東京国立博物館(通称:トーハク)は明治5年(1872)3月10日、文部省博物局が湯島聖堂大成殿において最初の博覧会を開催したとき、その産声をあげました。博物館は開館後間もなく内山下町に移転、次いで明治15年に上野公園に移り、現在にいたっています。150年あまりの間、博物館はその時代の施策にしたがって所属官庁が変わったり、大規模な組織の改変が行われるなど幾多の変遷を経てきました。明治期に内外で開催された大規模な博覧会との関わり、関東大震災、太平洋戦争などが館に与えた影響などを織り交ぜつつ、創立当初から今日までの東京国立博物館の歩みをたどります。
トーハクのあゆみ(詳細)
- 湯島聖堂博覧会
- ウィーン万国博覧会 近代博物館発展の源流
- 書籍館と浅草文庫 博物館蔵書の基礎
- 壬申検査 150年前の文化財調査
- 山下門内博物館 内務省時代の博物館
- 内国勧業博覧会 殖産興業と博物館
- 上野博物館 コンドル設計の旧本館開館
- 奉献美術館 表慶館の開館
- 関東大震災と博物館 大正から昭和へ
- 復興本館 戦時下の博物館
- 東京国立博物館 “戦後”から平成へ
- 年表 東京国立博物館の歩み
よくある質問
Q. 収蔵品にはどんなものが、どのくらいある?
日本を中心とする東洋の美術作品と考古遺物を収蔵しています。その数は約12万件。なかには国宝89件と重要文化財649件(2023年4月現在)が含まれています。展示件数は約3000件。ジャンルや素材によって4週間から8週間ごとに展示替えを行っていますので、何回来ても新しい発見があるはずです。
Q. 特別展への再入場や、博物館への再入館はできますか?
総合文化展・特別展ともにご来場当日に限り再入館・再入場が可能です。ご希望の方は正門出口スタッフにお声掛けください。お手持ちのチケット等に日付印を押印いたします。
Q. 展示作品はほんものなの?
ほとんどすべての作品が「ほんもの」です。なかには教科書で見たことのある作品もあるはず。実物ならではの迫力をお楽しみください。ごく一部に模造作品を展示していますが、それらも、素材技法などの調査・研究の末に作られたもので、なかにはすでに時を経て、それ自体貴重な文化財として認められているものもあります。
Q. 国宝・重文ってなに?
建造物・絵画・彫刻・工芸品・書跡・典籍・古文書・考古資料・歴史資料など有形の文化財のうち、日本の歴史上または芸術上価値の高いもの、きわめて重要なものが、重要文化財に指定されます。さらに重要文化財のなかでも世界文化の見地からきわめて価値の高いものが国宝に指定されます。この制度は1950年に制定された、文化財保護法によって定められたものです。重要文化財と国宝の指定に関しては各分野で指定基準が設けられており、文部科学大臣が文化審議会に諮問し、その答申を受けて行うこととされています。指定に関する事務は文化庁が行っています。当ウェブサイトでは、指定されている作品に関してはその情報を載せていますが、重要文化財を「重文」、さらに文化財保護法以前の法律によって認定された重要美術品を「重美」と表記しています。
国宝博士
トーハク全体のマップ
平成館のマップ
※今回訪れるのは「1」の考古展示室です。
本館2Fのマップ
1-1: 日本美術のあけぼの―縄文・弥生・古墳
1-2: 仏教の興隆―飛鳥・奈良
2: 国宝室
3-1: 仏教の美術-平安~室町
3-2: 宮廷の美術―平安~室町
3-3: 禅と水墨画―鎌倉~室町
4: 茶の美術
5・6: 武士の装い―平安~江戸
7: 屛風と襖絵―安土桃山~江戸
8-1: 暮らしの調度―安土桃山・江戸
8-2: 書画の展開―安土桃山~江戸
9: 能と歌舞伎
10: 浮世絵と衣装―江戸
便殿: 鳳輦
本館1Fのマップ
11: 彫刻
12: 漆工
13-1: 金工
13-2: 刀剣
13-3: 陶磁
14: 特集
15: 歴史の記録
16: アイヌと琉球
17: 保存と修理
18: 近代の美術
19: みどりのライオン 体験コーナー(教育普及スペース)
20: ミュージアムショップ