三鷹|国立天文台の見学と4D2Uドームシアター

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国立天文台の歴史

日本最古の天文台は日本書紀に登場する占星台です。当時の天文学の主な目的は占星術でした。

日本で星の観測をするようになったのは、江戸時代の幕府天文方の浅草天文台からでした。
浅草橋には浅草天文台跡があります。日本地図を徒歩で測量した伊能忠敬も当地へ通っていたと言われています。

1888年(明治21年)に東京府麻布区飯倉に東京天文台が作られました。
1924年(大正13年)に、天文台は北多摩郡三鷹村大澤へ移転しました。
1988年(昭和63年)、東京天文台、岩手県奥州市にあった緯度観測所、名古屋大学空電研究所の一部が合体し、国立天文台となりました。
2000年、三鷹キャンパスの常時公開開始をしました。

望遠鏡について

すばる望遠鏡
すばる望遠鏡(ハワイ)
1999年観測開始
口径8.2m
アルマ望遠鏡
アルマ望遠鏡
2011年観測開始
口径12m×54台と、口径7m×12台、合計66台のパラボナアンテナを結合させることで、1つの巨大な電波望遠鏡を作りだしています。
東アジア、北米、ヨーロッパの共同
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡
左:ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡
2021年12月25日打上げ
口径6.5m
地球から150万km

右:ハッブル宇宙望遠鏡
1990年打上げ
口径2.4 m
地球から560km
30メートル望遠鏡
30メートル望遠鏡(ハワイ)
TMT (Thirty Meter Telescope)
5か国共同
口径30m
2027年完成予定

公開天文台

日本には地方公共団体や企業によって運営されている公開天文台が100以上あり、世界的にも天文台大国となっています。最初の公共天文台は1926年の倉敷天文台で、国内最大級の口径32cm反射望遠鏡(ガルバー鏡)を設置していました。公開天文台の望遠鏡は口径50cm~1mクラスのものが多く、世界の研究用天文台の口径は3~4mが多いです。

兵庫県立西はりま天文台には世界最大の公開望遠鏡「なゆた」があり、口径は2mです。

公開望遠鏡 なゆた
公開望遠鏡 なゆた
2004年運用開始
口径は2m

世界で有名な天文台

  • グリニッジ天文台(イギリス)
  • パロマー山天文台(アメリカ)
  • アメリカ海軍天文台(アメリカ)
  • スミソニアン天体物理観測所(アメリカ)
  • ヨーロッパ南天天文台(チリ)
  • アメリカ国立電波天文台(アメリカ)
  • ヤーキース天文台(アメリカ)
  • 国立天文台(日本)
  • 海上保安庁(日本)
  • ジェミニ天文台(アメリカ・ハワイ)

国立天文台のプロジェクト

Cプロジェクト

運用中のプロジェクト室です。ハワイのすばる望遠鏡やチリのアルマなど、国立天文台の今の観測と研究を最前線で支える主力プロジェクトです。

  • アルマプロジェクト
  • チリ観測所
  • ハワイ観測所
  • 水沢VLBI観測所
  • 野辺山宇宙電波観測所
  • 太陽観測科学プロジェクト
  • 天文シミュレーションプロジェクト
Bプロジェクト

現在、建設や運用の途上にあるプロジェクト室です。

  • 重力波プロジェクト
  • TMTプロジェクト
Aプロジェクト

未来に向けた小プロジェクトで野心的な研究テーマに取り組んでいます。

  • JASMINEプロジェクト
  • RISE月惑星探査プロジェクト
  • SOLAR-Cプロジェクト
  • すばる超広視野多天体分光器プロジェクト
  • すばる広視野補償光学プロジェクト

みどころ

天文台歴史館(大赤道儀室)

1926年(大正15年)に完成しました。構造は鉄筋コンクリート造2階建てです。焦点距離10メートルに及ぶ屈折望遠鏡をすっぽり納めた木製ドーム部分は、造船所の技師の支援を得て造られた大変めずらしい建築になっています。

ドーム内にある65センチメートル屈折望遠鏡は、ドイツのツァイス製で屈折型の望遠鏡としては日本最大口径を誇ります。1929年に完成後、1998年まで使用されました。

2001年に国立天文台の歴史を紹介するパネルなどを展示し、天文台歴史館として新たにオープンしまし、天文・天体観測の歴史について学ぶことができます。国立天文台が所有している貴重資料の複製の展示も行っています。
2002年に国の登録有形文化財になりました。

太陽塔望遠鏡(アインシュタイン塔)

外観のみ見学できます。1930年に完成しました。ドイツ・ポツダム天体物理観測所のアインシュタイン塔と同じ目的で造られたのでアインシュタイン塔とも呼ばれています。

子午儀資料館(レプソルド子午儀室)

レプソルド子午儀によって観測が行われていた建物で、1925年に建てられました。子午儀とは天体の子午線通過時刻を精密に測定するための装置です。格納されているレプソルド子午儀は1880年ドイツ製で、天文台が麻布にあった頃は時刻の決定と経度測量に使用されました。

ゴーチェ子午環室

1903年のフランス製の子午環があります。子午環は子午線上の天体の位置(赤経と赤緯)を精密に観測できるように工夫された望遠鏡です。この建物は1924年に建設されました。2002年に使用されなくなりました。

4D2Uドームシアター

4D2U(Four-Dimensional Digital Universe 4次元デジタル宇宙)は4D2Uプロジェクトが開発しました。空間3次元と時間1次元を合わせた4次元宇宙を、デジタルデータで可視化したものです。天文学の最新の成果を、わかりやすく楽しく表現しています。

太陽系ウォーク

太陽系の大きさを140億分の1に縮めて、各惑星の紹介をしています。各惑星間の距離を体感しながら、それぞれの惑星の特徴を知ることができるコースです。ただいまみたか太陽系ウォークが三鷹全域で開催されています。

イベントレポート

イベント終了後に投稿します。

この記事を書いた人
ゆる歴史散歩会 会長
なかまつ

北海道大学工学部卒。美術館は週に2回、海外旅行は年に6回行く、ゴリゴリの理系出身のIT系ビジネスマン。隣が図書館のため毎月10冊の本を借りている。趣味の延長で、東京の歴史や芸術を楽しむゆる〜いイベントを企画している。

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