インベスター&トレーダーEXPO2026完全ガイド|講演・ブース・登壇者・初心者の楽しみ方

テスタ氏とヤーマン氏の講演会場の様子

2026年9月12日(土)、ベルサール新宿グランドで「インベスター&トレーダーEXPO2026」が開催されました。日本取引所グループ(JPX)が主催し、個別株から先物・オプション、金などのコモディティ、リスクヘッジまで扱う個人投資家向けの無料イベントです。

会場ではA・Bの2会場で講演が並行して行われ、出展社ブースではサービスや取引ツールの説明、ミニセミナーも体験できます。上場企業を回る日経・東証IRフェア、運用会社や投資信託・ETFを中心に見る資産運用フェスとは、同じ無料の投資イベントでも楽しみ方が異なります。

9月12日は16:00~18:00に実際に会場を訪問しました。この記事には、終盤の会場の混雑状況、ブースの雰囲気、景品交換所、テスタ氏・ヤーマン氏の講演の様子など、当日の現地レポートも追記しています。

インベスター&トレーダーEXPO2026の会場看板
ベルサール新宿グランドの「Investor & Trader EXPO2026」会場看板。2026年9月12日に現地訪問しました。

インベスター&トレーダーEXPO2026の開催概要

開催日2026年9月12日(土)
時間12:00~18:00
会場ベルサール新宿グランド イベントホール
住所東京都新宿区西新宿8-17-3 住友不動産新宿グランドタワー1F
主催日本取引所グループ(JPX)
運営パンローリング株式会社
参加費無料・事前申込制
対象一般

JPXの公式案内では難易度を「初級★」とし、株式、ETF・ETN、先物・オプション、かぶオプなどを学べる対面イベントとして紹介しています。会場は丸ノ内線「西新宿駅」1番出口から徒歩4分、大江戸線「都庁前駅」A5出口から徒歩8分、JRなどの「新宿駅」西口から徒歩14分です。

どんなイベント?講演だけでなくブースもある

2026年のテーマは「相場の乱高下を生き抜く、先物・オプションによる盾と矛の戦略」です。現物株だけでなく、相場下落への備え、横ばい相場での戦略、金・コモディティなどを扱います。

会場は講演とブースの両方で構成されています。講演申込ページには、会場入場券だけでも「出展社ブースでサービスやツールの解説、ミニセミナーなどを体験」できると明記されています。2026年はSBI証券と岡安商事が自社サイトでブース出展を告知しています。過去回では松井証券、マネックス証券、楽天証券、moomoo証券なども協賛しました。

Investor&Trader EXPO2026の会場マップとミニセミナー案内
会場配布資料。Investor&Trader EXPO2026の会場マップとミニセミナー案内。

日経・東証IRフェアのように200社規模の上場企業を巡る展示会より、講演の比重が高い構成です。気になる講演を1~2本選び、その前後に証券会社や商品取引会社のブースを回ると、イベントの特徴をつかみやすくなります。

日経・東証IRフェア、資産運用フェスとの違い

イベント主役主に分かること
インベスター&トレーダーEXPO市場の専門家、トレーダー、証券・先物関連会社相場分析、売買技術、先物・オプション、金、ヘッジ
日経・東証IRフェア上場企業企業の事業、業績、成長戦略、株主還元
資産運用フェス運用会社、ETF、金融サービス投資信託、ETF、NISA、資産運用商品

日経・東証IRフェア2026は上場企業そのものを比較するイベントです。企業のIR担当者や経営者から事業や業績を聞き、個別株の候補を探す楽しさがあります。

資産運用フェスは運用会社、投資信託、ETFなどが中心です。インベスター&トレーダーEXPOはさらに売買技術と市場分析に寄り、先物・オプションや金まで含めて「相場とどう付き合うか」を学べます。

2026年の講演タイムテーブル

時間会場講演
12:00~13:00Aエミン・ユルマズ「世界経済と市場の未来予測」
12:00~12:45B相場師朗あいば・しろう「株も先物も技術だ」
13:15~14:10B池水雄一いけみず・ゆういち山口英雄やまぐち・ひでお「インフレ×地政学=金に投資せよ」
13:35~14:35A岡崎良介おかざき・りょうすけ堤友香つつみ・ゆか/ちょる子「先物・オプション道場」
14:45~15:45B守屋史章もりや・ふみあき西谷祐紀子にしや・ゆきこ「正直すぎる、かぶオプの話。」
15:10~16:10A岡村友哉おかむら・ゆうや大川智宏おおかわ・ともひろ「市場の行方と新TOPIX」
16:30~17:15B木野内栄治きのうち・えいじ「来年は日経9万円!?年後半は・・・」
16:45~17:40Aテスタ/ヤーマン「SNSには書かないでね ここだけの話」

このほか、13:10~13:30の相場師朗氏、14:15~14:35の菊川弘之きくかわ・ひろゆき氏、14:45~15:05の池水雄一氏・山口英雄氏、15:50~16:10の守屋史章氏によるミニセミナーが予定されています。公式タイムテーブルではミニセミナーは申込不要です。

Investor&Trader EXPO2026のタイムテーブルと来場特典案内
会場配布資料。Investor&Trader EXPO2026のタイムテーブルと来場特典案内。

登壇者はどんな人?講演ごとの見どころ

エミン・ユルマズ「世界経済と市場の未来予測」

エミン・ユルマズ氏はエコノミスト、為替ストラテジストです。野村證券でM&Aアドバイザリー業務を経験し、2024年にレディーバードキャピタルを設立しました。企業一社の分析より、世界経済、為替、株式市場を大きな流れから捉える講演です。

相場師朗「株も先物も技術だ」

相場師朗あいば・しろう氏は公式プロフィールで株歴40年と紹介される現役トレーダーで、投資塾「株塾」を主宰しています。日本株だけでなく海外指数、ゴールド、原油、FXなども対象にし、チャートと建玉を使った売買技術を研究してきた人物です。

池水雄一・山口英雄「インフレ×地政学=金に投資せよ」

池水雄一いけみず・ゆういち氏は日本貴金属マーケット協会代表理事で、商社や外資系銀行などで貴金属ディーリングに携わってきた金市場の専門家です。山口英雄やまぐち・ひでお氏は三井物産 商品市場部 貴金属営業室のチーフトレーダーで、エネルギー、非鉄金属、貴金属の国内外取引を経験しています。

2026年4月には大阪取引所で「ポケットゴールド100先物」が上場しました。金標準先物の1kgに対して取引単位を100gに小口化した現金決済型の商品で、今年のJPXが個人向け貴金属先物を広げている背景も知っておくと講演を理解しやすくなります。

岡崎良介・堤友香・ちょる子「先物・オプション道場」

岡崎良介おかざき・りょうすけ氏は野村投信のファンドマネージャー、年金・投信・ヘッジファンド運用、運用会社CIOなどを経験してきた運用の実務家です。堤友香つつみ・ゆか氏はフリーアナウンサーで認定テクニカルアナリスト。ちょる子氏は2011年に240万円から株式投資を始め、公式プロフィールでは2024年に資産2億円を突破した兼業投資家です。

先物・オプションの専門家だけで固めず、長期の運用経験、テクニカル分析、個人投資家の実体験を組み合わせたセッションになっています。

守屋史章・西谷祐紀子「正直すぎる、かぶオプの話。」

守屋史章もりや・ふみあき氏はM&F Asset Architect代表で、個人投資家向けにオプション取引の普及活動を行っています。西谷祐紀子にしや・ゆきこ氏はストックボイス「東京マーケットワイド」のキャスターで、同名番組「正直すぎる、かぶオプの話。」にも出演しています。

「かぶオプ」は大阪取引所に上場する個別株やETFなどを対象とした有価証券オプションの愛称です。2026年7月の月間取引高は847,586単位となり、JPX発表で過去最高を記録しました。イベント直前に市場が大きく伸びているテーマです。

岡村友哉・大川智宏「市場の行方と新TOPIX」

岡村友哉おかむら・ゆうや氏は株式コメンテーターで、日経225先物のリアルタイムコメントを機関投資家やトレーダー向けに配信してきました。大川智宏おおかわ・ともひろ氏は智剣・OskarグループCEO兼主席ストラテジストで、計量分析による株式市場予測や投資戦略を専門とします。

会場内の撮影コーナーの様子
会場内では登壇者との記念撮影が行われていました。

TOPIXは構成銘柄の選定方法が段階的に見直されており、次期TOPIXの初回定期入替は2026年10月です。講演はその直前に開かれるため、指数の変更と市場への影響を知る機会になります。

木野内栄治「来年は日経9万円!?年後半は・・・」

木野内栄治きのうち・えいじ氏は大和証券のチーフテクニカルアナリスト兼テーマリサーチ担当です。1988年の入社以来テクニカル分析に携わり、日本経済新聞社のアナリストランキングでは2023年にテクニカル分析部門で19回目の1位を獲得したと公式プロフィールに記載されています。

講演タイトルには「日経9万円」という大きな数字が掲げられています。相場予想そのものに加え、どの指標や景気循環を根拠にシナリオを組み立てるのかが見どころです。

テスタ・ヤーマン「SNSには書かないでね ここだけの話」

テスタ氏は2005年にデイトレードを始め、公式プロフィールでは累計利益100億円超と紹介される専業投資家です。短期売買からスイング、中長期投資へと手法を広げてきました。ヤーマン氏は証券ディーラーを5年経験した後に専業デイトレーダーへ転身し、売買の振り返りと相場に合わせた手法変更を重視するトレーダーです。

イベント最後の人気枠で、公式タイムテーブルでは16:45~17:40にA会場で行われました。9月12日は17時ごろから実際に聴講しました。事前申込では満席表示でしたが、開始後には空席も見られ、途中からでも着席できました。立ち見で聴く余地もありました。

講演では、個別株や相場の見方に関する質問が取り上げられ、キオクシアに関する質問もスクリーンに映されました。終了後はテスタ氏の周囲に写真撮影を求める来場者が集まり、終盤まで高い人気が続いていました。

講演で映されたキオクシアに関する質問スライド
講演では、キオクシアを触るときに何を見るかという質問も取り上げられていました。
インベスター&トレーダーEXPO2026のA会場の講演風景
A会場の終盤の人気講演。事前には満席表示でしたが、開始後には空席もあり、途中から着席できました。
講演終了後の会場出口付近の来場者
講演終了後の会場出口付近。登壇者との写真撮影を求める来場者でにぎわっていました。

公式出演者一覧にいる菊川弘之・八木ひとみは?

菊川弘之きくかわ・ひろゆき氏は日産証券インベストメント取締役・マーケットストラテジストで、商品市場や先物市場を長く分析してきました。2026年は14:15~14:35のミニセミナーに登壇予定です。

八木ひとみやぎ・ひとみ氏はBSテレ東「NIKKEI NEWS NEXT」のメインキャスターで、日経CNBCやNHK-BS1などでも市場・経済報道を担当してきました。公式出演者一覧には掲載されていますが、8月17日公表のタイムテーブルでは担当枠が明記されていません。

講演の予約方法|来場登録だけでは講演席は確保されない

申し込みは二段階です。最初にイベントの来場登録を行い、その後に届く案内から希望する講演を申し込みます。講演は申込制・自由席で、1人につき1講演2枚まで申し込めます。

  • 来場登録完了後、講演申込の案内メールが届く
  • 講演ごとに別途予約する
  • チェックできない講演は満席、または選択済みの講演と時間が重なっている
  • 講演は自由席
  • 満席時は立ち見になる場合がある
  • 講演開始後は当日キャンセル待ちの来場者が優先される場合がある

講演を予約せず、ブースだけ見たい場合は「会場入場券」を申し込めます。いずれかの講演を予約した人は、その講演チケットで会場へ入場できます。

途中参加でも楽しめる?

開催時間は12:00~18:00でしたが、午後からでも講演とブースを組み合わせて楽しめました。実際に9月12日は16:00~18:00の2時間だけ訪問し、ブースを回ったあと、17時ごろからA会場のテスタ氏・ヤーマン氏の講演を聴講しました。

この講演は事前申込では満席表示でしたが、開始後には空席もあり、途中から着席できました。立ち見で聴く余地もあり、満席表示でも当日のキャンセルや移動によって参加できる場合があることが分かりました。

2時間の滞在でも「講演1本+ブース巡り」は十分可能でした。終盤からの参加でも、証券会社や先物関連会社の展示を見て、人気講演を1本聴くという回り方ができます。

2026年9月12日訪問レポート|16時から2時間でも回れた

9月12日は16:00~18:00に訪問しました。終盤の2時間だけでしたが、ブースを回り、人気講演を1本聴き、景品交換所や会場企画を見るところまで一通り体験できました。

インベスター&トレーダーEXPO2026のブース会場
会場内のブースエリア。証券会社や商品先物関連会社などが並び、夕方でも来場者が行き交っていました。

A会場側は株・指数、B会場側は金などの商品先物が目立つ

現地で見た範囲では、A会場側は証券会社のブースに加え、かぶオプやカバードコール、日経225先物など株式・指数に近いテーマが目立ちました。B会場側では金先物などコモディティ関連の展示が目に入り、同じ会場内でも扱うテーマに違いがありました。

サンワード証券の金関連展示と抽選企画
金のQUOカードなどが当たる抽選企画。金関連の展示や企画も目立ちました。
大起証券の金・プラチナ先物関連展示
金・プラチナ先物などを紹介するブース。商品先物を身近に見られる展示もありました。

景品交換所ではノベルティや講演資料も

会場内には景品交換所があり、公式XやLINEのフォロー企画、講演資料の案内などが行われていました。クリアファイルやボールペンなど、かば子を使ったノベルティも並んでいました。

インベスター&トレーダーEXPO2026の景品交換所
会場内の景品交換所。XやLINEのフォロー企画、講演資料の案内などが行われていました。
景品交換所で配布されていたノベルティ
かば子デザインのクリアファイルやボールペンなど、会場で配布されていたノベルティ。

大阪取引所の公式キャラクター「かば子」も来場

会場には大阪取引所の公式キャラクター「かば子」も登場していました。大阪取引所の公式プロフィールによると、名前はかぶオプを使った代表的な戦略の一つ「カバードコール」に由来します。先物・オプションを扱うイベントらしいキャラクターです。

大阪取引所の公式キャラクターかば子
大阪取引所の公式キャラクター「かば子」も会場に登場していました。

過去の開催|2024年から続くJPXの大型対面イベント

2024年|先物・オプション市場35周年

現名称で確認できる最初の開催は2024年8月31日です。ベルサール渋谷ファーストで12:00~18:00に開かれ、日経平均先物・日経225オプション取引の上場35周年を記念したイベントでした。

出演者には井村俊哉いむら・としや氏、テスタ氏、エミン・ユルマズ氏、木野内栄治氏、池水雄一氏、守屋史章氏らが並びました。協賛社は岩井コスモ証券、SBI証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券、moomoo証券、商品先物会社など21社。現物株だけでなく、先物・オプション、コモディティ、リスクヘッジを扱う現在の基本形がすでにできていました。

2025年|新宿へ移り、リスクヘッジを前面に

2025年8月30日はベルサール新宿グランドで開催されました。先物・オプション36周年記念イベントとして、地政学リスクや相場急落への備えをテーマに掲げ、先物・オプション、金・コモディティ、個別株オプションなどを扱いました。

協賛は2024年と同じ21社で、岩井コスモ証券、インタラクティブ・ブローカーズ証券、ウィブル証券、SBI証券、岡地、岡安商事、光世証券、コムテックス、サンワード証券、日産証券、松井証券、マネックス証券、三菱UFJ eスマート証券、moomoo証券、楽天証券などが名を連ねました。

2026年も同じベルサール新宿グランドで開催され、周年記念の副題から「インベスター&トレーダーEXPO2026」へと名称を簡潔にしています。

初心者は何を見ればいい?

投資信託の積立や現物株しか経験がない人には、「先物」「オプション」「ヘッジ」という言葉が難しく見えます。JPXはイベント自体を初級向けとして案内しており、商品をすぐ取引するための場というより、どんな仕組みがあり、どんな場面で使われるのかを知る入口として参加できます。

  • 世界経済を広く知りたい:エミン・ユルマズ氏
  • チャートや短期売買に興味がある:相場師朗氏、テスタ氏、ヤーマン氏
  • 金に興味がある:池水雄一氏、山口英雄氏、菊川弘之氏
  • 先物・オプションを初めて知りたい:岡崎良介氏らの「先物・オプション道場」
  • 個別株オプションを知りたい:守屋史章氏、西谷祐紀子氏
  • 日本株全体や指数に興味がある:岡村友哉氏、大川智宏氏、木野内栄治氏

ブースでは、普段使っている証券会社の取引ツールと他社の違い、先物・オプションを扱う画面、商品先物会社が扱う金などの商品の仕組みを聞くと、講演内容と実際のサービスがつながります。

参加前に知っておきたい用語

先物取引は、将来の一定時点に、あらかじめ決めた価格で売買する約束を取引する仕組みです。日経225先物や金先物などがあります。

オプションは、将来の一定時点までに、決めた価格で買う権利・売る権利を取引する仕組みです。値下がりへの備えなどにも使われます。

ヘッジは、保有資産の値下がりなどのリスクを別の取引で抑える考え方です。

コモディティは金、原油、農産物などの商品市場を指します。株式と異なる値動きをする資産として投資やヘッジに使われます。

かぶオプは、大阪取引所に上場する個別株やETFなどを対象とした有価証券オプションの愛称です。

公式情報・参考資料

イベントでは金融商品や取引サービスの案内・勧誘、資料配布が行われる場合があります。先物・オプションなどには価格変動による損失リスクがあり、商品ごとに手数料や取引条件が異なります。