東京建築祭2025は、2025年5月17日から25日まで開かれた建築公開イベントです。特別公開は5月24日・25日に集中し、上野・湯島・本郷、神田・九段、日本橋・京橋、大手町・丸の内・有楽町、銀座・築地などに会場が広がりました。公式実績では、参加建築は106件、来場者はのべ11万人以上です。
このコースは、銀座の泰明小学校から始め、上野・本郷、神保町・日本橋、丸の内・有楽町へ進む1日型の建築散歩です。公開終了が早い建物を先に見て、夜まで開く丸の内・有楽町を後半に回します。
東京建築祭2025を1日で巡る基本情報
| 時間帯 | エリア | 主な建築 | 歩き方 |
|---|---|---|---|
| 10:00前後 | 銀座 | 中央区立泰明小学校 | 公開終了が早い建物を先に見る |
| 11:00〜13:30 | 上野〜本郷 | 東京都美術館、国際子ども図書館、東京大学安田講堂 | 近代建築、大学建築、旅館建築をまとめて歩く |
| 14:30〜17:30 | 神保町〜日本橋 | 共立講堂、丸石ビルディング、三井本館 | 学校、事務所、商業・金融建築をつなぐ |
| 18:00以降 | 丸の内〜有楽町 | 明治生命館、明治安田ヴィレッジ丸の内、有楽町マリオン | 夜まで見学できる建築を後半に置く |
- ★は東京建築祭のプログラム
- ☆は立ち寄らない参考候補
- ★は予約枠が埋まり、当日入館できなかった建築
- 無印は東京建築祭のプログラム外で、移動中に見られる建築
Part 1 銀座|泰明小学校から始める理由
中央区立泰明小学校は、銀座五丁目の数寄屋橋公園近くに建つ復興小学校です。1929年に東京市土木局建築課の設計で建てられ、カーブを描く壁面やアーチ窓に表現派風の意匠が見られます。銀座の商業地に残る学校建築として、街の記憶を伝える建物です。
和光本館、銀座メゾンエルメス、ミキモト銀座2など、通常時に外観を見られる銀座の商業建築は、銀座建築散歩で紹介しています。
泰明小学校の公開は16時までと早いため、最初に見学します。銀座から有楽町駅へ出ると、上野方面へ移動しやすくなります。
09:40 数寄屋橋公園集合
10:00 泰明小学校★

(移動)有楽町駅→上野駅
Part 2 上野〜本郷|美術館、図書館、大学建築を歩く
上野から本郷へ向かう区間では、美術館、図書館、大学、旅館、宗教建築が続きます。東京都美術館は1975年竣工の前川國男建築です。国際子ども図書館のレンガ棟は、1906年に帝国図書館として建てられ、2002年に児童書専門図書館として全面開館しました。
東京大学安田講堂は、内田祥三と岸田日出刀の設計で1925年に竣工した東京大学の中心的建築です。東京大学の象徴として知られ、1996年に登録有形文化財となりました。
11:00 国立西洋美術館敷地にあるロダンの「地獄の門」付近集合

本郷の坂道、大学、文学の記憶をあわせて歩くコースは、本郷歴史散歩ガイド|文学と学問の街を歩く東京街歩きで紹介しています。
(移動)春日駅→神保町駅
昼食は、上野から本郷へ向かう前後、または春日駅から神保町駅へ移動する前後に済ませると後半の見学時間を確保できます。
Part 3 神保町〜日本橋|学校、事務所、金融建築をつなぐ
神保町から日本橋へ向かう区間では、学校建築、出版社や事務所の建築、近代金融の建築がつながります。丸石ビルディングと三井本館を続けて見ると、昭和初期の都市建築が街路に与えた重さが分かります。
三井本館は1929年に竣工し、三井系各社の拠点として建てられました。1998年には、複数の会社が入居する大規模オフィスビルとして初めて重要文化財指定を受ける運びとなった建築です。コリント式列柱と銀行営業室のインテリアが、金融の街・日本橋の歴史を伝えています。
14:30 東京パークタワー集合
共立講堂★
旧近衛師団司令部庁舎☆離れているためパス
岡田ビル★
三井本館★
(移動)徒歩
日本橋の街並みを江戸の商業、道路、橋、町人文化から詳しく歩くコースは、日本橋歴史散歩ガイド|江戸の中心と商人の街を歩く東京街歩きで紹介しています。
Part 4 丸の内〜有楽町|夜まで見られる近代オフィス建築へ
丸の内では、三菱による近代オフィス街の形成と、昭和初期の本格的な洋風建築を同じ街区で見られます。明治生命館は1934年に竣工した岡田信一郎設計の建築で、1997年に昭和期の建造物として初めて国の重要文化財に指定されました。
明治生命館を後半に置くと、19時までの公開時間を使えます。有楽町マリオンまで進むと、昭和初期の重厚な建築から戦後・現代の商業建築まで、丸の内・有楽町の変化を一続きで見られます。
18:00 明治生命館の静嘉堂文庫美術館入口付近集合
明治生命館★19時まで

明治安田ヴィレッジ丸の内★20時まで
有楽町マリオン(有楽町センタービル)★21時まで
丸の内の近代建築をさらに深く歩くなら、丸の内の建築&歴史散歩も参考になります。
予約、移動、昼食の注意点
- 予約制の建築は、抽選や先着で枠が埋まる場合があります。入館できない建築は外観見学へ切り替えます。
- 公開時間が短い建築を前半に置くと、後半の遅れを吸収しやすくなります。
- 上野〜本郷は徒歩移動が続きます。春日駅から神保町駅へ移動する前後で昼食を取ると、午後の見学が安定します。
- 丸の内・有楽町は夜まで開く建築があり、1日の最後に回しやすいエリアです。
FAQ|東京建築祭2025を歩く前に知りたいこと
東京建築祭2025はいつ開催されましたか?
会期は2025年5月17日から25日までです。特別公開は5月24日・25日に実施されました。
予約なしでも楽しめますか?
外観見学や通常公開の建物を組み合わせると楽しめます。予約制の建築は、枠が埋まった場合に外観見学へ切り替える前提で歩くと無理がありません。
銀座、本郷、日本橋、丸の内を1日で回れますか?
全館を内部まで見る行程は難しくなります。公開時間が早く終わる銀座を先に回り、夜まで開く丸の内・有楽町を最後に置くと、1日で主要エリアをつなげます。
初心者はどの建築を優先するとよいですか?
泰明小学校、国際子ども図書館、東京大学安田講堂、三井本館、明治生命館を優先すると、学校、図書館、大学、金融、オフィスの近代建築を一日で比較できます。
TimeWalkで東京の歴史散歩を続ける
東京建築祭の楽しさは、建物だけで終わりません。銀座、日本橋、本郷、丸の内を歩くと、江戸の町割り、明治の近代化、昭和初期の都市建築、戦後の商業地が同じ道の上でつながります。
ゆる歴史散歩会のTimeWalkでは、東京の街を歴史の流れに沿って歩けるコースを紹介しています。東京建築祭で気になった街を、日を改めてゆっくり歩けます。
