2023年7月23日(日)10:00から、21人で江東区の猿江恩賜公園に集合し、横十間川へ向かう歴史散歩と和船乗船体験を行いました。横十間川は江戸時代に開削され、水運を支えた運河の一つです。今回は、かつて幕府の材木蔵が置かれた猿江から水辺を歩き、横十間川親水公園で実際に和船へ。陸上から水上へ視点を変えながら、江東の町と水路のつながりを体験しました。

今回のコース概要
猿江恩賜公園 → 横十間川沿い → 横十間川親水公園の和船乗船場 → 和船乗船体験という流れで歩きました。猿江恩賜公園の歴史と横十間川の水運をつなげて見られるのが、この散歩のポイントです。
猿江恩賜公園から歴史散歩をスタート
集合場所は猿江恩賜公園。現在は緑豊かな都立公園ですが、この一帯は江戸時代に幕府の材木を保管する御材木蔵が置かれた場所です。水路で運ばれてきた材木を扱う土地だったことを知ると、ここから横十間川へ歩く意味がより見えてきます。
猿江恩賜公園周辺の歴史をさらに歩いてみたい方は、錦糸町から住吉を歩く歴史散歩コースでも、猿江御材木蔵や小名木川との関係を紹介しています。
江戸時代から続く横十間川へ
公園を出た後は横十間川沿いを歩きました。横十間川は万治2年(1659)に開削された人工河川で、小名木川などとつながり、本所・深川方面の水運を支えてきました。江東区には江戸時代に開削された運河が多く、塩や米などの物資輸送、その後の工業や木材輸送にも利用されました。

現在は遊歩道や親水空間が整えられています。岸辺を歩いていると穏やかな水辺ですが、かつては船が人や荷物を運ぶ交通路だったことを意識すると、見慣れた都市の川の印象も変わります。
横十間川親水公園の和船乗船場に到着
横十間川沿いを進み、和船の乗船場所へ到着しました。この日は受付に「無料です!」と案内が出ており、乗船を待つ人の姿も見られました。


藤棚の下で順番を待ち、乗船に備えます。和船体験は運航日や受付方法が設定されているため、個人で訪れる場合は江東区の最新案内を確認するのがおすすめです。
ライフジャケットを着けて和船へ
順番が来たらライフジャケットを着用し、木造の和船へ乗り込みました。岸から見ていた川が、船に乗った瞬間にぐっと近くなります。

横十間川親水公園では、江東区が所有する和船を使った乗船体験が行われ、和船友の会が操船に協力しています。伝統的な船を保存するだけでなく、実際に水上を進む体験として受け継がれている点が魅力です。
櫓で進む和船が出発
いよいよ出発です。船頭さんが櫓(ろ)を操り、和船がゆっくりと岸を離れていきます。エンジンで進む船とは違い、人の力で水を捉えながら進む様子を間近で見ることができました。


岸から眺めると、木造船と現代の住宅、公園、橋が同じ風景の中に収まります。江戸時代から続く水路が、現在の都市生活の中に残っていることを実感しやすい場面でした。
船の上から見る横十間川
船上では、水面に近い高さから横十間川親水公園を眺めます。普段の街歩きでは護岸や橋を上から見ることが多いのに対し、和船では川そのものを通路として進みます。かつて水運が日常的な移動・輸送手段だった時代の感覚を想像しやすくなりました。

横十間川の成り立ちや小名木川との関係、和船文化については、横十間川の歴史と和船乗船体験ガイドでも詳しく紹介しています。
橋の下をくぐるのも和船ならでは
途中では橋の下も通過しました。歩いて渡るときには意識しにくい橋桁が頭上に迫り、水路と橋が立体的につながっていることがよく分かります。陸から眺めるだけでは得にくい、運河のスケール感を体験できました。

江戸の水運を「歩く」と「乗る」で体験した一日
今回の歴史散歩では、猿江恩賜公園の材木流通の歴史から横十間川へ歩き、最後は和船で実際に水上へ出ました。21人で、現在の公園や住宅地の風景と、その下に続く江戸以来の水路の歴史を一つの流れとしてたどることができました。
江東区の歴史は、水路を地図で見るだけでなく、川沿いを歩き、橋を渡り、ときには船から眺めることで立体的に見えてきます。小名木川や猿江周辺も含めて歩くと、江戸の物流と現在の街の位置関係がさらに分かりやすくなります。
現在地から歩ける史跡を地図で探す
TimeWalkは、現在地や指定地点の近くにある歴史スポットを地図で探し、自分で歴史散歩を楽しめるWebアプリです。横十間川や猿江周辺を歩く前後の予習・復習にも使えます。現在地から歩ける史跡を地図で探す。

