2026年(令和8年)の地価公示を東京23区の「町名」単位で整理しました。丁目が違っても同じ正式町名は1枠にまとめ、その町に設定された住宅標準地の最高公示価格を町の代表値として比較しています。
港区は赤坂711万円/㎡、渋谷区は恵比寿西390万円/㎡、世田谷区は三軒茶屋160万円/㎡が区内1位です。 標準地の価格には、住宅地ブランドに加え、駅距離、容積率、敷地規模、マンション開発の可能性などが反映されます。
このランキングは、2026年1月1日時点の地価公示にある住宅標準地を町名別に再集計したものです。町全体の平均地価や高級住宅街の格付けとは性格が異なります。
東京23区・町名別住宅地TOP3【2026年地価公示】
価格は、各町に設定された住宅標準地の最高公示価格です。
| 区 | 上位の町名と代表値(万円/㎡) | ||
|---|---|---|---|
| 1位 | 2位 | 3位 | |
| 千代田区 | 六番町 530 | 三番町 441 | 一番町 415 |
| 中央区 | 佃 285 | 明石町 253 | 月島 197 |
| 港区 | 赤坂 711 | 白金台 548 | 南麻布 499 |
| 新宿区 | 南元町 196 | 市谷仲之町 173 | 市谷左内町 157 |
| 文京区 | 本駒込 318 | 本郷 290 | 西片 161 |
| 台東区 | 池之端 264 | 上野桜木 118 | 谷中 116 |
| 墨田区 | 千歳 91.5 | 横川 75.2 | 亀沢 74.6 |
| 江東区 | 豊洲 116 | 南砂 89.5 | 塩浜 85.8 |
| 品川区 | 東五反田 330 | 北品川 193 | 上大崎 172 |
| 目黒区 | 青葉台 366 | 三田 200 | 自由が丘 165/目黒 165 |
| 大田区 | 田園調布 126 | 南雪谷 99.6 | 山王 83.5 |
| 世田谷区 | 三軒茶屋 160 | 等々力 123 | 桜新町 115 |
| 渋谷区 | 恵比寿西 390 | 神宮前 319 | 松濤 264 |
| 中野区 | 中央 150 | 中野 119 | 東中野 107 |
| 杉並区 | 久我山 109 | 桃井 108 | 荻窪 97.3 |
| 豊島区 | 駒込 141 | 目白 126 | 東池袋 103 |
| 北区 | 赤羽 205 | 赤羽南 164 | 滝野川 142 |
| 荒川区 | 東日暮里 161 | 東尾久 91.4 | 西日暮里 70.7 |
| 板橋区 | 小茂根 85.4 | 大山東町 77.7 | 南町 76.1 |
| 練馬区 | 小竹町 74 | 豊玉北 72.7 | 石神井町 71.5 |
| 足立区 | 千住寿町 133 | 綾瀬 126 | 千住旭町 69.1 |
| 葛飾区 | 小菅 59.9 | 東金町 55 | 新小岩 52.9 |
| 江戸川区 | 西葛西 63.5 | 中葛西 59.8 | 南葛西 56.8 |
目黒区は3位が自由が丘と目黒の同額です。
このランキングの読み方
地価公示は、国土交通省土地鑑定委員会が毎年1月1日時点の標準地について公示する1㎡当たりの正常な価格です。標準地は近隣地域の標準的な画地として選定され、公示価格はその地点の価格を示します。
- 同じ正式町名に複数の住宅標準地がある場合は、そのうち最高価格の地点を町の代表値としています。
- 赤坂1丁目・赤坂6丁目のような丁目違いは「赤坂」1枠に統合しています。
- 公示地点が設定されていない町はランキング対象外です。
- 2026年1月1日時点の地価公示に統一しています。2026年7月1日時点の基準地価は対象外です。
- 地価公示上の「住宅地」と都市計画上の用途地域は別の区分です。商業地域・近隣商業地域・準工業地域にある標準地でも、地価公示上の用途が住宅地であれば対象です。
上位を見ると分かる6つの特徴
1.港区は赤坂が711万円/㎡で1位
港区では、赤坂711万円/㎡、白金台548万円/㎡、南麻布499万円/㎡の順です。赤坂の代表地点は「港-4」で、赤坂1丁目にある住宅標準地です。東京都の2026年地価公示「標準地価格高順位一覧表(住宅地)」でも、港-4は区部の住宅地で最高の711万円/㎡です。
2.渋谷区は恵比寿西が松濤を上回る
渋谷区は恵比寿西390万円/㎡、神宮前319万円/㎡、松濤264万円/㎡です。恵比寿西の代表地点は地積3,089㎡、指定容積率300%の大規模な高級マンション用地です。土地の単価には、ブランド、敷地規模、利用可能性などの条件が影響します。
3.世田谷区では三軒茶屋が1位、成城はTOP3外
世田谷区は三軒茶屋160万円/㎡、等々力123万円/㎡、桜新町115万円/㎡です。三軒茶屋の代表地点は地積1,698㎡、指定容積率300%。等々力と桜新町の代表地点も1,000㎡を超えます。駅への近さ、敷地規模、共同住宅用地としての利用可能性などが価格に反映されます。
4.杉並区は久我山・桃井が荻窪を上回る
杉並区は久我山109万円/㎡、桃井108万円/㎡、荻窪97.3万円/㎡です。桃井の代表地点は西荻窪駅から約1.2kmで、地積4,291㎡。久我山の代表地点も3,566㎡あり、大規模マンション用地としての希少性が価格形成に関わります。
5.田園調布は低容積率でも大田区1位
大田区は田園調布126万円/㎡、南雪谷99.6万円/㎡、山王83.5万円/㎡です。田園調布の代表地点は第一種低層住居専用地域で、指定容積率80%。低層住宅地としての住環境やブランド、供給の希少性が価格を支えています。
6.「住宅地」でも用途地域が商業地域の地点がある
北区1位の赤羽は205万円/㎡、荒川区1位の東日暮里は161万円/㎡です。いずれも代表地点の都市計画用途地域は商業地域、指定容積率は600%です。地価公示の「住宅地」は土地の利用実態などによる用途区分で、都市計画法上の用途地域とは別の分類です。
数字を見るときの注意点
「赤坂711万円/㎡」は、赤坂に設定された住宅標準地の最高公示価格を指します。今回の代表地点には、低層住宅地の小規模画地、駅近の高容積率地、数千㎡規模のマンション用地が含まれます。地価は、住宅地としての格式や住みやすさとは別に、こうした土地条件の影響も受けます。

