渋谷区南平台町（なんぺいだいちょう）
単独町名。明治半ば以降から邸宅街として発展した。外交官内田定槌(さだつち、1865-1942)の洋館は、現在、重要文化財として横浜の山手イタリア山庭園に移築保存されている。終戦時に陸相阿南惟幾(これちか、1887-1945)らと共に自刃した海軍軍令部次長大西瀧治郎(たきじろう、1891-1945)の次長官舎が、セルリアンタワー南西側の現在の東急本社界隈の地にあった。
さらに、内閣総理大臣（自由民主党総裁）を務めた岸信介(のぶすけ、1896-1987、元首相佐藤栄作の兄で元首相安倍晋三の祖父)と三木武夫(たけお、1940-1974)の私邸があった。前者は1940年代にこの地に居住し、60年安保闘争の際にデモ隊に包囲される騒ぎとなった。後者は現存しており、かつては三木武夫記念館として一般公開されていたが、2012年（平成24年）4月末をもって閉館した。
また岸信介邸の隣には統一教会本部があり、相互に交流があったとされている。
文化人では、かつて住んでいた映画監督の市川崑(こん、1915-2008)が映画関係者から「南平台」と呼ばれており、旧宅が「市川崑記念室」となっている。脚本家で鉄道愛好家の関沢新一も同地に居住した。また、山階鳥類研究所(※)が1932年（昭和7年）から1984年（昭和59年）までこの地にあった。
※公益財団法人山階(やましな)鳥類研究所は、元侯爵の山階芳麿（(やましなよしまろ、1900-1989、旧皇族の芳麿王)が、1932年（昭和7年）に東京都渋谷区南平台町の自邸に創設した山階家鳥類標本館を母体に1942年（昭和17年）に設立した研究所。現在の所在地は、千葉県我孫子市高野山。
渋谷区鉢山町（はちやまちょう）
単独町名。一般に「代官山」として認識されるエリア。江戸時代には中渋谷村に属す。擂鉢状の山が存在したことによる。空鉢仙人(からはちせんにん)の鉢が飛来したものと伝えられる。空鉢仙人または法道（ほうどう）は、鉄の宝鉢を持っているインドの仙人。6-7世紀頃、中国・朝鮮半島を経由して、日本へと渡ってきたとされる。播磨国（兵庫県）一帯の山岳などに開山・開基として名を遺す、数多くの勅願寺を含む所縁の寺がみられる。
渋谷区鶯谷町（うぐいすだにちょう）
単独町名。町内は主に住宅地となっている。高級マンションなども見られる。地内の細流・三田用水鉢山口分水に架かっていた鶯橋に由来する。河川が通っていたため、桜丘、鉢山、代官山に囲まれた谷地となっている。
渋谷区桜丘町（さくらがおかちょう）
単独町名。町内には渋谷インフォスタワー 、セルリアンタワー、渋谷区文化総合センター大和田などの高層ビルが建設され、渋谷の新たなIT拠点ともなっている。セルリアンタワーは東京急行電鉄（現：東急株式会社）本社跡地に建設された再開発ビル、渋谷区文化総合センター大和田は旧大和田小学校の跡地に建設され、地域の避難所にも指定されている。
今回いくところ
以下のリンクはGoogleマップのリンクです。マップの保存をしていれば説明がみれます。マップの保存についてはこちら。
- クロスエアタワー
- 相ノ坂
- 菅刈(すげかり)公園（西郷従道邸跡）
- 西郷山公園
- 代官山鳳鳴館
- 三木武夫旧居（おそらく解体済み。2012年までは記念館があった）
- 秀和第一＆第二南平台レジデンス（旧岸信介邸と旧統一教会本部）
- 住友不動産渋谷ガーデンタワー 公開空地
- 鉢山公園
- 鶯谷緑地
- うぐいす公園
- 石井幹子「MOTOKO LIGHTS」
- にぎわいSTAGE
