洗練された街の灯り:広尾から麻布十番へ 夜の散策

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広尾の由来

最も有力な説は「広大な野原(広野)」が転じたものとされています。かつてこの地は、目黒川へと続く緩やかな傾斜地に広がるススキの野原であり、その「広々とした尾根(山の端)」を指して「ひろお」と呼ぶようになりました。

麻布の由来

古くから「麻(あさ)」を栽培し、布を織っていた場所であったことに由来します。この地は日当たりが良く水も豊富だったため、良質な麻が育つ適地でした。平安時代の記録には既に「阿佐布(あさふ)」という表記が見られ、収穫した麻を天日で干していた風景が地名として定着したと言われています。

港区と言えば「坂」

港区内には江戸時代からの由来を持つものや、地域で親しまれてきた名前付きの坂が約80〜90ヶ所存在します。これは2位の文京区や3位の新宿区を大きく引き離してのトップです。麻布・赤坂・青山などのエリアは、武蔵野台地の東端にあたります。台地が指のように入り組み、その間を小さな川が削って「谷戸(やと)」を無数に作ったため、高台と低地を繋ぐ坂道が大量に必要になりました。

アパグループのはじまり

1971年4月1日に、石川県小松市にある小松信用金庫を退職した元谷外志雄(もとや としお、1943年6月3日~2026年2月11日)が、同金庫の出資および市内の電話交換室跡を間借りして「信金開発株式会社」を設立。同年5月10日から住宅ローンをセットにした戸建注文住宅と建売住宅・分譲地の企画販売を開始。

今回行くところ

  1. 「Tの構造」保田 春彦
    有栖川宮記念公園の入り口近くに鎮座する、彫刻家・保田春彦によるパブリックアートです。
  2. 末日聖徒イエス・キリスト教会 日本東京神殿
    広尾の交差点近くにそびえる、白亜の外壁が印象的な巨大な神殿です。夜間はライトアップされ、その神々しいまでの白さが夜空に浮かび上がる光景は、ここが日本であることを忘れさせるほどのインパクトがあります。塔の頂に立つ金色の天使モロナイ像も、夜の静寂の中で一際存在感を放ちます。
  3. 木下坂
    有栖川宮記念公園の北側に沿って伸びる坂道で、かつて北側に木下右京亮公定の屋敷があったことが名の由来です。
  4. 東京都立中央図書館
    国内最大級の公立図書館であり、有栖川宮記念公園の深い緑に包まれています。夜、閉館間近の時間帯に公園側から眺めると、窓から漏れる静かな明かりが知の集積地としての風格を漂わせます。
  5. アパ御殿(西麻布の邸宅)
    アパホテルの創業者夫妻の私邸として知られる超豪華な邸宅です。その圧倒的なスケールと、夜でも一目でわかる独特の存在感は、まさに現代の「城」といった趣です。
  6. 麻布釣り堀聚楽園
    大正時代から続く、都心に残された奇跡のような釣り堀です。夜になると、周囲の高級マンションの明かりと、ひっそりとした水面のコントラストが幻想的な、都会のエアポケットのような空間になります。
  7. 南麻布の家
    建築家・安藤忠雄氏による設計で知られる、コンクリート打ち放しの個人邸宅です。無駄を削ぎ落としたミニマルなフォルムが、夜の照明によって美しい陰影を描き出します。要塞のような堅牢さと美学が同居しており、南麻布という日本屈指の高級住宅街の質感を象徴する建築物です。
  8. 駐日大韓民国大使館
    伝統的な韓国建築の意匠を取り入れた、重厚感あふれる巨大な現代建築です。夜間は厳重な警備に守られながら、独特のルーバー(格子)状の外観がライトアップされ、その威風堂々とした姿は圧巻です。
  9. ハリスのアメリカ公使館の碑(善福寺)
    浄土真宗の名刹・善福寺の境内にあり、幕末に初代アメリカ公使ハリスがここに公使館を置いたことを記念する碑です。樹齢750年を超えると言われる「逆さイチョウ」の巨木とともに、日本の開国史がここから始まったという歴史の重みを静かに伝えています。
  10. 日本最古の理容室 『麻布 I.B.KAN』
    1871年(明治4年)の断髪令発令とほぼ同時に創業した、日本で最も歴史のある理容室の一つです。クラシックで風格漂う外装は、夜の麻布十番の街並みにおいて、古き良き時代の記憶を現代に繋ぎ止める灯火のようです。
  11. 網代公園
    網代公園内に旧町名の案内板があります。網代町、一本松町、坂下町、山元町、東町、西町など麻布を冠した町名があり、現在と昭和20年代の地図の比較ができます。
  12. 麻布十番駅