
杉並清掃工場
1982年に完成した「東京ごみ戦争」の象徴とも言える施設で、現在は最新の設備で可燃ごみを焼却しています。工場内には本格的なウォーキングコースがあり、煙突の高さは周辺の景観に配慮して160メートルに設計されています。
東京ごみ戦争歴史みらい館
杉並清掃工場の敷地内にあり、かつて都と住民の間で激しく争われた「東京ごみ戦争」の歴史を伝える資料館です。当時は他区のごみを杉並区で受け入れるか否かを巡り、ごみ収集車が区境で阻止されるという映画のような騒動が実際に起きました。
環境学習施設高井戸の里あし湯
清掃工場の焼却熱を利用した足湯施設で、誰でも無料でリラックスしながら環境について学べます。お湯の温度は焼却熱で一定に保たれており、近隣住民の憩いの場としてだけでなく、災害時の非常用電源の拠点としての役割も持っています。
高井戸第六天神社
高井戸の守護神として古くから信仰されており、緑豊かな境内は都会の喧騒を忘れさせてくれる静かな空間です。「第六天」とは仏教における欲界の最高位を指しますが、明治時代の神仏分離の影響で、現在は「面足命(おもだるのみこと)」という神様を祀っています。
浴風会浴風園
大正時代に設立された歴史ある高齢者福祉施設で、広大な敷地内には美しい庭園や歴史的な建築物が点在しています。本館は安田講堂などを手がけた内田祥三による設計で、ドラマや映画のロケ地としてもよく使われています。
玉川上水
江戸時代に飲料水を供給するために開削された歴史的水路で、現在はその跡地が緑の多い遊歩道として整備されています。わずか数ヶ月という驚異的なスピードで完成したこの水路は、羽村から四谷までの約43kmを「わずかな傾斜」だけで水を通した江戸の超絶技巧の結晶です。
高井戸公園
かつての運動場跡地を活用して整備が進められている新しい都立公園で、広々とした芝生広場やスポーツ施設が特徴です。実はまだ「全面開園」ではなく段階的に整備が進んでおり、完成すれば周辺地域で最大級の防災拠点としての機能も備えます。
向ノ原遺跡B地点
高井戸公園の整備に伴う調査で見つかった遺跡で、縄文時代から平安時代にかけての住居跡などが発見されました。ここからは数千年前の土器や石器が大量に出土しており、太古の昔からこの高井戸エリアが「住みやすい高台」だったことを証明しています。
