皇居宮殿360度パノラマ完全ガイド|8か所の見どころと実際の宮中行事

皇居宮殿の長和殿を東庭側から撮影した外観。長い屋根とベランダ、正面の広場

皇居宮殿の内部には、国賓を迎える玄関、参殿者のための休所、美術作品に囲まれた大広間、宮中晩餐の会場などがあります。宮内庁は、このうち8か所を360度パノラマで公開しています。皇居一般参観では宮殿の外観や東庭などを見学できますが、パノラマでは通常の参観で入らない内部の空間を画面上で見ることができます。

宮内庁公式「宮殿360°パノラマコンテンツ」を開く

公式ページには「南車寄」「南溜」「波の間」「松風の間」「春秋の間」「中庭」「石橋の間」「豊明殿」の8地点が並びます。地図のピンからも移動できます。室内の具体的な視界や端末による操作の差は、各自の画面で確認してください。

8か所の早見表

場所主な役割見どころ・実例
南車寄外国賓客を迎える玄関2019年5月27日、米国大統領夫妻をお出迎え
南溜車寄に続くホール、休所国産石材と2基の巨大シャンデリア
波の間参殿者の休所等東山魁夷「朝明けの潮」
松風の間参殿者の休所等長和殿の儀礼を支える控えの空間
春秋の間レセプション、拝謁等春秋の綴れ織り、2026年の外交使節団祝賀
中庭宮殿の建物に囲まれた庭回廊と建物の位置関係
石橋の間参殿者の休所等前田青邨の作品、天皇誕生日記者会見
豊明殿宮中晩餐、宴会の儀2019年米国、2026年フィリピンの国賓晩餐

各地点の360度映像は宮内庁の公式一覧から選べます。正式用途と、特定の日に確認できる行事は区別して記載します。

皇居宮殿の成り立ちと配置

現在の宮殿は1968(昭和43)年11月に完成し、翌1969年4月から使用が始まりました。地上2階・地下1階の鉄骨鉄筋コンクリート造りで、延べ面積は約2万4,175平方メートル。正殿、豊明殿、連翠、長和殿、表御座所などの棟が、公務や儀式に応じて使い分けられています。天皇皇后両陛下の住居である「御所」と、公務・儀式の場である「宮殿」は別の施設です。江戸城の遺構と、戦後に造営された現在の宮殿も年代を分けて理解する必要があります。宮内庁「皇居」

長和殿は南北約163メートルに延びます。宮内庁の建物写真解説によれば、南から南車寄、南溜、波の間、松風の間、春秋の間、石橋の間、北の間、北溜、北車寄の順に並びます。春秋の間付近の長和殿ベランダは一般参賀で両陛下らがお出ましになる場所で、その前の広い東庭に参賀者が集まります。宮殿中央の中庭は東庭と異なる空間です。宮内庁「宮殿の写真」

1.南車寄|国賓を迎える宮殿の玄関

役割と位置

南車寄(みなみくるまよせ)は長和殿南端の玄関です。外国からの賓客の接遇に用いられ、北端にある国内の賓客のための北車寄と区別されます。すぐ内側に南溜が続き、正殿竹の間での会見に向かう際には長和殿側から回廊を通ります。回廊は幅6.6メートル、長さ74メートルで、国賓との会見へ向かう経路として宮内庁が紹介しています。建物・回廊の解説

2019年5月27日、トランプ大統領夫妻をお出迎え

令和元年5月27日、即位間もない天皇皇后両陛下は、国賓として来日した米国大統領ドナルド・トランプ氏とメラニア夫人を宮殿南車寄で迎えられました。宮内庁は「南車寄」でのお出迎えと「東庭」での歓迎行事を別々の写真として記録しています。さらに同日に、正殿竹の間で会見、豊明殿で宮中晩餐が行われました。一日の接遇に複数の場所が使われた具体例です。歓迎行事の記録/竹の間での会見/豊明殿での宮中晩餐

360度で見るポイント

玄関の庇、車の乗降を想定した空間の広がり、南溜へ続く出入口の関係に注目すると、屋外で迎えた賓客を建物内部へ案内する構造を理解しやすくなります。写真で記録された歓迎の場所と、後の会見・晩餐の会場を一つの部屋として捉えないことが大切です。南車寄の360度を見る

2.南溜|大きなシャンデリアを備えたホール

休所と移動のための空間

南溜(みなみだまり)は南車寄に続くホールで、休所としても利用されます。広さは528平方メートル。長和殿の南側から宮殿へ入るとき、建築の規模を最初に感じる場所です。宮内庁が説明する北溜も車寄に続くホールですが、北溜には記帳所があり、拝謁に使われる点が異なります。南溜を国賓との会見室や晩餐会場として扱う根拠はありません。宮殿各棟の用途

石材・木材・照明

内装には山口県産の松葉石(黒御影石)、宮崎県産の日向松、沖縄県産の勝連(大理石)などが使われます。天井にはシャンデリアが2基あり、1基につき3,485個のクリスタルガラスを使用します。1基の重量は約2.3トン、直径は約3メートル、高さは約2.14メートル。宮内庁は薄紫色の光を放つ照明として紹介しています。石材の質感、木部、照明が同じ空間に置かれる点が特徴です。南溜の公式写真・説明

360度で見るポイント

天井側にある2基の照明の形、床と壁の石材の使い分け、玄関から広間へ変化する空間の高さを確認してください。北溜の写真と見比べると、同じ「溜」の名を持つホールでも規模と装飾が異なります。南溜の360度を見る

3.波の間|東山魁夷「朝明けの潮」

本来の用途と建築

波の間(なみのま)は、長和殿にある参殿者の休所などのための部屋です。広さは約248平方メートルで、熊本県産の市房杉と静岡県産の松が使われています。国家の儀式で人々が宮殿へ集まるときには、式典を行う部屋のほかに待機・休憩のための場所が必要です。波の間はその機能を持つ一室として位置づけられています。特定の著名人がこの部屋で何をしたかについては、日時と室名が一致する記録を確認できた例に限って紹介する必要があります。正式用途

幅14メートルを超える大壁画

室内の中心的な美術作品は東山魁夷(ひがしやま・かいい)の「朝明けの潮」です。縦約3.8メートル、横約14.3メートルに及ぶ大壁画で、山口県の青海島の岩をモデルにしたと伝えられています。東山魁夷は静かな色彩と自然の風景で知られる日本画家です。この作品では潮と岩が主題になり、海の景観を建築空間の壁面いっぱいに展開します。絵の巨大さは、家具の上に掛ける一般的な絵画と比較すると明らかです。宮内庁「波の間」

360度で見るポイント

絵の左右の端と天井・床の境を見比べ、壁画が室内のどれほどの幅を占めるかを確かめると、横14.3メートルという数値が実感できます。青海島の岩をモデルにしたという由来と、画面の岩の表現も見比べてください。波の間の360度を見る

4.松風の間|参殿者を迎える控えの部屋

長和殿の中での役割

松風の間(まつかぜのま)は波の間と春秋の間の間に並び、参殿者の休所などに使用されます。大きなレセプションのための春秋の間や、式典の中心となる正殿松の間とは用途が異なります。宮中の行事では、招かれた人々が同時に会場へ入るのではなく、受付、待機、移動を経て儀式に参加することがあります。長和殿の休所群は、このような施設全体の機能を支えています。長和殿の用途

360度で見るポイント

隣の波の間や春秋の間との室内規模・装飾の違いを比較できます。松風の間の個別の面積、部屋名の由来、特定の行事と使用日時を、宮内庁の公開資料から一意に照合できない場合は、推測による物語を加えず、休所としての機能を基準に見ます。「松風の間」と、親任式や信任状捧呈式が行われる「正殿松の間」は別室です。松風の間の360度を見る

5.春秋の間|一般参賀と外交使節団の祝賀に関わる大広間

608平方メートルの多目的広間

春秋の間(しゅんじゅうのま)は広さ約608平方メートル、宮殿で2番目に広い大広間です。長和殿の中央付近にあり、レセプションや拝謁など多目的に使われます。内装には奈良県産の吉野杉と宮崎県産の日向松が用いられています。長和殿中央のベランダと東庭は一般参賀の舞台で、春秋の間はその近くに位置します。春秋の間の写真

「清光」「寂光」と杉山寧のカーペット

両側の壁には、琵琶湖畔の春霞の中の松を表した「清光」と、秋霧の中の北山杉を表した「寂光」が綴れ織りで表現されています。部屋名の「春秋」はこの二つの主題に由来します。綴れ織りは、糸を織り込んで絵画的な模様を作る織物です。床のカーペットは杉山寧(すぎやま・やすし)の「雲」を図案化したもの。春と秋の景観を左右に配し、床には雲の意匠を置く構成です。作品と内装の説明

2026年2月23日の使用記録

令和8年2月23日の天皇誕生日行事一覧には、午前10時20分・11時・11時40分の一般参賀について「春秋の間(東庭)」と記されています。同日の午後3時20分には、各国の外交使節団の長と配偶者らからの祝賀を受ける行事の場所が「春秋の間」と記載されています。一般参賀の際に人々が集まるのは東庭で、両陛下らがお出ましになるのは長和殿ベランダです。一方、外交使節団への祝賀は春秋の間という室内が会場です。屋外の一般参賀と室内での祝賀を区別すると、同じ建物の空間が使い分けられる仕組みが分かります。宮内庁・令和8年天皇誕生日行事一覧

360度で見るポイント

春と秋を描く両壁の織物、足元の雲の図案、広間の端から端までの距離感を比べます。ベランダと東庭の位置を公式の宮殿地図で確かめると、一般参賀に関わる場所と室内での祝賀の位置関係も理解できます。春秋の間の360度を見る

6.中庭|東庭とは異なる建築の内側の庭

建物群の配置を知る

公式360度の8地点には「中庭(ちゅうてい)」も含まれます。長和殿の東側に広がる一般参賀の会場「東庭」と、宮殿の建物の間に囲まれた「中庭」は別の庭です。宮殿の棟は廊下や渡り廊下などによって結ばれ、室内から庭を望める位置関係を持っています。中庭のパノラマでは、庭の景観だけでなく周囲の建物の外壁、軒、開口部に注目すると、建築群の奥行きを把握できます。庭園の分類

一般参賀の舞台との違い

新年と天皇誕生日の一般参賀では東庭に参賀者が集まります。宮内庁は東庭の地下に約120台の大型乗用車を収容する駐車場があることも説明しています。中庭を一般参賀の会場と説明すると宮殿の位置関係を誤ります。また庭の特定の植物名や石材の産地を、画像だけから判定することは避け、確認できた建築の配置を中心に見学するのが適切です。中庭の360度を見る

7.石橋の間|天皇誕生日の記者会見と前田青邨の日本画

245平方メートルの休所

石橋の間(しゃっきょうのま)は長和殿にあり、広さ約245平方メートル。宮内庁の施設説明では参殿者の休所などに使用される部屋です。熊本県産市房杉、宮崎県産日向松などが使われています。「石橋」という名称を持つ室内には、前田青邨(まえだ・せいそん)作の「石橋」「白牡丹」「紅牡丹」が中央の壁面に掛けられています。石橋(しゃっきょう)は獅子の舞で知られる能の演目名でもあり、作品名と部屋名を合わせて鑑賞すると、宮殿が日本の伝統芸能や美術を意匠として取り入れていることが分かります。石橋の間の作品と内装

2026年2月19日、天皇陛下の記者会見

令和8年2月19日、天皇陛下は誕生日に先立つ記者会見を宮殿の石橋の間で行われました。記者会見では、東日本大震災から15年、熊本地震から10年を迎えることを踏まえ、被災地への思い、災害の記憶と教訓の継承などが問われました。会見場所、日付、質問とご発言が一つの公的記録にそろう事例です。令和8年の記者会見全文

2018年12月20日、平成最後の誕生日会見

平成30年12月20日には、当時の天皇陛下(現在の上皇陛下)が石橋の間で誕生日記者会見を行われました。平成最後の誕生日を迎え、翌2019年の退位を控えた時期です。質問は即位からの歩みや、国民に伝えたいことなどに及びました。会見の記録には、平成30年の災害や、戦後の平和と象徴天皇としての務めに関するお話が掲載されています。2026年の会見と比べると、同じ部屋が代替わりをまたいで記者会見の場として使われていることを確かめられます。平成30年の記者会見全文

360度で見るポイント

前田青邨の3作品の位置と、部屋全体の広さ、木材の意匠を見比べます。その後、宮内庁が公開する2026年と2018年の記者会見写真を開くと、同じ室名に結び付く公的行事を確認できます。石橋の間の360度を見る

8.豊明殿|国賓を迎える宮中晩餐の舞台

宮殿最大の大広間

豊明殿(ほうめいでん)は約915平方メートルで、宮殿最大の広間です。主な用途は国賓の宮中晩餐や天皇誕生日の宴会の儀など、多人数での宴会です。部屋名は古代宮中の饗宴「豊明節会(とよのあかりのせちえ)」にちなみます。「饗宴」は人々を招いて食事でもてなす行事を意味します。豊明殿の正式用途

中村岳陵「豊幡雲」と杉山寧「草」

壁面には中村岳陵(なかむら・がくりょう)の原画をもとにした綴れ織り「豊幡雲」が用いられています。床のカーペットは杉山寧の「草」を図案化したものです。壁に雲、床に草という自然の主題が取り込まれています。綴れ織りの大きさと床全体の模様は、写真と360度パノラマを比較することで位置関係がつかみやすくなります。豊明殿の写真

2019年5月27日の宮中晩餐

2019年5月27日、天皇皇后両陛下は国賓の米国大統領ドナルド・トランプ氏とメラニア夫人を豊明殿での宮中晩餐に迎えられました。令和の御代になって最初の国賓のための晩餐です。宮内庁が公開する天皇陛下のおことばには、日米両国の長年の交流、1854年の日米和親条約、東日本大震災後の米国による支援、皇室と米国との交流などが述べられています。歓迎と会見の段階では別の場所が使われており、豊明殿が担うのは夕刻の晩餐です。豊明殿の行事写真/宮中晩餐におけるおことば

2026年5月27日のフィリピン国賓晩餐

令和8年5月27日には、国賓として訪日したフィリピン共和国大統領フェルディナンド・ロムアルデス・マルコス・ジュニア氏と令夫人のための宮中晩餐が豊明殿で行われました。天皇陛下はこの日のご挨拶で、日本とフィリピンの国交正常化70周年、1956年からの両国関係、過去の国賓訪問などに触れられています。豊明殿が外交上の儀礼と交流の場として利用されている近年の事例です。2026年の宮中晩餐写真/令和8年のおことば

2026年2月23日の宴会の儀

同じ2026年の2月23日には、天皇誕生日に際して午後1時から、内閣総理大臣らを迎える「宴会の儀」が豊明殿で行われる日程として記録されています。夜の国賓晩餐とは目的も招待される人々も異なります。室名の由来になった古代の饗宴から、現代の宮中儀礼へとつながる用途を具体的な記録からたどれます。令和8年天皇誕生日行事一覧

360度で見るポイント

広間の幅と奥行き、壁面の綴れ織り、床の「草」の図案を見てから、国賓晩餐の記録写真と照合すると、平常時の空間と儀礼用のしつらえの違いを確認できます。豊明殿の360度を見る

2019年の国賓接遇を部屋ごとにたどる

2019年5月27日の米国大統領夫妻への接遇では、南車寄で両陛下がお出迎えになり、東庭で歓迎行事が行われました。その後の宮殿竹の間での会見は、公式の写真キャプションによって部屋が特定できます。さらに豊明殿で宮中晩餐が行われました。玄関・庭・会見室・大広間という異なる種類の空間が一連の外交儀礼に結び付いています。歓迎行事、会見、宮中晩餐の3ページには、場所を特定する写真がそれぞれ掲載されています。

2019年と2025年のトランプ大統領訪日の違い|宮殿と御所

トランプ米国大統領は2019年5月27日、国賓として天皇皇后両陛下と皇居宮殿で会われました。宮殿の南車寄でお出迎えがあり、東庭で歓迎行事、正殿竹の間で会見、豊明殿で宮中晩餐が行われました。いずれも宮殿の公的な儀礼・接遇に使われる場所です。

2025年10月27日の再訪日では、トランプ大統領は「公式実務訪問賓客」として来日し、天皇陛下と皇居の御所で会見しました。宮内庁の当日の日程には会場が「御所」と記されています。天皇陛下は御所の玄関で大統領を迎え、小広間で約30分間懇談されました。話題には日米関係や大谷翔平選手など米大リーグで活躍する日本人選手のことも上りました。宮内庁・2025年10月27日の日程/外務省・訪日発表

宮殿は国の儀式や公的な接遇に使われる建物群で、御所は天皇皇后両陛下がお住まいになる別の建物です。2025年の会見場所だった御所の小広間は、宮殿360度パノラマの公開8地点に含まれません。同じ「皇居での会見」でも、2019年と2025年では使用された施設と訪問の形式が異なります。

新年一般参賀|テレビに映る長和殿ベランダと東庭

皇居宮殿の長和殿を東庭側から撮影した外観。長い屋根とベランダ、正面の広場
皇居宮殿の長和殿と東庭(2009年撮影)。撮影:nattou/Wikimedia Commons、パブリックドメイン。
2019年5月4日の即位を祝う一般参賀で、皇居長和殿ベランダに並ぶ天皇皇后両陛下と皇族方
長和殿ベランダにお出ましの皇族方(2019年5月4日、即位を祝う一般参賀)。新年一般参賀の写真ではありません。撮影:江戸村のとくぞう/Wikimedia Commons、CC BY-SA 4.0。

毎年1月2日の新年一般参賀で、天皇皇后両陛下や皇族方がお出ましになるのは、宮殿の長和殿(ちょうわでん)中央付近にあるベランダです。参賀者はその正面に広がる宮殿東庭(とうてい)から祝賀します。長和殿は南北に延びる建物で、360度パノラマに登場する春秋の間もこの建物の中央付近に位置します。ベランダは春秋の間に近い側、東庭は長和殿の屋外正面にあり、パノラマで見られる建物内の「中庭」とは別の場所です。宮内庁・新年祝賀と一般参賀

2019年1月2日の皇居新年一般参賀。長和殿ベランダのガラス越しに当時の天皇陛下や皇族方が並ぶ様子
2019年1月2日の新年一般参賀。長和殿ベランダでの皇族方のお出まし。撮影:Dick Thomas Johnson/Wikimedia Commons、CC BY 2.0。

2026年1月2日の新年一般参賀では、宮内庁が長和殿ベランダへのお出ましを5回予定しました。時刻は第1回午前10時10分頃、第2回午前11時頃、第3回午前11時50分頃、第4回午後1時30分頃、第5回午後2時20分頃です。これは2026年の公表日程であり、翌年以降の回数や時刻は各年の宮内庁発表を確認する必要があります。参賀者は皇居正門から入り、東庭へ向かいます。宮内庁・新年一般参賀要領/2026年1月2日の新年一般参賀記録

現在の宮殿で新年一般参賀が行われるようになったのは1969年1月2日からです。1月1日に正殿松の間で行われる「新年祝賀の儀」は、1月2日に東庭で行われる「新年一般参賀」とは異なる行事です。宮内庁・行事の沿革

2026年の天皇誕生日に見る部屋の使い分け

宮殿では同じ日に複数の儀式や祝賀が行われます。令和8年2月23日の記録では、一般参賀に関わる春秋の間・東庭、皇族方への祝賀の儀を行う正殿松の間、皇后陛下が皇族方の祝賀を受けられる正殿梅の間、親族への祝賀に使われる竹の間、職員らへの祝賀に使われる北溜、午後の宴会の儀が行われる豊明殿、各国外交使節団への祝賀に使われる春秋の間が、それぞれ明記されています。部屋ごとの役割が、行事参加者と儀礼の形によって分けられています。天皇誕生日行事一覧

360度に含まれない主な部屋との違い

場所主な用途・特徴
正殿松の間親任式、外国大使の信任状捧呈式、新年祝賀の儀など。松風の間とは別の部屋です。
正殿竹の間ご会見・ご引見など。2019年5月27日の米国大統領夫妻との会見会場。
正殿梅の間皇后誕生日祝賀、皇后ご引見など。
北溜車寄に続くホール。記帳所を備え、拝謁にも使用。
連翠少人数の午餐・晩餐など。中央の可動式間仕切りで分割可能。
表御座所天皇陛下が公的な事務を執られる場所。
長和殿ベランダ・東庭新年および天皇誕生日の一般参賀の場所。

それぞれの正式な用途は宮内庁「宮殿各棟の概要」、美術や建築の特徴は「宮殿の写真」で確認できます。

現地の一般参観と360度パノラマで見られる範囲

2026年7月4日、ゆる歴史散歩会では23人で皇居一般参観に参加しました。桔梗門から入り、富士見櫓、宮内庁庁舎、宮殿東庭、正門鉄橋(二重橋)、伏見櫓、富士見多聞、蓮池堀方面などを屋外から見学しています。宮殿の室内へ入った記録ではありません。長和殿の外観や東庭を実地で見た後、360度パノラマで南溜や春秋の間、豊明殿の内部を見ると、同じ建物を外側と内側から把握できます。皇居一般参観の開催レポート(2026年7月4日・現地写真)

宮内庁の写真紹介ページには、公式360度に含まれない竹の間、松の間、回廊、北溜などの写真も掲載されています。一般参観で見られる屋外、公式360度で見られる8地点、公式写真で確認できるその他の部屋という3つの範囲を分けて活用できます。

よくある疑問

皇居一般参観で豊明殿や春秋の間に入れますか?

宮内庁の通常の一般参観は屋外を巡るコースです。豊明殿や春秋の間の内部は公式360度パノラマで確認できます。

宮殿は天皇皇后両陛下のお住まいですか?

宮殿は公務や儀式に使用される建物群です。お住まいの御所は皇居内の吹上地区にあります。

国賓との会見は豊明殿で行われますか?

2019年5月27日のトランプ大統領夫妻との会見は正殿竹の間、同日の宮中晩餐は豊明殿で行われました。儀式の種類に応じて部屋が使い分けられます。

一般参賀が行われる庭はどこですか?

宮殿東庭です。公式360度に含まれる中庭とは別の庭です。

宮内庁の写真やパノラマの画像を自分のサイトに転載できますか?

リンクを貼ることと、写真・映像を転載することは異なります。宮内庁の写真や皇室の方々の肖像、美術品等には利用条件や相談先があります。使用する前に個々の権利条件と宮内庁「著作権等」を確認してください。

主な参考資料と公式リンク