2026年 第70回阿佐谷七夕まつり開催レポート|パールセンターの飾り・食べ歩き・受賞作品

阿佐谷七夕まつりの大型キャラクター張りぼてと吹き流し

阿佐谷の夏を代表する「阿佐谷七夕まつり」。ゆる歴史散歩会では、2026年8月8日(土)13時30分から19名で訪れました。JR阿佐ケ谷駅南口に集合し、阿佐谷パールセンター商店街へ。参加者同士でお話をしながら、色鮮やかな七夕飾りや受賞作品を見上げ、出店の食べ歩きも楽しみました。

2026年第70回 阿佐谷七夕まつりの開催概要

第70回阿佐谷七夕まつりは、2026年8月7日(金)から11日(火・祝)まで開催されます。会場はJR阿佐ケ谷駅南口周辺から阿佐谷パールセンター商店街、青梅街道側入口にかけてです。時間は10時から22時まで、最終日は21時終了の案内です。入場は無料で、雨天でも開催予定です。

開催期間2026年8月7日(金)~11日(火・祝)
時間10:00~22:00(最終日は21:00まで)
会場JR阿佐ケ谷駅南口周辺~阿佐谷パールセンター商店街
料金無料
見どころ笹飾り、吹き流し、くす玉、手作りの張りぼて、商店街の露店・催事

アーケードの頭上には、店や学校、地域団体などが制作した張りぼてが並びます。その年の流行や世相を映した作品も多く、毎年違う景色に出会えることが大きな魅力です。商店街の各店が出す料理や限定品も多く、飾りを見るだけでなく、食べ歩きや買い物を通して地域の店と出会える祭りでもあります。

近年の開催期間

開催期間
2023年第67回8月4日(金)~8日(火)
2024年第68回8月7日(水)~12日(月・祝)
2025年第69回8月7日(木)~11日(月・祝)
2026年第70回8月7日(金)~11日(火・祝)

開催日は年によって動きますが、近年は8月上旬に数日間行われています。翌年以降に訪れる際は、このページの更新内容と主催者の最新案内をご確認ください。

2026年開催レポート

2026年8月8日(土)13時30分、19名でJR阿佐ケ谷駅南口に集合し、第70回阿佐谷七夕まつりを楽しみました。駅前の七夕飾りから阿佐谷パールセンター商店街へ入り、参加者同士でお話をしながら、頭上の張りぼてや吹き流しを眺め、店先の食べ物も味わいながら歩きました。

2026年阿佐谷七夕まつりで七夕飾りが掲げられたJR阿佐ケ谷駅南口
JR阿佐ケ谷駅南口で集合。駅前から色鮮やかな七夕飾りが迎えてくれました。

パールセンター商店街へ

駅南口から阿佐谷パールセンター商店街へ進むと、アーケードの入口から大きなくす玉や吹き流しが続きます。屋根のある商店街いっぱいに飾りが下がり、歩く位置や見上げる角度によって作品の表情が変わるのも見どころです。

2026年阿佐谷七夕まつりの阿佐谷パールセンター商店街入口と大型七夕飾り
阿佐谷パールセンター商店街へ。アーケード入口から大きなくす玉と吹き流しが並びます。
阿佐谷パールセンター商店街を彩る2026年阿佐谷七夕まつりの張りぼてと七夕飾り
頭上には個性豊かな張りぼてや吹き流し。作品を見上げながら商店街を進みました。

出店を楽しみながら食べ歩き

この日は七夕飾りを見るだけでなく、商店街の出店をのぞきながら食べ歩きも楽しみました。焼きとうもろこしや串焼きなどが店先に並び、参加者同士で話しながら、それぞれ気になる味を楽しめるのも阿佐谷七夕まつりの魅力です。

2026年阿佐谷七夕まつりの出店で焼かれるとうもろこしと串焼き
商店街の出店には焼きとうもろこしや串焼きなどが並び、食べ歩きも楽しみました。

途中では200円のかき氷も。真夏の商店街を歩く合間の冷たい甘味は、ひと休みするのにぴったりでした。

2026年阿佐谷七夕まつりで飾られた毎年恒例の阿佐ヶ谷姉妹の張りぼて
毎年恒例の「阿佐ヶ谷姉妹」の張りぼて。商店街ならではのユーモアある作品です。
2026年阿佐谷七夕まつりの食べ歩きで味わった200円のかき氷
暑い日の食べ歩きに、200円のかき氷でひと休みしました。

2026年の受賞作品を見比べる

阿佐谷七夕まつりでは、手作りの張りぼてを一つずつ見比べるのも楽しみの一つです。2026年も受賞札が付いた作品が並び、銅賞、七夕賞、銀賞、金賞と、それぞれ異なる発想や造形を間近で見ることができました。

2026年阿佐谷七夕まつりで銅賞を受賞した大型張りぼて
2026年の銅賞作品。アーケードの空間を生かした大きな張りぼてが目を引きます。
2026年阿佐谷七夕まつりで七夕賞を受賞した大型張りぼて
2026年の七夕賞作品。頭上いっぱいに広がるユニークな造形を楽しみました。
2026年阿佐谷七夕まつりで銀賞を受賞した大型張りぼて
2026年の銀賞作品。受賞札とともに間近で細かな造形を見ることができます。
2026年阿佐谷七夕まつりで金賞を受賞した絵画モチーフの張りぼて
2026年の金賞作品。名画を思わせるモチーフを立体的な張りぼてで表現しています。

すずらん通り側の入口まで

飾りや出店を楽しみながら商店街を進み、すずらん通り側の入口へ。入口にも「七夕まつり」の提灯と吹き流しが並び、最後まで祭りらしい景色が続きました。19名で会話を楽しみながら歩き、阿佐谷の夏の商店街を体感する開催となりました。

2026年阿佐谷七夕まつりのすずらん通り側入口と七夕飾り
すずらん通り側の入口まで歩き、七夕飾りと祭りのにぎわいを楽しみました。

2025年開催レポート

阿佐ヶ谷神明宮の白い鳥居前に集合するゆる歴史散歩会の参加者
2025年8月11日、阿佐ヶ谷神明宮の鳥居前に集合しました。

阿佐ヶ谷神明宮に集合して参拝

2025年8月11日、14名で阿佐ヶ谷神明宮に集合しました。白い大鳥居の周辺には参拝者が行き交い、七夕まつりへ向かう前から阿佐谷らしい夏のにぎわいが感じられました。

阿佐ヶ谷神明宮の拝殿前で参拝する参加者
阿佐ヶ谷神明宮で参拝し、阿佐谷の歴史散歩を始めました。

境内では拝殿に進み、そろって参拝しました。祭りの華やかさへ向かう前に地域の鎮守にお参りすることで、阿佐谷の歴史と現在の暮らしがつながっていることを実感できます。

パールセンター商店街へ

参拝後は阿佐谷パールセンター商店街へ移動しました。入口から大きなくす玉と吹き流しが並び、アーケード全体が七夕の色で包まれています。

七夕飾りで彩られた阿佐谷パールセンター商店街入口
JR阿佐ケ谷駅南口から阿佐谷パールセンター商店街へ。
阿佐谷七夕まつりの大きなくす玉と吹き流し
くす玉と長い吹き流しが商店街を彩ります。

頭上を見上げると、花で飾られたくす玉、長い紙の吹き流し、立体的な張りぼてが次々に現れます。飾りは高さも大きさもさまざまで、近くから見ると材料の重なりや細かな工夫までよく分かりました。

阿佐谷七夕まつり会場に並ぶ赤と緑の大型七夕飾り
店舗や地域の人々が工夫を凝らした大型飾りです。
阿佐谷パールセンターに並ぶ金色の吹き流しと七夕飾り
商店街の奥まで続く飾りと提灯。会場は多くの来場者でにぎわっていました。

会場は多くの来場者でにぎわっていましたが、商店街そのものが長い見物コースになっているため、少しずつ進みながら作品を探す楽しさがあります。昔ながらの七夕飾りと、その年ならではのキャラクターや話題を取り入れた張りぼてが同じ空間に並ぶことが、この祭りの個性です。

阿佐谷七夕まつりのキャラクター張りぼてと混雑する商店街
その年の話題を映す手作りの張りぼては、祭りならではの見どころです。

飾りを見ながら食べ歩き

私たちは飾りを鑑賞しながら、商店街のいろいろな店で食べ歩きを楽しみました。揚げ物やビリヤニなど選択肢が多く、一般的なお祭りの屋台と比べて全体的に価格が手頃だと感じられました。普段から営業している商店が祭り向けの商品を出すため、地域の店を知るきっかけにもなります。

阿佐谷七夕まつり会場で食べ歩いた揚げ物
七夕飾りを眺めながら、商店街のお店で食べ歩きも楽しみました。

人の流れの中を歩くだけでも、頭上の作品、店先の料理、笹飾りの短冊などが次々に目に入ります。参加者それぞれが気になる飾りや食べ物を見つけ、活気のある商店街を満喫しました。

阿佐谷七夕まつりのスティッチや猫の手作り張りぼて
見上げるたびに個性豊かな張りぼてが現れます。
阿佐谷七夕まつりの大型キャラクター張りぼてと吹き流し
商店街のアーケードいっぱいに飾られた大型張りぼて。この記事のアイキャッチ画像です。

大型の張りぼては、遠くから全体像を見たあと、真下から造形を眺めると印象が変わります。紙を重ねて形を作り、彩色し、吊り下げても崩れないように仕上げる技術は、商店街の祭り文化として長く受け継がれてきました。

阿佐谷七夕まつり会場で購入したビリヤニ
商店街のお店で購入したビリヤニ。食べ歩きの楽しみも広がりました。
阿佐谷七夕まつりのゴジラ張りぼてと七夕飾り
迫力あるゴジラの張りぼて。
阿佐谷七夕まつりの祝祭張りぼてと青い動物の飾り
受賞札が付いた作品など、作り手の工夫を間近で見られます。

受賞札が付いた作品や人気キャラクター、怪獣を題材にした作品もありました。伝統行事でありながら、現代の流行や作り手のユーモアを柔軟に取り込むところに、阿佐谷七夕まつりの親しみやすさがあります。

阿佐谷七夕まつりのカラフルな吹き流しと大型キャラクター飾り
長い吹き流しが人の流れの上で揺れ、アーケード全体が華やかな空間になりました。
阿佐谷七夕まつりの赤と青の大型張りぼてと七夕飾り
頭上から迫り出すような大型張りぼて。農作業を表した飾りも並びました。

最後まで飾りが途切れず、歩くほどに新しい発見がありました。JR阿佐ケ谷駅にも七夕飾りが施され、商店街だけでなく街全体で祭りを迎えていることが伝わります。

七夕飾りで彩られたJR阿佐ケ谷駅南口
JR阿佐ケ谷駅にも七夕飾りが並び、街全体で祭りを迎えていました。

阿佐ヶ谷の歴史

「阿佐谷」という地名は古くから見られ、近世には阿佐ヶ谷村として農村景観が広がっていました。明治22年(1889)には高円寺、馬橋、阿佐ヶ谷、天沼、田端、成宗の6村が合併して杉並村となります。現在の「杉並」という区名も、このとき初めて自治体名として使われました。

大きな転機は鉄道です。中央線の阿佐ケ谷駅は大正11年(1922)に開業し、関東大震災後には東京中心部から郊外へ移り住む人が増えました。住宅地として発展する一方、文士や芸術家も暮らし、阿佐ヶ谷文士村と呼ばれる文化的なつながりが生まれました。現在の落ち着いた住宅街、個性的な店、音楽や演劇の文化は、近代以降の郊外化と人々の交流の積み重ねの上にあります。

パールセンター商店街の歴史

阿佐谷パールセンター商店街の前身は、青梅街道と阿佐ケ谷駅を結ぶ道沿いに形成された商店街です。駅の開業後、周辺の人口増加とともに店が集まり、暮らしを支える買い物の通りとして発展しました。

戦後、夏場の売上が落ち込む時期にも人を呼びたいと考えた商店主たちが各地の祭りを研究し、昭和29年(1954)に第1回阿佐谷七夕まつりを開催しました。名物となった張りぼては、商店の人々が工夫を競い、通りを歩く人を楽しませるために育ててきたものです。単なる装飾ではなく、商店街が自ら生み出した集客の知恵であり、地域共同体の表現でもあります。

その後、通りにはアーケードが整備され、「パールセンター」の名で親しまれるようになりました。天候の影響を受けにくい長いアーケードは、七夕飾りを連続して展示する舞台としても効果を発揮しています。祭りの日に店先で料理や商品が販売される光景は、日常の商いと非日常の祭りが一体になった、この商店街ならではの風景です。

阿佐ヶ谷神明宮の歴史と特徴

阿佐ヶ谷神明宮あさがやしんめいぐうは旧阿佐ヶ谷村の鎮守で、天照大御神あまてらすおおみかみを中心に、月読尊つくよみのみこと須佐之男尊すさのをのみことを祀ります。

『江戸名所図会』に伝わる由緒では、日本武尊やまとたけるのみことが東征の帰途に阿佐谷で休み、のちに村人がその武功を慕って一社を設けたことが始まりとされます。建久年間には、土豪の横井兵部が伊勢神宮参拝の際に霊示を受け、宮川の霊石を持ち帰って安置したとも伝えられます。江戸時代中頃に現在地へ移ったとされ、地域内外から信仰を集めました。

境内には能楽殿があり、秋の例大祭では杉並区登録無形民俗文化財の阿佐ヶ谷囃子が奉納されます。古い鎮守の伝承と、現在も続く祭礼芸能を同じ場所で感じられることが特徴です。七夕まつりの前に参拝すると、商店街のにぎわいだけでは見えにくい、村の鎮守から現代の街へ続く阿佐谷の時間を意識できます。

まとめ

阿佐谷七夕まつりは、大きな吹き流しや張りぼてを眺めながら、商店街の食べ歩きも一緒に楽しめる祭りです。2026年のゆる歴史散歩会では、19名でJR阿佐ケ谷駅南口からパールセンター商店街を歩き、毎年恒例の飾りや受賞作品を見比べながら、会話と食べ歩きを楽しみました。過年度の記録と見比べると、その年ごとに変わる張りぼての題材もこの祭りの魅力だと分かります。

背景を知ると、七夕飾りは単なる観光装飾ではなく、戦後の商店街が人を呼ぶために始め、地域の人々が育ててきた文化であることが分かります。初めて訪れる方も、頭上の作品だけでなく、店先や通りのつくり、阿佐ヶ谷神明宮とのつながりにも目を向けてみてください。

TimeWalkで街の歴史を楽しむ

ゆる歴史散歩会のTimeWalkでは、スマートフォンを使い、自分のペースで街の歴史や見どころを楽しめます。阿佐谷を訪れる前の予習や、祭りのあとに地域の歴史を振り返る際にもご活用ください。

参考資料