神社の種類

稲荷社

社数:約20,000
総本社:京都の伏見稲荷大社
祭神:稲荷神
企業のビルの屋上、工場の敷地内などにも祀られています。稲荷は、いねなり(稲成)に由来していて、稲は一粒の米からたくさんの実がなることから、農業だけでなく、商売繁盛の神様としても信仰されています。きつねが守護獣であることから、狐形の像が境内に置かれているのも特徴です。

八幡社

社数:約15,000
総本社:大分県の宇佐神宮
祭神:八幡神(第15代天皇である応神天皇)
八幡神は農耕神あるいは海の神とされています。源頼朝が鎌倉時代に鶴岡八幡宮を建てた後、武運、鎮守の神として全国的に広まりました。

天神社

社数:約10,000
総本社:福岡県の大宰府天満宮
祭神:菅原道真
政治的に不遇の人生を送った道真の怨霊を静めるために、神格化し祀られるようになりました。天神社や天満宮など呼び方が複数存在する理由は、神格化された菅原道真の呼び名である「天満大自在天神」にもとづいているためです。道真が優れた学者であったことから学問の神様や受験の神様として信仰されています。

諏訪神社

社数:約6,000
総本社:長野県の諏訪大社
祭神:建御名方神(たけみなかたのかみ)と八坂刀売神(やさかとめのみこと
諏訪神社は、長野県の諏訪湖周辺に二社四宮が鎮座する諏訪大社を総本社とする神社です。農業や水利に関する信仰などで有名です。

神明社

社数:約5,000
総本社:伊勢の神宮
祭神:天照大神
社名は神明(しんめい)神社、天祖(てんそ)神社、皇大(こうたい)神社などがあります。農耕にまつわる儀式と結びついて信仰を集めてきました。

熊野神社

社数:約3,000
総本社:和歌山県にある熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)
祭神:家都御子大神(けつみこのおおかみ)、熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)
平安時代から鎌倉時代にかけて、皇族や貴族による熊野古道を経由してのお参りが流行したことから、信仰が確立しました。

春日神社

社数:約3,000
総本社:奈良県の春日大社
祭神:建御雷神(たけみかづちのかみ)など4柱の神
近畿地方を中心に信仰されています。春日大社は背後にある春日山の原始林とともに世界文化遺産にも登録されています。

八坂神社

社数:約3,000
総本社:京都の八坂神社
祭神:素戔嗚尊命
祇園さんとも呼ばれます。その起源は平安時代に流行した病を鎮めるために、素戔嗚尊命(すさのおのみこと)を祭神として祀ったことにはじまります。

白山神社

社数:約3,000
総本社:石川県白山市の白山比咩神社
祭神:白山の神
白山神社は、富士山、立山と並んで三霊山とも言われる白山の神を祀る神社です。白山神社は各地に存在しますが、特に白山との距離の近い岐阜県や石川県を中心に、新潟県や静岡県にも分布しています。

住吉神社

社数:約2,000
総本社:大阪の住吉大社
祭神:住吉三神
海の神、航海の神とされていて、古代においては遣隋使や遣唐使の人たちからも信仰を集めました。

日吉神社

社数:約2,000
総本社:滋賀県の日吉大社
祭神:大山咋神(おおやまくいのかみ)や大国主神(おおくにぬしのかみ)など
日吉神社、日枝神社、山王神社などの社名が使用されます。猿を神の使いとするのも特徴です。

金毘羅神社

社数:約2,000
総本社:香川県琴平町の金刀比羅
祭神:大物主神
もともとは、神社が場所を構えている象頭山の神を祀るものでした。象頭山が瀬戸内海を航行する船の目印とされたことから、航海安全の神として信仰されるようになりました。

氷川神社

社数:約200
総本社:埼玉県大宮の氷川神社
祭神:素戔嗚尊
武蔵国の荒川流域を中心として200社以上、氷川を冠しない社も含めれば260社以上があり、簸川神社と書く神社もある。

この記事を書いた人
ゆる歴史散歩会 会長
なかまつ

北海道大学工学部卒。美術館は週に2回、海外旅行は年に6回行く、ゴリゴリの理系出身のIT系ビジネスマン。隣が図書館のため毎月10冊の本を借りている。趣味の延長で、東京の歴史や芸術を楽しむゆる〜いイベントを企画している。

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