表参道を彩る祝祭!建国記念の日奉祝パレードと明治神宮|雨の散策レポート【2026年】

建国記念の日の明治神宮の鳥居前で担がれる鳳凰を載せた神輿と雨具姿の担ぎ手・観衆

2026年2月11日(水・祝)10時から、ゆる歴史散歩会は14人で「表参道を彩る祝祭!建国記念の日パレードと賑わいの散策」を開催しました。舞台は東京・原宿の表参道と明治神宮周辺。真冬の雨に見舞われましたが、華やかなマーチング、神職の行列、神輿が進む姿を写真に収めました。雨合羽をまとって行進する人々の様子から、寒さの厳しい日の奉祝行事であったことが伝わります。

雨の中で出会った祝祭の光景

表参道では、街路樹の下を華やかな衣装のチアリーダーや楽器を持った隊列が進みました。道路は雨に濡れ、歩道には傘を差した人々の姿も見られます。真冬の雨の中で演奏や演技を続けるのは、見る側にも大変そうに感じられる光景でした。

明治神宮では、白い装束と淡い黄色の傘が連なる神職の行列、鳥居の近くで担がれる神輿の光景が残りました。街の賑やかなパレードと、木々に囲まれた神宮の行列。写真からは、同じ祝日でも異なる表情を持つ二つの場面がうかがえます。

当日の記録:開催日は2026年2月11日、開始は10時、参加者は14人。写真から確認できる主な場所は表参道と明治神宮の参道・鳥居付近です。散策の詳しい経路と歩行距離は記録されていないため、行事全体の公式コースとは分けて紹介します。

建国記念の日と表参道のパレード

2月11日が祝日になった経緯

「建国記念の日」は、国民の祝日に関する法律で「建国をしのび、国を愛する心を養う」と定められています。1966年(昭和41年)の法改正によって祝日に加わり、建国記念日審議会の答申を経て、同年12月の政令で2月11日と決まりました。

この日付には、明治時代に定められた紀元節きげんせつの歴史が重なります。紀元節は『日本書紀』に伝わる初代天皇とされる神武天皇じんむてんのうの即位に由来する祝日として、1873年(明治6年)に設けられ、1948年(昭和23年)に廃止されました。現在の「建国記念の日」は、1966年の法改正で成立した祝日です。古代の即位伝承と近現代の祝日制度をたどると、2月11日という日付に重なった歴史が分かります。

表参道を進むマーチングと神輿

2026年の主催者側の行事案内では、奉祝パレードを9時30分から14時までとし、マーチングは「表参道~明治神宮」、神輿の渡御とぎょは「代々木公園交番前交差点~明治神宮」と案内しています。渡御とは、祭礼などで神輿が道を進むこと。沿道の演奏と神輿の行列が、神宮へ向かう一日の大きな見どころになっています。

パレードでは「國學院大學」と記された表示のそばで、チアリーダーが赤やピンクのポンポンを掲げて進んでいました。濡れたアスファルトと冬木立を背景に、色鮮やかな衣装がひときわ目立つ場面です。

2026年2月11日・建国記念の日の表参道奉祝パレードで國學院大學の表示とともに進むチアリーダーたち
雨の表参道で進むチアリーダー。國學院大學の表示と華やかな演技が沿道の目を引きました。

金管楽器の隊列は、白い雨合羽を身に付けて演奏していました。トランペットやトロンボーンが並ぶ姿と、路面の水たまりに映る隊列が印象的です。乾いた晴天のパレードとは異なる、2026年の開催日の記録になりました。

2026年建国記念の日奉祝パレードで雨合羽を着てトランペットやトロンボーンを演奏するマーチングバンド
雨合羽姿のマーチングバンド。濡れた路面に隊列が映るなか、金管楽器の演奏が続きました。

表参道のケヤキ並木に刻まれた歴史

そもそも表参道は、1920年(大正9年)に創建された明治神宮へ人々が向かうために整備された道です。土木学会関東支部によると、表参道の道路は1921年(大正10年)に完成し、ケヤキが植えられました。参拝者が歩きやすい広い歩道と、夏の日差しを和らげる街路樹を備えた近代的な大通りとして計画されています。

ケヤキ並木は1945年(昭和20年)5月25日の空襲で大きな被害を受け、戦後の1949~1951年にかけて再植栽が進みました。現在の街並みには、神宮創建に伴う参道整備と、戦災からの復興の歴史が重なります。毎年の奉祝パレードが華やかな買い物の街を通ることにも、表参道がもともと神宮の参道であったという背景があります。

明治神宮

1920年創建の神宮と、100年かけて育った杜

明治神宮は渋谷区代々木に1920年(大正9年)11月1日に創建され、明治天皇と昭憲皇太后しょうけんこうたいごうを御祭神ごさいじんとしておまつりしています。明治天皇は1912年、昭憲皇太后は1914年に亡くなり、両方をまつる神宮の創建が進められました。

境内の約70万平方メートルに広がる杜は、古くからそのまま残された森というわけではなく、創建時に全国から寄せられた約10万本の木を植えて育てた人工林です。明治神宮は、多くの樹種を組み合わせ、長い時間をかけて自然に更新していく「永遠の杜」を目指して造営された経緯を伝えています。都心の表参道から鳥居をくぐると緑が深くなる景色には、造営に関わった人々の計画と時間が表れています。

建国記念の日に行われる紀元祭

明治神宮の年間行事予定には、2月11日の紀元祭きげんさいが掲載されています。神武天皇の建国伝承をしのび、日本の繁栄と世界の平和を祈る祭典です。街路を彩る奉祝パレードと、神宮で執り行われる祭典は、同じ祝日にそれぞれの形で営まれています。

当日の写真には、白装束の神職が黄色い傘を差し、雨の参道を列になって進む様子が写っています。遠くに鳥居、周囲には濃い緑。表参道の鮮やかな演技とは対照的な、静かな行列の風景です。

建国記念の日の明治神宮参道を黄色い傘を差して列をなして進む白装束の神職
明治神宮の参道を進む神職の行列。雨の境内に白い装束と淡い黄色の傘が並びました。

鳥居をくぐる神輿と、参拝時に知っておきたい見どころ

別の写真では、鳳凰を頂く神輿が明治神宮の鳥居の近くへ進んでいます。担ぎ手は雨具を身に付け、見守る人たちの傘が重なります。神輿の装飾や担ぎ棒、鳥居の大きさを一枚の写真で見比べられる、当日らしい場面です。

建国記念の日の明治神宮の鳥居前で担がれる鳳凰を載せた神輿と雨具姿の担ぎ手・観衆
明治神宮の鳥居付近へ進む神輿。雨具をまとった担ぎ手たちが、鳳凰を頂く神輿を支えています。

明治神宮の鳥居の中でも、南参道と北参道が合流する位置にある「第二鳥居」は、公式案内によると高さ約12メートル、幅約17.1メートルの木造の大鳥居です。初代は1920年に建てられ、落雷による損傷を経て1975年に現在の鳥居が完成しました。参拝の際には、その大きさを現地で確かめられます。

参拝の際には、明治天皇が皇后のために花菖蒲を植えさせたと伝わる御苑ぎょえん、湧水で知られる清正井きよまさのいど、国の重要文化財である宝物殿なども歴史散歩の題材になります。これらは今回の写真に記録されている見学場所とは別の、次に訪れる際の参考スポットです。公開状況や開館状況は明治神宮の公式案内をご確認ください。

原宿・表参道をもっと歩くための関連記事

表参道の成立や空襲・復興の記録をさらにたどるなら、原宿・表参道・青山の歴史散歩が参考になります。青山から神宮外苑を経て原宿へ向かう別の街歩きは、青山一丁目~外苑前~原宿の歴史散歩で紹介しています。

原宿の路地をもう少し掘り下げたい方には、キャットストリートと旧渋谷川の歴史もおすすめです。表参道の表通りから一歩入ると、川の跡や戦後の街の変化を追う散策へつながります。

参考資料

TimeWalkで周辺の歴史を探す

散策をもう一度楽しむ際には、TimeWalkも利用できます。現在地や指定地点の近くにある歴史スポットを地図で探し、自分で歴史散歩を楽しめるWebアプリです。表参道や原宿の歴史を調べるときにも役立ちます。パレード開催時には交通規制や誘導に従って移動してください。