元麻布~南麻布ナイトウォーク。セレブ住宅街を歩きます

東京15区(1878-1932)
東京15区(1878-1932)
東京35区(1932-1947)
東京35区(1932-1947)

南麻布

江戸時代は街外れで麻布村の主要耕作地だったほか、寺社地も多く、また大名、小名の下屋敷が置かれていた。今に残る仙台坂南部坂北条坂青木坂は、各藩の屋敷に由来する。江戸中期には、将軍家の別荘である白銀(しろかね)御殿麻布御殿富士見御殿とも呼ばれる)が存在した。明治から大正時代にかけ開発が行われ、後に各国の大使館が設置されるに伴い徐々に今日の国際色豊かな都心の住宅街へと変貌を遂げていった。坂が多く見られ、上記以外にも木下坂、北条坂(鉄砲坂)、新富士見坂などが残る。

元麻布

隣接する南麻布と同じく江戸時代は街外れで農耕地、雑木林、町屋、大名、小名の下屋敷からなる閑散とした地域であった。明治より大正時代にかけて町造りがなされ、太平洋戦争終結後は国際的な盛り場として発展していく六本木至近ということや他所から移動した大使館が加わったこともあいまって徐々に今日の国際色豊かな都心の高級住宅街へと変貌を遂げていった。町名は江戸時代に麻布村の中心地であったことに由来する。現在のところ、文献に「あざぶ」の名が登場するのは、戦国時代末期の1559年(永禄2年)、小田原北条氏の軍役賦課台帳、「小田原衆所領役帳」に「阿佐布」とあるのが最初とされている。

今回のルート

参考:2023/10/05のルート

暗闇坂

樹木が暗いほどおい茂っていた坂であったという。かつての宮村町を通るため宮村坂ともいった。麻布七不思議のひとつ一本松の前の4つの坂(一本松坂、大黒坂、狸坂、暗闇坂)の一つ。

元麻布ヒルズ

  • フォレストタワー(地上29階 地下3階 180戸)
  • フォレストテラスイースト(地上6階 地下1階 23戸)
  • フォレストテラスウェスト(地上5階 地下1階 19戸)

六本木ヒルズ愛宕グリーンヒルズなどの複合型ビル施設と異なり、森ビルの『ヒルズ』の中では唯一レジデンス棟のみで構成されている。2002年5月竣工(六本木ヒルズは2003年4月)。

麻布氷川神社

938年、源経基天慶の乱(平将門)を鎮定しがため東征し際、武蔵国豊島郡谷盛浅布冠の松(現・麻布一本松の地)に創祀・創建されました。文武に秀でた経基は清和源氏の祖にあたります。江戸城を築城した武将・太田道灌は江戸の災守りとして氷川社を篤く崇敬したことより勧請説(文明1469~1487)もあります。豊臣時代から“一本松の松の木”をご神木とし周囲には宮村町、宮下町、鳥居坂町、一本松 坂下町など麻布氷川神社を中心とした町名が広く在しております。

江戸徳川将軍の尊信も篤く、鷹狩りや遠出した将軍もしばしばご参拝されました。また二代将軍・秀忠の正室であった浅井江(父・長政、母・お市の方)氏が安産祈願をし、誕生した三代将軍・家光誕生の守護神であります。さらにお能を愛好した五代将軍・綱吉も度々麻布氷川社を参詣しました。綱吉の生母・桂昌院も崇敬篤く必ず奉幣しご祈願されました。

1992年当時社会旋風をおこしたアニメ“美少女戦士 セーラームーン”の「火川神社」巫女・火野レイが住んでいる神社のモデルとなりました。

絶江坂(ぜっこうざか)

承応2年(1654)、坂の東側へ赤坂から曹渓寺が移転してきた。初代和尚・絶江が名僧で付近の地名の由来となり坂名に変った。

本村町貝塚

古川を南に望む台地の端と斜面にあるとされる貝塚です。ハマグリ・サルボウなど海水産の貝殻からなる縄文時代前期の貝塚です。当時は海水がこのあたりまで入り込んでいたことを示しています。土器の形式としては黒浜式・諸磯(もろいそ)式が多く出土しています。

旧町名で本村町、今の南麻布3丁目の広い地域に広がっていたと考えられますが、近年の台地上の数ヶ所での試掘調査では、貝塚はまったく確認されていません。古川の谷を望む台地の南斜面で、日当たりもよく、原始・古代から生活の適地であったと考えられますが、現在では開発が進み、その痕跡をわざかながらも伝えるのはここだけになってしまいました。(1973年3月)

有栖川清水

重要文化財にも数多く指定されてきた建築界の巨匠、村野藤吾(1891-1984、日生劇場など)がデザインした有栖川清水。屋形船を象った水が流れる「清流」にて厳かに執り行なえる挙式や、風情を感じる日本庭園が魅力。四季折々の表情を見せる貸切の庭園×本格和婚を叶えて。

有栖川宮記念公園のほど近い各国大使館や閑静な住宅街の一角にあり、館内には書画、骨董など由緒正しい品々が静かな趣をたたえます。文久の頃より奥州南部遠江守の下屋敷があり、昭和に入り麻布プリンスホテルが創業し、各界の皆様にご愛顧頂きました。有栖川清水はその歴史を引き継ぎ今日に至ります。

Les Grands Arbres (レ・グラン・ザルブル )

広尾駅近くのおしゃれなカフェ。

この記事を書いた人
ゆる歴史散歩会 会長
なかまつ

北海道大学工学部卒。美術館は週に2回、海外旅行は年に6回行く、ゴリゴリの理系出身のIT系ビジネスマン。隣が図書館のため毎月10冊の本を借りている。趣味の延長で、東京の歴史や芸術を楽しむゆる〜いイベントを企画している。

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