三鷹・星と宇宙の日2026完全ガイド|国立天文台の特別公開を無料で楽しむ

国立天文台三鷹キャンパスの特別公開「三鷹・星と宇宙の日2026」は、2026年10月24日(土)に開催されます。通常は公開していない観測・実験施設、研究展示、講演、ミニ講演、体験企画を見学でき、晴天時は19:00まで天体観望が行われます。参加は無料です。

三鷹・星と宇宙の日2026の開催概要

  • 開催日:2026年10月24日(土)
  • 時間:10:00〜17:00(入場16:00まで)
  • 晴天時の観望会:19:00まで予定
  • 会場:国立天文台三鷹キャンパス、東京大学天文学教育研究センター、三鷹市星と森と絵本の家
  • 所在地:東京都三鷹市大沢2-21-1
  • 内容:観測・実験施設公開、研究展示、講演、ミニ講演、天体観望など

観望会は天候に左右されます。悪天候で観望できない場合、イベントは17:00で終了します。事前申込が必要な個別企画が設定される場合があるため、企画ごとの条件は公式プログラムで確認してください。

三鷹キャンパスの歴史|麻布の東京天文台から1924年に移転

国立天文台の前身である東京天文台は1888年、東京府麻布区飯倉町に設置されました。観測施設が増え、周辺の市街化で観測条件も悪化したため、1909年に北多摩郡三鷹村大沢の土地を取得し、1914年から新キャンパスの建設を始めました。

1920年に太陽写真儀室、1921年に第一赤道儀室と本館が完成し、1924年に三鷹への移転を完了しました。1923年の関東大震災で麻布の施設や観測器械が大きな被害を受けたことも移転を加速させました。現在も三鷹キャンパスには第一赤道儀室、大赤道儀室、太陽塔望遠鏡など、近代日本の天文学史を伝える施設が残っています。

1988年には東京天文台、水沢の緯度観測所、名古屋大学空電研究所の一部が統合され、国立天文台が発足しました。三鷹はその本部キャンパスとなり、観測装置開発、理論研究、天文データ解析、国際大型望遠鏡計画などの拠点として使われています。

「三鷹・星と宇宙の日」は研究施設を一斉公開する特別公開

「三鷹・星と宇宙の日」は、三鷹キャンパスで活動する国立天文台、アストロバイオロジーセンター、東京大学天文学教育研究センター、総合研究大学院大学が共同で行う特別公開です。国立天文台科学研究部の公式アーカイブでは、少なくとも2014年以降の開催記録を確認できます。

通常の見学では公開範囲が限られる研究棟や実験設備を見られるほか、研究者が自分の研究を一般向けに解説する講演や展示が多数組まれます。天文学を「望遠鏡を見るイベント」だけでなく、観測装置、計算、理論、データ解析、惑星科学、アストロバイオロジーまで含む研究活動として見られるのが特徴です。

過去2回の開催内容

2025年|系外惑星とアストロバイオロジーが主題

2025年は10月25日に開催され、メイン講演会のテーマは「系外惑星観測の始まりとアストロ・バイオロジー」でした。系外惑星の観測史、重力マイクロレンズなどによる惑星探査、生命が存在できる環境を研究するアストロバイオロジーを扱う講演が組まれました。

科学研究部の「青空天文教室」では、惑星形成、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡、ダークエネルギー、銀河の星形成などを20分単位で解説しました。4D2Uドームシアターでは計算機で再現した宇宙の立体映像と研究者によるミニ講演を組み合わせました。当日は雨予報のため、星空ひろば、50センチ公開望遠鏡、電波望遠鏡実演などの屋外観望が中止され、17:00で終了しました。

2024年|三鷹移転100周年の年に入場規制なしで開催

2024年は10月19日に開催されました。2022年と2023年は入場に事前申込が必要でしたが、2024年は事前申込なしの方式に戻り、3,000人以上が来場したと国立天文台TMTプロジェクトが報告しています。

この年は東京天文台が三鷹へ移転して100年に当たり、キャンパスでは移転100周年関連の展示も展開されました。「青空天文教室」では惑星系形成、ダークマター、ガンマ線バースト、宇宙再電離、暗黒エネルギーなどを解説。4D2Uドームシアターでは星形成、パルサー・ブラックホール、月の起源などを扱うミニ講演が行われました。

2026年のメイン講演は「太陽研究は時を越えて」

2026年のメイン講演会は「太陽研究は時を越えて」をテーマに3本の講演が予定されています。太陽は地球に最も近い恒星で、黒点、フレア、磁場、コロナ、宇宙天気などを継続的に観測できる唯一の恒星です。歴史的な太陽観測と現代の観測装置をつなげて理解できる構成です。

通常公開されない観測・実験施設

特別公開では、研究グループやプロジェクトごとに観測装置、実験設備、開発中の機器、研究成果を公開します。すばる望遠鏡、TMT、アルマ望遠鏡、太陽観測、重力波、惑星形成、銀河・宇宙論など、三鷹で進む研究を分野横断で見られます。

歴史施設も重要です。第一赤道儀室や太陽塔望遠鏡などは、三鷹キャンパスが100年以上にわたり観測拠点として使われてきたことを示します。最新研究の展示と近代天文学の建築・観測機器が同じ敷地に並ぶ点は、三鷹キャンパスの大きな特徴です。

晴天時は19時まで天体観望

日中の研究公開終了後、晴天時はグラウンドで19:00まで観望会を実施します。2025年のように雨や曇りの予報で中止される場合があるため、観望を目的にする場合は当日の公式発表を確認してください。

アクセスと当日の注意

会場は東京都三鷹市大沢2-21-1です。三鷹駅、武蔵境駅、調布駅などからバスでアクセスできます。特別公開日は多数の来場者が集まり、構内の食堂・売店が営業しない年もあります。2026年の飲食、入場口、個別企画の整理券・事前申込については公式プログラムで確認してください。

公式資料・過去開催情報