晴海ふ頭ナイトウォーク|朝潮運河・東京2020選手村跡地・レインボーブリッジ夜景を歩く

2023年、勝どきから朝潮運河を渡り、晴海ふ頭公園、晴海臨海公園、トリトンブリッジを巡るナイトウォークを行いました。歩いた時期は、東京2020オリンピック・パラリンピック選手村の跡地がHARUMI FLAGへ変わる工事の最中です。晴海五丁目西地区の整備事業は2026年3月末に完了し、当時の写真は街が生まれ変わる途中の姿を記録するものになりました。

水辺からレインボーブリッジを眺め、朝潮運河沿いを歩くと、晴海が埋立地、国際見本市の会場、集合住宅、客船の玄関、オリンピック選手村へと役割を変えてきた歴史が一つのルートにつながります。

東京都中央区の町名地図。東京湾側に晴海が位置する
東京都中央区の町名地図。晴海は区の東京湾側に位置し、勝どき・月島と運河や橋で結ばれています。

2023年のナイトウォーク|勝どきから晴海ふ頭を巡るルート

出発・到着は勝どき駅です。朝潮小橋あさしおこばしから晴海へ入り、東京湾に面した公園を回ったあと、朝潮運河沿いを北上してトリトンブリッジから勝どきへ戻ります。

  1. 朝潮小橋
  2. 晴海ふ頭公園
  3. 晴海臨海公園 水辺のテラス
  4. 朝潮運河の歴史の碑
  5. トリトンブリッジ
  6. 勝どき駅

2023年に見たHARUMI FLAG|選手村から住宅都市へ変わる途中

HARUMI FLAGは、東京2020大会の選手村跡地を活用した晴海五丁目のまちです。約18ヘクタールの区域に住宅5,632戸をはじめ、商業施設、学校、公園、交通・エネルギー設備などが整備されました。

このナイトウォークを行った2023年は、大会後の住宅転用工事が最終盤に入っていました。同年11月に板状の住宅棟と商業棟の工事が完了し、2024年1月に入居が始まり、5月26日にまちびらきを迎えました。タワー棟は2025年8月に竣工し、晴海五丁目西地区の整備事業は2026年3月末に完了しています。

2023年の晴海ふ頭ナイトウォークで撮影したHARUMI FLAG周辺
2023年の晴海ふ頭ナイトウォークで撮影したHARUMI FLAG周辺。選手村跡地の住宅転用工事が進んでいた時期です。
2023年の晴海ふ頭ナイトウォークで撮影した晴海の街並み
2023年に歩いた晴海の街並み。現在のHARUMI FLAGが完成する前の風景が残っています。

現在のHARUMI FLAGを中心に歩くルートと、選手村から住宅地へ変わった経緯は、晴海フラッグと東京2020選手村跡地を歩く|勝どき駅・晴海ふ頭公園・トリトンスクエアの歴史と夜景で詳しく紹介しています。

埋立地から選手村へ|晴海の約100年をたどる

晴海の市街地は20世紀に入ってから形成されました。1931年に現在の晴海につながる埋立工事が竣工し、1937年に晴海町一丁目から六丁目の町名が成立します。戦前には東京市庁舎の移転先や1940年開催予定の日本万国博覧会、東京オリンピックの競技会場候補として大規模な都市計画が描かれました。

年晴海の主な出来事
1931年晴海町につながる埋立工事が竣工
1933年東京市庁舎の移転先として月島四号地が選ばれる
1936年東京市のオリンピック計画で月島埋立地が競技場予定地となる
1937年晴海町一丁目~六丁目が成立
1938年日本万国博覧会のシンボル施設の地鎮祭が月島四号地で行われる
1955年晴海ふ頭が開業。第1回東京国際見本市を開催
1958年晴海高層アパートが竣工
1991年晴海客船ターミナルが開業
2001年晴海アイランドトリトンスクエアが開業
2021年東京2020大会の選手村として使用
2024年HARUMI FLAGがまちびらき
2026年晴海五丁目西地区の整備事業が完了

1955年3月に晴海ふ頭が開業すると、同年5月には第1回東京国際見本市が開かれました。1959年に東京国際貿易センターが整備され、1996年の閉鎖までモーターショーやコミックマーケットなど多くの催事が開催されます。中央区によると、最盛期には年間600万人以上が訪れました。

晴海ふ頭公園から見たHARUMI FLAGのマンション群
晴海ふ頭公園から見たHARUMI FLAG(2024年)。撮影:しっかかもっかか/Wikimedia Commons/CC0 1.0。

晴海ふ頭公園と客船ターミナル|東京港の玄関だった海辺

晴海ふ頭は1955年に開業し、戦後の東京港を代表する場所の一つになりました。1991年には晴海客船ターミナルが開業し、国内外の客船を受け入れる海の玄関として使われます。客船の大型化に対応する東京国際クルーズターミナルが2020年に開業した後、晴海客船ターミナルは2022年2月20日に閉館しました。

晴海ふ頭公園は東京2020大会で選手村の一部として使われ、大会後に再整備されました。海側へ出るとレインボーブリッジと東京湾岸の街並みが大きく開けます。選手村跡地の住宅街から数分歩くだけで港の風景に切り替わることが、晴海ふ頭を歩く魅力です。

晴海トリトンスクエア|公団住宅から大規模再開発へ

晴海一丁目には、戦後の住宅不足を背景に日本住宅公団の晴海団地が建設されました。1958年に完成した晴海高層アパートは、建築家の前川國男まえかわ くにおが設計した10階建ての集合住宅です。エレベーターを1・3・6・9階に止め、停止しない階へ階段で移動するスキップアクセス方式など、当時の高層集合住宅として先進的な設計が採用されました。

晴海団地の跡地を含む一丁目地区は再開発され、2001年に晴海アイランドトリトンスクエアが開業しました。オフィス、商業、住宅を組み合わせた複合街区で、約半世紀後のHARUMI FLAGに先立つ晴海の大規模な住宅・都市開発を知る場所です。公団住宅の歩みは団地まるわかりガイド|公団住宅・2DK・スターハウスの歴史でも紹介しています。

晴海アイランドトリトンスクエアの高層棟
晴海アイランドトリトンスクエア(2018年)。撮影:Kakidai/Wikimedia Commons/CC BY-SA 4.0。

朝潮運河とトリトンブリッジ|運河の街を歩く

晴海と勝どきの間を流れる朝潮運河には、朝潮小橋あさしおこばしやトリトンブリッジなどの歩行者動線が整備されています。東京都は2006年3月、朝潮運河・新月島運河周辺を「運河ルネサンス朝潮地区」に指定しました。現在は朝潮地区を含む6地区で運河ルネサンスが進められています。

朝潮地区では水辺のテラスや護岸、船着場などを活用し、運河を街の背面ではなく人が過ごす水辺として使う取り組みが続いています。ナイトウォークでは晴海ふ頭の広い海辺から朝潮運河へ入り、最後にトリトンブリッジを渡るため、東京湾と都市運河の景観を一度に比べられます。

2023年の晴海ナイトウォークで撮影した朝潮運河周辺の風景
2023年の晴海ナイトウォークで撮影した水辺の風景。晴海と勝どきの間には朝潮運河が延びています。

レインボーブリッジの夜景|晴海と豊海で見比べる

晴海ふ頭公園の海辺は、レインボーブリッジと港区側の高層建築を水面越しに望める場所です。HARUMI FLAGの住宅街を抜けて海側へ出ると視界が大きく開き、日没後は橋と対岸の灯りが東京湾に映ります。

勝どきの南側にある豊海ふ頭では、晴海とは異なる角度からレインボーブリッジや港区海岸の夜景を眺められます。湾岸の夜景を続けて歩くなら、レインボーブリッジや港区海岸の夜景などが綺麗にみえる豊海ふ頭を歩いてみようも関連する散歩コースです。

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参考資料