企画、コンファレンスなどが展開されます。

2026年はJapan Mobility Show Bizweekも幕張メッセで併催されます。デジタル技術に加え、自動車や移動サービスまで一緒に見られるのが特徴です。

CEATECとは?何を見る展示会?

CEATECでは、完成した家電製品だけでなく、センサー、通信、AI、半導体、ソフトウェア、ロボットなど、社会や製品の裏側を支える技術まで含めて展示されます。

大企業の大型展示だけでなく、スタートアップ、大学、研究機関の試作品や研究成果を見る機会もあります。展示によっては実機デモや体験があり、ブース担当者へ直接質問できます。

2026年はこれを見ると分かりやすい

2026年は724社・団体の出展者が公開されており、すべてを一日で見るのは現実的ではありません。初心者は、①X(Transformation)パークのAIエージェント・ロボティクス、②暮らしのDXパビリオンのスマートホーム、③海洋デジタル社会パビリオンのAI・IoT活用、④宇宙共創パビリオンの衛星・宇宙インフラ、⑤デジタル交通社会パビリオンのETC2.0・次世代ITS・自動運転、⑥ネクストジェネレーションパークのスタートアップ・大学研究、⑦NICTのBeyond 5G/6G、⑧産総研の研究成果、⑨SCSKの自律飛行ドローンのシミュレーション、⑩アイヴィスのリザバーコンピューティング・量子コンピューティング・空間認識AIを軸にすると、現在のCEATECが扱う範囲をつかみやすくなります。

CEATEC AWARDは2026年も総務大臣賞、経済産業大臣賞、デジタル大臣賞に加え、イノベーション賞、トランスフォーメーション賞、グローバルイノベーション賞、ネクストジェネレーション賞、モビリティイノベーション賞などを設けています。受賞案件は会期直前に発表されるため、初参加者は受賞一覧を「今年の技術トレンドを短時間で知るリスト」として使えます。

同じ10月13日~16日にはJapan Mobility Show Bizweek 2026が幕張メッセ2・3ホールで併催されます。CEATECがAI、通信、半導体、ロボティクス、デジタル基盤などを横断して見る場なのに対し、Bizweekはモビリティ産業と異業種の共創に重点があります。自動運転、車載ソフトウェア、交通データに興味がある人は、CEATECのデジタル交通社会パビリオンと続けて見ると関係が分かりやすくなります。

半導体そのものの製造工程や装置・材料を深く知りたい場合は、SEMICON Japanの初心者向けガイドもあわせて読むと、CEATECで見る電子機器やAIの土台がどのように作られているかをつなげて理解できます。

初めて行くと会場はどんな感じ?

幕張メッセの複数ホールを使うため、かなり広い展示会です。すべてのブースを細かく見るより、興味のある分野を決めて回るほうが現実的です。

初参加なら「AI」「宇宙」「モビリティ」など2~3分野を先に決め、一般展示とXパークを組み合わせると全体像をつかみやすくなります。CEATEC AWARD関連展示を追うのも、注目技術を効率よく見る方法です。

エレクトロニクス産業とは?

CEATECでも重要テーマとなる半導体の基板に使われるシリコンウェハー
シリコンウェハー。CEATECの半導体・エレクトロニクス分野を理解する参考画像で、2026年会場の展示写真ではありません。

エレクトロニクス産業は、家電だけを意味しません。半導体、電子部品、通信機器、コンピューター、制御装置、ソフトウェアまで含む広い産業です。

スマートフォン1台を例にしても、半導体、センサー、無線通信、ディスプレイ、電池、ソフトウェアなど多くの技術が組み合わされています。CEATECでは、その部品や仕組みを企業・産業の境界を越えて見ることができます。

IoTとCPSとは何?

IoTはInternet of Thingsの略で、日本語では「モノのインターネット」と訳されます。機械や設備にセンサーや通信機能を付け、データを集めて活用する考え方です。

CPSはCyber Physical Systemsの略で、現実世界からデータを取り込み、コンピューター上で分析し、その結果を現実世界の制御へ戻す仕組みです。工場、自動運転、スマートシティなどで重要です。

Society 5.0とは?

Society 5.0は、日本政府が掲げる将来社会の構想です。サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合し、経済発展と社会課題の解決を両立する社会を目指します。

CEATECは2010年代後半から、このSociety 5.0との関係を強く打ち出すようになりました。家電の新製品発表会から、社会全体のデジタル化を扱うイベントへ変化してきました。

CEATECはもともと家電ショーだった?

CEATECの系譜は1962年の「日本電子工業展」までさかのぼります。当時はテレビ、ラジオ、音響機器などを含む総合的な電子工業展でした。

2000年には「エレクトロニクスショー」と「COM JAPAN」を統合し、CEATEC JAPANが始まりました。2016年にはCPS/IoTを前面に出した展示会へ転換し、2019年から名称は「CEATEC」となっています。

2020年と2021年はオンライン開催となり、2022年にリアル会場へ復帰しました。2024年にはJapan Mobility Show Bizweekとの併催が始まりました。

2024年・2025年は何が話題だった?

2024年は808社・団体が出展し、来場者は112,014人でした。25周年の特別企画「AI for All」が打ち出され、生成AIを単なるチャット機能としてではなく、製造、映像解析、移動、暮らしへ組み込む展示が目立ちました。総務大臣賞のViXion「ViXion01S」は、対象物までの距離をセンサーで測り、見るものに合わせてレンズのピントを自動調節する次世代アイウェアです。実際に掛けると、近くの文字と遠くの対象へ視線を移したときに焦点が追従するという、未来の眼鏡を体感できる展示でした。

同じ2024年には、シャープの消費電力0Wで表示を保持できる屋外対応A0サイズePoster、CalTaの鉄道・インフラ空間を扱うデジタルツイン、HMSの3DセンサーとAIで鉄筋を立体認識して検査する「GEMBA 3D」なども受賞しました。NECは長時間映像を認識し、生成AIが目的に応じて短縮動画と説明文を作る技術を披露。さらにJapan Mobility Show Bizweekとの初併催により、AIや電子部品の先に自動車・移動サービスまで続く会場になりました。

2025年は810社・団体、98,884人が参加し、29か国・地域から出展者が集まりました。会場は一般展示、Partners & Global Park、AX(AI Transformation)Park、Next Generation Parkの4エリアに整理され、AIを「試す」段階から企業や社会へ組み込む段階へ移ったことが分かる構成でした。総務大臣賞のシャープは、小型・軽量のLEO衛星通信ユーザー端末試作機を展示し、山間部や海上でもつながる次世代通信を手の届くサイズで見せました。

次世代部門では、東北大学発のTouchStarがスマートフォンやサイネージの映像に合わせて振動を返し、演奏や動きの感触まで伝える「4D映像」を体験展示しました。ロート製薬のReaLab AIは、文献探索だけでなく研究計画や実験まで支援する自律AIエージェントを提示。2025年は226セッションのコンファレンスも開かれ、AI、通信、モビリティ、スタートアップ、大学研究が同じ会場で交差するイベントになっていました。

コンファレンスは聞ける?

CEATEC 2026のコンファレンスは「社会課題」「未来構想」「技術」「国際環境」「次世代」の5テーマで構成されます。AIや通信など技術そのものを深く知りたい人は「技術」、モビリティや社会インフラが今後どう変わるかを広くつかみたい人は「未来構想」や「社会課題」、海外市場や産業構造の変化まで見たい人は「国際環境」を選ぶと探しやすくなります。

聴講には2026年の来場事前登録に加えてセッション予約が必要です。席に余裕があれば予約なしで入れる場合もありますが、予約者の着席後に空席がある場合に限られるため、聞きたい講演は事前予約が確実です。公式の「注目セッション」は現時点では準備中なので、具体的なおすすめ講演は公開後にセッション一覧から選ぶ必要があります。

初参加なら、展示を2~3時間見たあとに講演を1本入れるくらいが回りやすいでしょう。展示で実物やデモを見てから同じテーマの講演を聞くと、ブースで見た技術が産業や社会でどこへ向かうのかまでつなげて理解できます。

CEATEC 2026のFAQ

入場は無料ですか?
無料です。ただし、幕張メッセへの入場には2026年の来場事前登録が必要です。

昨年参加していても登録は必要ですか?
必要です。過去にCEATECへ参加した人も、2026年分の来場事前登録を行います。

再入場できますか?
入場証を持っていれば、会期中は何度でも再入場できます。展示ホールとJapan Mobility Show Bizweek、食事などを行き来する場合にも便利です。

コンファレンスは予約が必要ですか?
聴講には来場事前登録に加えてセッション予約が必要です。空席がある場合のみ予約なしでも入れることがありますが、予約者の着席後の空席利用になるため、聞きたい講演は事前予約が確実です。

参考文献・公式資料

まとめ

CEATECは「最新家電を見るイベント」から、日本や世界のデジタル技術が社会をどう変えるかを見るイベントへ進化してきました。2026年はAIや宇宙、モビリティなどを一度に比較でき、最新技術を広く知りたい人に向いています。