

千代田区大手町
大手町一丁目および大手町二丁目がある。丸の内とともに、政府系金融機関・都市銀行(メガバンク)・総合商社・全国紙といった大企業の本社・本店が集積する東京屈指のオフィス街・中心業務地区(CBD)として発展している。
陸軍軍馬局(後の軍馬補充部)があった国有地に大手町合同庁舎が3棟建設された。建物の老朽化もあり、2000年には合同庁舎に入居する機関の大半がさいたま新都心(埼玉県さいたま市)に建設された「さいたま新都心合同庁舎」に移転。
当時大手町には開発できる敷地がなく、新興ビジネス街の品川(港区港南)などに本社を移す企業が増えていたことから、大手町をビジネス拠点として再整備するために、大手町連鎖型都市再生プロジェクトが始まった。

地名の由来
一般的に「大手町」は、城郭の大手門の前の町を指す名称である。当地は江戸城の大手門の前であったため、名称の由来となった。
歴史
この辺りは平川の河口部分、神田山の尾根の先に当たり、芝崎村と呼ばれていた。
1590年、徳川家康の入府後、日比谷入江が埋め立てられ大手前と呼ばれた。江戸時代には姫路藩酒井氏、福井藩松平氏、小倉藩小笠原氏などの大名屋敷が連なっていた。
明治維新後、武家屋敷は取り壊され、内務省・大蔵省・文部省・大蔵省印刷局などが建設され、官庁街となった。
1952年(昭和27年)、分散していた中央官庁を霞が関に集中させる都市計画が決定され、多くの敷地が民間に払い下げられ、高度経済成長期におけるビルの新築ラッシュにより、官庁街はオフィスビル街へと様変わりした。
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