葛西臨海水族園の無料開園日を17人で満喫|マグロ・ペンギン・海鳥と37周年の開催レポート

葛西臨海水族園の大水槽を群泳するマグロと見入る来園者たち

2026年10月10日(土)12時、ゆる歴史散歩会の17人で葛西臨海水族園を訪れました。1989年の開園から37周年の記念日で、当日は入園料が無料。マグロの大水槽、「世界の海」と「東京の海」、泳ぐペンギン、海鳥の給餌展示などを、参加者同士で話しながらじっくり楽しみました。館内は大変混雑しており、特に「世界の海」は人が多かった一方、「東京の海」は比較的落ち着いていました。写真7枚とショート動画12本で、当日の雰囲気と歴史・生態を振り返ります。

開催概要|37周年の無料開園日に17人で見学

  • イベント名:【無料開園日】葛西臨海水族園を満喫しよう
  • 開催:2026年10月10日(土)12:00から
  • 場所:東京都江戸川区・葛西臨海水族園
  • 参加者:17人
  • 見どころ:マグロ、世界の海、東京の海、ペンギン、海鳥の展示

葛西臨海公園|海辺の開発と自然を楽しむ都立公園

葛西臨海公園は、東京湾に面した江戸川区臨海町の都立公園です。1985年に着手された葛西沖開発土地区画整理事業を背景として、1989年6月1日に一部が開園しました。「緑と水と人のふれあい」をテーマとする公園には、鳥類園、芝生広場、海を見渡す展望レストハウス「クリスタルビュー」、大観覧車などがあります。鳥類園は1994年、クリスタルビューは1995年、大観覧車は2001年に開設され、東京湾岸の自然と景観を多面的に楽しめます。

公園自体は原則無料で、JR京葉線「葛西臨海公園」駅から公園入口まで徒歩約1分。ただし水族園や大観覧車は別施設で、料金・休業日などはそれぞれ確認が必要です。江戸川の河口、葛西の農漁村、浦安の漁業や埋立の歴史については葛西・浦安・行徳・妙典の歴史散歩でも解説しています。

葛西臨海水族園|開園の歴史とガラスドーム

葛西臨海水族園は1989年10月10日に開園しました。象徴的なガラスドームを設計したのは建築家の谷口吉生たにぐちよしおです。周囲の水面と空に溶け込む透明なドームは、展示生物だけでなく建築も楽しめるこの施設の特徴。入場後にドームが見えてくると、期待が高まります。

葛西臨海水族園の入口から見えるガラスドームと緑の園路、2026年10月10日
入口の先に現れるガラスドーム。期待が高まります。

ガラスドームの風景を動画でも紹介します。建物の輪郭と周囲の景観の関係にも注目してみてください。

開園37周年・10月10日の無料公開

10月10日は水族園の開園記念日で、例年無料公開日です。2026年は37周年。園の公式発表では10月10日~12日にマグロをテーマにした「All About MAGURO」が企画され、当日の無料公開が告知されていました。10月10日は「しおだまり」「発光生物」のコーナーや「情報資料室」が閉鎖され、水槽の裏側ツアーや一部のスポットガイドも中止されました。また、ミナミイワトビペンギンは展示休止中でした。無料開園日に訪れる際には、料金だけでなく利用できる展示・イベントも事前に確認すると安心です。

2026年10月10日葛西臨海水族園37周年開園記念日の無料公開を知らせる案内板
10月10日は開園37周年の記念日。特別な無料公開日でした。

館内には世界各地の海域の生物を紹介する水槽、東京湾から伊豆諸島・小笠原諸島までの「東京の海」、マグロの大水槽、ペンギン・海鳥などがあり、生態の違いを比較できます。

世界の海と東京の海|混雑していてもじっくり鑑賞

「世界の海」は世界の各海域の水温・地形・生息環境と生物を紹介する展示です。この日は特に混雑していました。それでも魚の体形、色、隠れ方の違いを観察して楽しめました。一方、「東京の海」は比較的空いていました。東京湾の浅い海だけでなく、黒潮が影響する伊豆諸島や亜熱帯の小笠原諸島までが「東京の海」。身近な地名の中に、多様な海洋環境が含まれています。

テングダイへの給餌|特徴的な体と食べ方

テングダイは、黄色い体に黒い縞模様が入り、大きな背びれと口元のひげ状のひだが目を引く魚です。日本では北海道から九州、伊豆諸島や小笠原諸島などに分布し、岩礁や砂地の周辺に暮らしています。葛西臨海水族園でも「東京の海」エリアで紹介されてきました。今回の動画では、飼育スタッフがテングダイの個体を選びながら餌を与える様子を撮影しました。魚が餌に近づき、食べるまでの動きにも注目です。

フグとサンゴ礁に暮らす魚たち

フグの仲間には、危険を感じると水を取り込んで体を大きくふくらませ、捕食者に飲み込まれにくくする種類がいます。小さなひれを巧みに動かして泳ぐ姿や、丸みを帯びた体の形にも注目です。

メガネモチノウオはナポレオンフィッシュとも呼ばれる大型のベラ科魚類。厚い唇や成長した雄の額のこぶが特徴です。動画では顔の形と大きな体を観察できます。

イソギンチャクのそばで暮らすカクレクマノミは、体表の粘液などの働きによって共生相手の触手の影響を受けにくくしています。小さな体で泳ぐ様子を紹介します。

擬態、子育て、泳ぎ方の違いを知る

オニダルマオコゼは岩に似た姿で獲物を待ち伏せし、背びれの棘には強い毒があります。ニセゴイシウツボは岩の隙間を利用する大型のウツボ。模様と口の動きが対照的です。

ウィーディシードラゴンとビッグベリードシーホースは、ともにヨウジウオ科。海藻に似た姿で擬態するシードラゴンの雄は尾の外側に卵を付け、タツノオトシゴの雄は育児嚢の中で卵を育てます。姿の違いと子育ての共通点が興味深い組み合わせです。

ルックダウンは左右に非常に薄い体を持つアジ科の魚。横からは大きな銀色の体が見えるのに、正面からは細く見えるという面白い姿を、動く映像でご覧ください。

アオウミガメは魚ではなく爬虫類で、肺呼吸のため水面に上がります。ひれ状の前肢を使う泳ぎを見て、海への適応を考えられます。

マグロの大水槽|海を泳ぐ魚の迫力を体感

「大洋の航海者 マグロ」は水族園最大の展示水槽で、公式資料によると水量2,200立方メートル。クロマグロのほか、大海を泳ぐ魚類が展示されています。マグロは流線形の体と強い尾びれで水の抵抗を減らしながら泳ぎ、群れの動きにも迫力があります。写真には、水槽の前で見上げる人々と、その先を群泳する魚が写っています。

葛西臨海水族園の大水槽を群泳するマグロと見入る来園者たち
大きなマグロが次々と泳ぐ迫力の水槽。多くの来園者でにぎわっていました。

大水槽を泳ぐマグロの姿を動画でもご覧いただけます。流線形の体を保ちながら尾びれを左右に振り、群れの中で方向を変えていく動きは、静止した写真とは違った迫力があります。

ペンギンの生態|たくさんの泳ぐ姿が楽しい

ペンギンエリアでは、たくさんのペンギンが泳いでいて楽しい時間を過ごせました。葛西臨海水族園は波のプールと陸地を備える国内最大級のペンギン展示施設を設け、水中を横から観察できる場所もあります。ペンギンは鳥ですが、翼を水中で羽ばたかせて進むための体へ進化しました。水面だけでなく水中から見ると、動きの違いがよく分かります。

葛西臨海水族園の屋外ペンギン展示場と観察する大勢の来園者
ペンギンエリアでも多くの人が泳ぐ姿を楽しんでいました。

ショート動画のフンボルトペンギンはペルー・チリの沿岸に生息する種です。南極の氷上だけがペンギンの生息地ではないことを知るきっかけにもなります。実際の展示種は時期によって変わるため、公式の展示休止情報も確認してください。

海鳥エリア|エトピリカの食事とフィーダー給餌

水族園の「海鳥の生態」では、エトピリカやウミガラスを紹介しています。海鳥たちは水中でも翼を動かして魚などをとらえます。園内掲示「うみどり通信」では、エトピリカなどの給餌で、餌を探して泳ぐ機会を増やすための「フィーダー」の工夫が説明されていました。飼育では餌の与え方も生き物の運動や健康に関わる大切な要素です。

葛西臨海水族園うみどり通信のフィーダー給餌を観察しようの解説掲示
エトピリカなど海鳥の給餌方法を紹介する園内掲示。

エトピリカは北太平洋に暮らすウミスズメ科の海鳥。繁殖期には鮮やかなくちばしや飾り羽が目立ち、泳いで魚を捕食します。給餌場面では、くちばしで餌をとらえて食べる動きをよく観察できます。

食事と東京湾の景色|ツナカツカレーとディズニーリゾート

今回の食事の写真はツナカツカレー。水槽を見て回る合間に食事を楽しめるのも一日の見学の楽しみです。メニューは変更される場合があります。

葛西臨海水族園で食べたツナカツカレーの写真
見学の合間に味わったツナカツカレー。

ガラスドーム付近からは東京湾の対岸に東京ディズニーリゾートの建物が見えました。葛西と浦安が海を挟んで隣り合い、埋立によって発展した臨海地域であることが実感できる眺めです。

葛西臨海水族園のガラスドーム付近から望む東京湾と東京ディズニーリゾート
ガラスドームから望む東京湾の風景。対岸には東京ディズニーリゾートの建物も見えます。

葛西臨海水族園のリニューアルについて|2028年の新水族園と現在の建物

東京都は、設備・配管の老朽化やバリアフリーへの対応、飼育設備の改善などのため、現在の水族園の北側に新しい施設を整備しています。2026年10月時点の公式計画では2028年3月に建設を終え、2028年9月に新水族園の供用を開始する予定です。新施設は地下1階・地上2階で、水槽の総水量は約4,600トンを計画しています。

基本理念は「海と接する機会を創出し、海と人とのつながりを通して海への理解を深める水族園」。音響・映像などの技術を使う体験型展示やマグロの大水槽、サンゴ礁の展示などの刷新が構想されています。駅から入口までの距離を現在の約600mから約350mへ短くする計画もあり、アクセスの改善を図ります。

東京都によると、現在の水族園は新施設へ飼育生物を移すのに伴って閉園する予定ですが、谷口吉生が設計したガラスドームを含む現在の建物は、新水族園の開業後も保存する方針です。保存後の具体的な用途は未定で、建物の劣化状況の調査などを経て検討するとされています。「現在の水族園がそのまま営業を続ける」という意味ではありません。最新情報は東京都建設局のリニューアル情報をご確認ください。

関連記事・これからのイベント

夜の水族園を楽しんだ以前の活動は葛西臨海水族園「水族園で夕涼み」開催レポートをご覧ください。昼と夜の雰囲気の違いも楽しめます。自然と学びの外出については夢の島熱帯植物館の開催レポートや上野動物園の夜間開園レポートもおすすめです。次回の活動はイベント一覧から確認できます。

TimeWalk|近くの歴史スポットを地図で探す

水族園で東京湾や葛西の歴史にも興味を持ったら、TimeWalkをご覧ください。現在地や指定地点の近くにある歴史スポットを地図で探し、自分で歴史散歩を楽しめるWebアプリです。水族園内の見学経路を示すものではありません。

まとめ|混雑の中でも17人でじっくり満喫

開園37周年の無料開園日は大混雑で、特に「世界の海」はにぎわっていました。その一方で「東京の海」は比較的ゆったり楽しめました。迫力のマグロ、たくさん泳ぐペンギン、エトピリカの給餌に関する展示など、話しながら観察する時間が印象的な開催となりました。今のガラスドームと、次世代へ変わっていく水族園の両方に注目したいところです。

参考資料