JAXA相模原キャンパス特別公開2026完全ガイド|11月7日現地・8日オンライン、無料で宇宙科学の最前線へ

JAXA宇宙科学研究所(ISAS)の研究現場を一般公開する「JAXA相模原キャンパス特別公開2026」は、2026年11月7日(土)に現地、11月8日(日)にオンラインで開催されます。現地は入場無料で、通常公開されない試験設備、宇宙探査・科学衛星・大気球・ロケット関連の研究、火星衛星探査計画MMXなどを研究者・技術者から直接学べます。

JAXA相模原キャンパス特別公開2026の開催概要

  • 現地開催:2026年11月7日(土)10:00〜16:00
  • オンライン開催:2026年11月8日(日)10:00〜16:00予定
  • 現地会場:JAXA相模原キャンパス、相模原市立博物館、国民生活センター相模原事業所
  • 入場料:無料
  • 現地入場:事前WEB予約制、定員6,000名・先着順
  • 14:00以降:予約不要の自由入場
  • オンライン:YouTubeライブ配信、事前申込不要・無料

入場予約とは別に予約が必要な見学・工作・講演があります。特定の設備を見たい場合は、入場予約と個別企画の申込条件を分けて確認する必要があります。

相模原キャンパスは1989年に移転した宇宙科学の研究拠点

宇宙科学研究所の前身は、東京大学生産技術研究所で始まったロケット研究や宇宙科学研究を母体としています。宇宙科学研究所は1989年4月、東京都内から神奈川県相模原市へ移転しました。現在の相模原キャンパスでは、科学衛星や惑星探査機の研究開発、宇宙理学、宇宙工学、大気球、宇宙輸送に関わる研究が進められています。

移転後には「ひてん」「ようこう」「あすか」、小惑星探査機「はやぶさ」「はやぶさ2」、小型月着陸実証機SLIMなど、日本の宇宙科学を代表する計画が相模原キャンパスと深く関わってきました。特別公開は、こうした研究を展示室だけでなく、実際の研究棟や試験設備を通して公開する機会です。

過去2回はどうだった?

2025年|10月11日現地・12日オンライン

2025年は10月11日に現地公開、12日にオンライン公開を実施しました。現地は10:00〜14:00が事前予約制で定員6,000名、14:00〜16:30は予約なしで入場できる方式でした。2026年の「午後は自由入場」という運用は、この2025年方式を引き継いでいます。

個別企画では、構造機能試験棟の見学、「宇宙探査のこれから」を扱う特別講演、女子中高大生向けの進路・研究トークなどが設定されました。約50人の研究者が研究者カードを配布する企画や、宇宙科学探査交流棟でのライブステージも行われています。オンラインでは各プロジェクト・研究グループが研究内容や将来計画を配信しました。

2024年|SLIM月着陸後の特別公開

2024年は11月2日に現地、11月3日にオンラインで開催されました。現地は事前予約制・入場無料で、相模原市立博物館では宇宙科学研究所長の特別講演とSLIMのスペシャルトークショーを実施しました。2024年1月にSLIMが月面へのピンポイント着陸に成功した直後の特別公開で、SLIM関連企画が大きく扱われています。

このほか「れいめい」衛星運用体験、「はやぶさ2#」フライバイ企画、研究者の進路トーク、手話案内ツアーなどが事前申込企画として設定されました。オンライン公開はYouTubeで行われ、宇宙川柳コンテストなど現地とは異なる企画も組まれました。

2026年の研究展示

次世代電気推進の大型試験設備

電気推進は、電気エネルギーでイオンなどを高速に噴射して推力を得る方式です。化学ロケットに比べて推力そのものは小さい一方、少ない推進剤で長期間加速できるため、深宇宙探査などで重要になります。「はやぶさ」「はやぶさ2」で使われたイオンエンジンも電気推進の一種です。2026年は次世代電気推進の大型試験設備を見学する企画が予定されています。

遷音速・超音速の風洞実験

ロケットや再突入機、探査機の一部は高速の空気流にさらされます。風洞では模型の周囲に高速の流れを作り、圧力や衝撃波、空気力を測定します。遷音速は音速付近、超音速は音速を超える領域で、機体形状による流れの変化を実験で確かめます。

大気球60周年

JAXAの科学観測用大気球は、成層圏などの高高度へ観測装置を運び、天体観測、大気観測、宇宙機器の実証に使われてきました。人工衛星より低コストで装置を回収できる実験もあり、宇宙科学の基礎技術を試す役割を担っています。2026年は大気球60周年に関する展示が予定されています。

火星衛星探査計画MMX

MMX(Martian Moons eXploration)は、火星の衛星フォボスとダイモスを調べ、フォボスから試料を持ち帰ることを目指す探査計画です。火星衛星が小惑星の捕獲で生まれたのか、火星への巨大衝突で生じた物質から形成されたのかを調べることは、太陽系初期の物質移動や火星圏の形成史を考える手がかりになります。

相模原市立博物館と国民生活センターも会場になる

特別公開はJAXA構内だけで完結しません。向かいの相模原市立博物館では講演や工作、国民生活センター相模原事業所ではMMX関連展示や水ロケットなどが行われる予定です。会場間を移動する企画があるため、個別企画の開始時刻と会場を事前に確認してください。

14時以降の自由入場と個別予約は別制度

11月7日は14:00以降、入場予約なしで会場へ入れます。ただし、個別の事前予約企画は自由入場とは別です。設備見学や工作など定員制企画を目的にする場合は、午後から入場できることと企画に参加できることを同じ条件として考えないよう注意が必要です。

11月8日のオンライン特別公開

11月8日はYouTubeライブによるオンライン特別公開です。事前申込は不要で、現地公開とは別に各研究プロジェクトの説明や最新情報が配信されます。2024年、2025年も現地公開の翌日にオンライン公開が組まれており、研究内容をまとまった時間で聞ける形式が定着しています。

アクセス

JAXA相模原キャンパスは神奈川県相模原市中央区由野台3-1-1にあります。JR横浜線の淵野辺駅から徒歩またはバスでアクセスできます。特別公開日は来場者が多く、JAXAは公共交通機関の利用を案内しています。相模原市立博物館はキャンパス向かい、国民生活センター相模原事業所は正門から徒歩約10分です。

公式資料・過去開催情報