2025年8月23日(土)18時から、16名で「徳島市阿波おどりに次ぐ規模の『東京高円寺阿波おどり』にいこう!」を開催しました。JR高円寺駅から東京メトロ丸ノ内線・新高円寺駅方面まで広がる会場で、大通りと狭い商店街の両方から阿波おどりを鑑賞しました。
まず2026年の開催情報をまとめ、阿波おどりの基礎、高円寺で祭りが育った歴史、高円寺の地名と街の特徴を解説したうえで、2025年の当日を写真とともに振り返ります。
2026年の東京高円寺阿波おどり情報
2026年は「第67回東京高円寺阿波おどり」として、8月29日(土)・30日(日)の2日間に開催されます。時間は両日とも17時から20時まで。会場はJR高円寺駅、東京メトロ丸ノ内線新高円寺駅の周辺商店街と高南通りに設けられる8つの演舞場です。
- 開催日:2026年8月29日(土)・30日(日)
- 時間:17:00〜20:00
- 会場:中央、ひがし、純情、パル、桃園、みなみ、ルック第一、ルック第二の各演舞場
- 最寄り駅:JR高円寺駅、東京メトロ丸ノ内線新高円寺駅
公式発表では、前年実績として延べ158連、観客動員102万人と案内されています。非常に混雑するため、早めに到着し、大通りと商店街を組み合わせて無理なく見る計画がおすすめです。交通規制、参加連の運行表、観覧席などは更新されるため、直前に公式サイトで確認してください。
阿波おどりとは
阿波おどりは、徳島県を代表する盆踊りです。踊り手と鳴り物を担う人々が「連」と呼ばれる集団をつくり、街路を進みながら踊ります。連ごとに衣装、隊列、踊り方、鳴り物の構成が異なり、それぞれの個性を見比べられるのが魅力です。
腰を落として力強く踊る男踊りと、編み笠をかぶり、手を高く上げて進む女踊りがよく知られています。三味線、笛、鉦、太鼓などが生み出す「ぞめき」のリズムは、見る側の身体にも響きます。連が近づくにつれて音が大きくなり、通り過ぎると遠ざかるため、街全体に立体的な音の流れが生まれます。
東京高円寺阿波おどりの歴史
東京高円寺阿波おどりは、1957年(昭和32年)に高円寺パル商店街で始まりました。商店街青年部の誕生を記念し、街のにぎわいを生み出す催しを始めようとしたことがきっかけです。隣町の阿佐谷では七夕まつりが人気を集めており、高円寺でも街を元気にする行事が求められていました。
当初は本場の踊りを知る人がほとんどおらず、名称も「高円寺ばか踊り」でした。第1回は高円寺駅から宝橋まで約250メートルを進み、観客は約2,000人でした。しかし準備の負担や店先の混雑から存続の危機に直面し、1959年の継続投票では10対9、わずか1票差で継続が決まりました。
1961年に徳島県人会の「木場連」と出会い、本格的な指導を受けるようになります。1963年には正式に「高円寺阿波おどり」へ改称。商店街だけの催しから、周辺の商店会、町会、自治会も関わる大規模な祭りへ成長しました。徳島の芸能を東京で再現しただけではなく、高円寺の人々が長い時間をかけて育てた地域文化である点が大きな特徴です。
高円寺の歴史と街の特徴
高円寺という地名は、現在の杉並区高円寺南にある寺院・髙圓寺に由来するといわれます。杉並区によると、江戸幕府3代将軍の徳川家光が鷹狩の際に寺へ立ち寄り、「小沢村」と呼ばれていた地域を寺名から「高円寺村」と改めたと伝えられています。
現在の高円寺は、駅の南北に商店街が広がり、古着店、ライブハウス、飲食店、個人商店が密集する街です。大通りと細い路地、昔ながらの商店街と新しい店舗が近接し、歩くたびに景色が変わります。この街路の多様さは、阿波おどりの見え方にも直結します。広い高南通りでは隊列全体を見渡せ、パル商店街やルック商店街では踊り手との距離が一気に縮まります。
2025年の開催レポート
各連は8の字のルートを巡る
会場は高円寺駅の南北から新高円寺駅方面まで広がり、各連は画像のように、おおまかに8の字を描くようなルートで複数の演舞場を巡ります。

ひとつの場所にとどまっていても、別の連が次々にやってきます。衣装や踊り方の違いを比較しやすく、初めて見る人にも祭りの構造が分かりやすい仕組みです。
駅周辺からすでに大混雑
18時の開始時点で、高円寺駅周辺は大勢の来場者で埋まっていました。駅を出た瞬間から普段の高円寺とは違う景色です。

一方通行になる場所もあり、最短距離で自由に動けるとは限りません。16名のグループでは、全員が常に固まるより、合流地点を決めて動く方が安全でした。
出店も祭りの楽しみ
演舞場の周辺には飲食の出店もあり、踊りだけではない祭りのにぎわいが広がっていました。

狭い場所では人の流れが滞りやすいため、購入後は店先から離れ、通行を妨げない場所で楽しむのが安心です。
大通りで見る隊列の迫力
まず大通り側の演舞場で鑑賞しました。広い場所では隊列全体が見え、連の先頭から後方までの構成をつかめます。


踊り手の人数、衣装の配色、鳴り物の位置がひとつの作品のように見えます。沿道はどこも混雑していましたが、視界が開ける場所では、連が近づいてくる高揚感を味わえました。

編み笠をそろえた踊り手の手の角度、足運び、隊列の間隔がそろうと、人数以上の大きな動きとして見えてきます。
狭い商店街では目の前を踊り手が通る
次に幅の狭い商店街へ移動しました。ここでは踊り手が接触しそうなほど近くを通り、大通りとはまったく違う迫力がありました。

鳴り物の音圧、足が路面を踏む感覚、衣装の揺れまで伝わります。観客が左右から見守る中を連が進み、商店街全体が一本の舞台のようでした。

黄色い衣装の連が現れると、狭い通りが一気に明るくなりました。今回のアイキャッチに選んだ一枚で、踊り手と観客の近さ、高円寺らしい商店街の空気、祭りの楽しさがよく表れています。

青と桃色の衣装が連なる場面では、後ろ姿からも腕の動きと隊列のリズムが伝わりました。連ごとの色使いも見どころです。

赤い衣装の踊り手に続いて編み笠の一団が進みます。子どもから大人まで幅広い世代が参加し、ひとつの連の中にも多様な役割があります。
初めてでも元気をもらえる祭り
今回の参加者には初めての人も多く、会場の規模と踊り手の近さに驚いていました。「見ていると元気が出てくる」という感想もあり、踊りと鳴り物が観客を巻き込む力を感じました。
大通りでは連の全体像を、狭い商店街では細かな動きと音の迫力を楽しめます。同じ祭りでも、見る場所を変えるだけで体験が大きく変わるのが東京高円寺阿波おどりのおもしろさです。
まとめ
東京高円寺阿波おどりは、徳島の阿波おどりを受け継ぎながら、高円寺の商店街と地域の人々が約70年にわたり育ててきた都市の祭りです。2025年は16名で大通りと商店街の両方を巡り、次々に現れる連の衣装、踊り、鳴り物を間近で楽しみました。
2026年に訪れる人は、8月29日・30日の17時から20時という開催時間を確認し、混雑を前提に早めの移動と無理のない鑑賞計画を立ててください。
TimeWalkのご紹介
今回はTimeWalkを利用していません。街歩きの予習や復習、歴史スポット探しには、ブラウザで楽しめる歴史散歩サービス「TimeWalk」もご覧ください。

