【幡ヶ谷~新宿】2つの暗渠と水道を歩いてみよう!

【紫色:主な見附 白色:主なスポット 青色:現在の主要線路】見附とは見張り番所がある城門のことで、江戸城の見附は主に枡形門と堀に架けられた橋が一体となったものが多かった。実際は36以上あったが俗に江戸城三十六見附と呼ばれている。現在でも一部残っている。
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終戦時の航空写真

幡ヶ谷(はたがや)

汎称地名としての「幡ヶ谷」(幡ヶ谷地区)。これは旧幡ヶ谷村の全域に相当し、現行行政地名では本町一〜六丁目、幡ヶ谷一〜三丁目、笹塚一〜三丁目が含まれる。カシオ計算機本社(本町1丁目)、伊藤園本社(本町3丁目)、帝国石油本社(幡ヶ谷1丁目)、テルモ本社(幡ヶ谷2丁目)がある。

著名な出身人物は橋下徹(タレント、弁護士、政治家、元大阪府知事、元大阪市長)、井上和香(女優、タレント)、あおい輝彦(俳優、歌手、声優)など。

幡ヶ谷の由来

1082年(永保2年)に源義家後三年の役から帰る途中に、小笠原窪(現在の本町付近)にあった池(旗洗池)にて白旗を洗い、檜に掲げて祝宴を行ったことに由来する。

幡ヶ谷の歴史

幡ヶ谷の起源は定かではないが、村の氏神である氷川神社と、そこから伸びる国分寺道・中幡ヶ谷道周辺に集落が形成されたのが村の始まりであると考えられる。「幡ヶ谷」の名前が古文書に初めて現れたのは戦国時代、後北条氏が関東一円を掌握した時期の小田原分限帳であるという。江戸幕府が開かれるに当たり幡ヶ谷の大部分が幕府の直轄地となった。

幡ヶ谷は内藤新宿下高井戸宿の中間地点にあたり、宿場町は置かれなかったが、旅人の休憩施設や茶店等が街道沿いに設置され、地域内は街道を通る旅人等で賑わっていた。

玉川上水新水路

玉川上水(1653-現在)は、和泉から新宿への流れは従来は幡ヶ谷地域と代々木地域の境の辺を通っていたが、東京市の新水道事業で淀橋浄水場(1895-1965)の完成を機会に、和泉から角筈の浄水場までほぼ一直線に土手を築いて新水路を通した。工事は1892年に着手し、1898年に完成した。

1932年に玉川上水が甲州街道の地下に埋設された水道管を経由することに伴い、新水路は廃止された。そして、土手も撤去されることになり、上流側から工事が始まった。しかし、その後の戦争の進展により、土手の撤去工事は上流側から七号橋まで進んだ段階で中断された。戦後になって工事は再開されたが、七号橋から下流側は土手が撤去されることなく整地されただけに終わった。そして、水路全延長の跡地に水道道路が作られた。

今回いくところ

以下のリンクはGoogleマップのリンクです。マップの保存をしていれば説明がみれます。マップの保存についてはこちら

  1. 二字橋跡玉川上水
  2. 西代々木橋跡玉川上水
  3. ローソン 渋谷本町一丁目店
  4. 本町ずい道公園水道道路
  5. 和泉川水系の暗渠和泉川水系用水路
  6. 暗渠経由地和泉川水系用水路
  7. 本村ずい道公園(月木金)水道道路
  8. 暗渠経由地和泉川水系用水路
  9. 旗洗池跡
  10. 株式会社ロッテ 本社水道道路
  11. 新宿パークタワー水道道路
  12. 玉川上水跡玉川上水
  13. 玉川上水のモニュメント玉川上水
  14. 葵橋跡玉川上水
❶「暗橋」で楽しむ東京さんぽ 暗渠にかかる橋から見る街(2023/1/30)、高山 英男 (著)、吉村 生 (著) p.3の図1をもとに作成。暗渠サインの強弱については著者高山氏による経験から。 ❷「暗渠(あんきょ)」とは地下に埋設された川や水路のこと。反意語は開渠。臭いの防止や異物混入を防ぐ目的で使われる。最初から暗渠として造られる場合もあれば、通路利用などのために後から蓋をする場合もある。規模は大小様々。主に排水用だが生活用水のために造られたものもある。埋め立てられている場合は暗渠とは言わず川の跡や水路跡というのが正しいが、外見ではわからないということもあり、本サークルでは拡大解釈をして呼称は暗渠で統一する。上記図書も同解釈としている。