Hitachi Social Innovation Forumとは?2026年の見どころ・参加方法を初心者向けに解説

AI・人工知能EXPO NEO 2027の会場となる東京国際フォーラムの外観

Hitachi Social Innovation Forum 2026 JAPANは、日立製作所が東京国際フォーラムで開く年次イベントです。日立の顧客・パートナーとの協創を主目的とするBtoB色の強い場ですが、2026年の公式案内では事前登録をすれば無料で参加できます。展示にはロボット、AI、鉄道、量子、宇宙、生体認証など、具体物や社会での使い方から理解しやすいテーマも多くあります。

情報確認基準日:2026年9月3日。2026年会期は9月3日(木)・4日(金)です。プログラムは変更される場合があるため、来場前は公式サイトで最新情報をご確認ください。

2026年の開催概要

項目内容
名称Hitachi Social Innovation Forum 2026 JAPAN
開催日2026年9月3日(木)~9月4日(金)
時間9:30~18:30(展示エリア ホールEは18:00まで)
会場東京国際フォーラム(東京都千代田区丸の内3丁目5番1号)
主催株式会社日立製作所
参加費無料
参加方法事前登録制
アクセスJR有楽町駅から徒歩1分、東京駅から徒歩5分。有楽町線有楽町駅と地下コンコースで接続

2026年は通算28回目。テーマは、環境・幸福・経済成長が調和する「ハーモナイズドソサエティ」です。基調講演では「フィジカルAIで進化する社会インフラ」を掲げ、社会インフラとAIの接続を中心に据えています。

公式FAQは「どなたでも無料でご参加いただけます」と案内しています。一方、参加申込フォームには「競合企業の方のお申し込みはご遠慮ください」と注意書きがあります。一般参加が可能なイベントですが、企業間の協創を目的とする性格も併せ持っています。

Hitachi Social Innovation Forumとは?

日立製作所が、社会インフラや産業の課題に対する技術・サービスを、講演、セッション、展示で紹介するイベントです。日立は「社会イノベーション事業」を、IT、OT、製品・設備などを組み合わせ、交通、エネルギー、製造、都市などの課題解決につなげる事業として展開しています。

OTとは

OTはOperational Technologyの略で、工場、鉄道、発電設備など、現実の設備やシステムを制御・運用する技術です。企業の情報システムを扱うITに対し、OTは機械や設備が実際に動く現場に近い領域を指します。

フィジカルAIとは

フィジカルAIは、AIをセンサー、設備、ロボットなどの現実世界の機器と結びつけ、現場での判断や制御に使う考え方です。文章や画像を作る生成AIより、実際の設備や作業との接続が強い点が特徴です。

HMAXとは

HMAXは、日立がAIと現場データ、業務知識を組み合わせ、社会インフラや産業現場の課題解決に活用するソリューション群です。会場では、フィジカルAIを社会実装するための日立の仕組みとして捉えると理解しやすくなります。

2026年は何が見られる?

2026年の展示は57件で、5つのテーマに分かれています。「AIの力を、安定供給する」「革新的なモノを、革新的につくる」「多様なエネルギーを、最適化する」「労働人口の限界を、デジタルで突破する」「先端技術と社会実装で、調和した社会をつくる」です。

フィジカルAIの実機デモ

展示「見て、実感して、納得~フィジカルAIが変えるインフラの最前線~」では、ロボットの実演やAIエージェントの実機デモを予定しています。音声でロボットアームを動かす例など、AIが現実の設備へ働きかける様子を見られるため、フィジカルAIの入口として分かりやすい展示です。

鉄道・モビリティ

鉄道では、運行や保守をデジタルで支える仕組み、鉄道メタバースなどが扱われます。日立は鉄道車両だけでなく、信号、運行管理、保守まで広い領域を事業として持つため、「鉄道をどう動かし続けるか」という視点で見ると展示の関係がつかみやすくなります。

量子コンピューティングと宇宙

量子分野では、CMOSアニーリングなどのビジネス適用事例と、開発中のシリコン量子コンピュータの動向を紹介します。宇宙分野では、航空機、HAPS、人工衛星を使い、物体の3次元形状や動きなどを電波で捉える「構造化電波」が展示されます。災害監視やインフラ管理への応用が想定されています。

生体認証と未来の社会インフラ

生体認証サービス「SAKULaLa」や次世代工場、データセンターなど、普段は仕組みが見えにくい社会基盤も展示対象です。顔や指などを使う認証、工場の自動化、AIを支えるデータセンターの電力・冷却といった具体的な用途から入ると、企業向けの説明も理解しやすくなります。

特別セッションとHSIF Live!

特別セッションは2本です。宇宙ビジネスを扱う回には野口聡一氏、中川翔子氏らが登壇し、AI時代のチームづくりを扱う回には森保一氏、村上信五氏、澤円氏らが登壇します。専門技術だけを扱うビジネスセッションより、テーマや登壇者から内容を想像しやすい構成です。

展示エリアの「HSIF Live!」は、フィジカルAI、セキュリティ、データ活用、研究開発などを短時間で紹介するオープンステージです。長いセッションを予約せずに技術の要点へ触れたい人に向いています。

初心者でも楽しめる?

展示や特別セッションを選べば、技術に詳しくない人でも未来の社会インフラを知る場として楽しみやすいイベントです。ロボット、AI、鉄道、宇宙、量子、生体認証、工場、エネルギーは、具体的な機械や社会での用途から理解できます。

ビジネスセッションは、企業事例、業務改革、業界固有の課題が中心で、専門用語も増えます。予備知識が少ない場合は、展示を先に見てから関連セッションへ進むと内容をつかみやすくなります。

初参加なら2~3時間に絞る

  1. 展示エリアを60~90分ほど回り、興味のある3~5テーマを見る
  2. 特別セッションまたは基調講演を1本選ぶ
  3. 時間が合えばHSIF Live!を1本見る

57件の展示を順番に回るより、「AI」「鉄道」「宇宙」など関心のある1~2分野を決めておく方が、各展示の違いを比較できます。この見学法は本サイトによる提案で、日立の公式推奨ではありません。

参加方法

  1. 公式サイトでメールアドレスを入力して仮登録する
  2. メールで届くURLから本登録する
  3. イベントサイトへログインする
  4. 参加したいセッションがあれば予約する
  5. マイページで参加証を確認し、事前に印刷する
  6. 参加証を持って会場へ行く

1回の登録で参加できるのは1人です。複数人で行く場合は各自の登録が必要で、代理参加はできません。過去に参加した人も2026年分の登録が必要です。

セッションは予約必須、展示は一覧から選ぶ

セッション予約は必須で、先着順です。予約が締め切られた回も、開始前に空席があれば当日参加できる場合があります。座席は指定席ではありません。展示はセッションとは別に会場内を回る形式です。

当日に知っておきたいこと

  • 参加証:展示会場とセッション会場への入場に必要です。マイページから事前印刷が推奨されています。
  • 再入場:可能です。再入場時も参加証が必要です。
  • 飲食:2026年FAQは、東京国際フォーラムへの飲食物持ち込みを禁止と案内し、1階・地下1階のショップ&レストラン利用を案内しています。
  • コインロッカー:会場内に5か所あります。
  • 車椅子:入場可能です。
  • 言語対応:一部を除き日本語・英語の同時通訳に対応し、一部セッションでは手話通訳があります。手話案内ツアーも用意されています。
  • オンライン:基調講演のみリアルタイム配信予定です。その他のセッションは、後日オンデマンド配信を行う場合に公式サイトで案内されます。

いつから続いている?1999年からの変遷

現在のフォーラムにつながる前身イベントの系譜は1999年から続いています。同じ名称が1999年から使われてきたのではなく、イベント名と重点テーマは時代に合わせて変化してきました。

主な変化
1999「HITACHI-ITコンベンション1999」を赤坂プリンスホテルで開催。講演・セミナー・展示、事前登録制・無料という構成を確認できます。
2010「Hitachi uVALUE Convention 2010」。日立は、前身のITコンベンションを含め1999年から開催していると説明しました。
2012「Hitachi Innovation Forum」へ名称変更。社会イノベーションをテーマの中心に置きました。
2015「Hitachi SOCIAL INNOVATION FORUM 2015 -TOKYO-」を開催。現在につながるSocial Innovation Forumの名称を確認できます。
2020通算22回目。新型コロナウイルス対策でオンライン開催へ移行。
2021通算23回目。オンライン開催。
2022通算24回目。オンライン開催。
2023通算25回目。4年ぶりに対面開催。
2024通算26回目。東京国際フォーラムで開催。
2025通算27回目。大阪・関西万博に合わせ、初めて大阪で開催。
2026通算28回目。東京国際フォーラムへ戻り、フィジカルAIと社会インフラを前面に出しました。

2024年はどんな内容だった?

2024年は9月4日・5日に東京国際フォーラムで開かれ、100以上のプログラムが予定されました。通算26回目で、生成AI、フロントラインワーカー、Society 5.0、市民参加型の社会づくりなどが主要テーマでした。

基調講演は小島啓二CEOの「日立がめざす現場のイノベーション~データとテクノロジーでフロントラインワーカーを輝かせる~」。特別セッションには杉山愛氏、福岡伸一氏、森岡毅氏らが登壇し、ビジネスセッションは13件でした。現在のAI・現場DX重視へつながる内容が前面に出た年です。

2025年はどんな内容だった?

2025年は7月17日にヒルトン大阪で開催されました。通算27回目で、大阪・関西万博に合わせた初の大阪開催です。基調講演は德永俊昭CEOの「日立が描く『ハーモナイズドソサエティ』~環境・幸福・経済成長が調和する未来~」でした。

特別セッションには石黒浩氏、中島さち子氏、養老孟司氏、河瀨直美氏、ロバート・キャンベル氏らが登壇。ビジネスセッションは6本、展示は23件で、モビリティ、次世代データセンター、人とAIの協働、EV・バッテリー、バイオ医薬・再生医療などが扱われました。

2024~2026年を比較

回数開催地・日数参加費中心テーマ規模
202426回東京・2日無料生成AI・現場DX100以上のプログラム
202527回大阪・1日無料ハーモナイズドソサエティ・万博連動23展示・6ビジネスセッション
202628回東京・2日無料フィジカルAI・社会インフラ57展示・13ビジネスセッション・2特別セッション

3年間を並べると、2024年の生成AI・現場DXから、2025年の社会全体を捉える「ハーモナイズドソサエティ」を経て、2026年はAIを現実の設備やインフラへ接続するフィジカルAIへ重点が移っています。

よくある質問

参加は無料ですか?

無料です。事前登録が必要です。

一般の人も参加できますか?

2026年の公式FAQは「どなたでも無料でご参加いただけます」と案内しています。参加申込フォームには競合企業の申込を遠慮する注意があります。

展示だけでも楽しめますか?

ロボット、鉄道、宇宙、量子、生体認証など、展示から入ると専門知識が少なくても具体的な用途を追いやすくなります。

セッションは予約が必要ですか?

必要です。予約は先着順です。満席でも開始前の空席状況によって当日参加できる場合があります。

オンラインで見られますか?

2026年は基調講演のみリアルタイム配信予定です。その他のセッションは、オンデマンド配信を行う場合に公式サイトで案内されます。

何時間あれば見られますか?

初参加なら2~3時間を目安に、展示3~5件とセッション1本程度へ絞ると回りやすくなります。

まとめ

Hitachi Social Innovation Forumは、日立の社会インフラ、AI、製造、エネルギー、モビリティなどをまとめて見られる年次イベントです。2026年はフィジカルAIを軸に、57件の展示とセッションが組まれています。初参加では、興味のある展示を数件選び、特別セッションやHSIF Live!を組み合わせると、企業向けの専門性と一般向けの分かりやすさの両方を体験できます。

主な参考資料