
2026年10月31日(土)15時30分から、ゆる歴史散歩会の「食べ歩き天国!ハッピーロード大山で商店街グルメを満喫しよう!」を開催しました。参加者は25人。板橋区栄町の東京都健康長寿医療センター敷地内の公園に集合し、渋沢栄一と養育院の歴史を学んでから、東武東上線・大山駅近くのハッピーロード大山商店街へ向かいました。餃子、青果、パン、精肉店のお惣菜、クレープなど、街の食を彩る店先を写真で紹介します。人気店「ピエロ」では約30分の行列も体験しました。
東京都健康長寿医療センターの公園|養育院と渋沢栄一を学ぶ
集合場所の近くに立つのが、旧養育院長渋沢栄一銅像です。渋沢栄一は銀行や企業の設立に尽力した実業家として知られますが、生活に困窮する人々を支える福祉事業にも長く携わりました。参加者25人が集まったこの場所で、商店街に出かける前に地域の歴史を学びました。

養育院は1872(明治5)年に開設された施設で、病気の人、孤児、高齢者などを保護してきました。施設の源流には、江戸時代の救済資金を引き継いだ仕組みがあります。渋沢は1874年から運営に関わり、1876年に事務長となり、のちに院長として1931年に亡くなるまで事業を支えました。商業や金融の発展とともに、東京の医療・福祉を支える制度づくりにも力を注いだ人物です。
銅像は1925(大正14)年11月15日、板橋の養育院本院の完成に合わせて建立されました。1923年の関東大震災で大塚の本院が被害を受け、板橋への移転が進んだことが背景にあります。板橋区の資料によれば、650人余りの寄付が集まり、除幕式には渋沢本人も参加しました。戦時中は金属供出の対象となりましたが現存し、現在は板橋区登録有形文化財です。銅像の近くには「養育院本院」の碑もあります。
銅像の成り立ちを詳しく知りたい方には、関連記事「旧養育院長渋沢栄一銅像の歴史」が役立ちます。東京都健康長寿医療センターの公式サイトでは、養育院の歩みや「養育院・渋沢記念コーナー」も紹介されています。
ハッピーロード大山|1978年に誕生したアーケード商店街
歴史を学んだ後は、賑わうハッピーロード大山へ。写真には「Happy Road Ohyama」の表示がある入口と、アーケードの奥まで続く人通りが写っています。東武鉄道の公式案内では、東武東上線・大山駅南口からつながる商店街として紹介されています。

商店街の沿革をたどると、1977(昭和52)年に「大山銀座駅前通り商店街」と「大山銀座美観街」が合併し、翌1978年に「ハッピーロード大山」が誕生しました。1983年には「ハッピーロード大山商店街振興組合」と改称。商店街の全長は約560メートル、約200店が集まる規模とされ、食料品から衣料品、飲食店まで幅広い業種が並びます。
商店街の合言葉は「一生づきあいします」。普段の買い物に加え、イベントや地域交流も担う場所として活動を続けてきました。大山駅の近くで次々と店が現れる景色には、地域の日常を支える商店街らしさがあります。商店街の成立や街道・鉄道との関係は、大山の歴史散歩|ハッピーロード大山・養育院・渋沢栄一でも紹介しています。
商店街グルメを見て歩く|餃子、青果、パンの店先
てのひら餃子 RAKUYUと小さなお店の魅力
写真に残る「てのひら餃子 RAKUYU 大山支店」の店頭には赤い餃子ののぼりが掲げられ、入口前には小さなテーブルと椅子が並んでいました。こうした個人店を見つけながら歩けるのも、商店街の楽しみです。

ドリアン、アボカド――青果店の品ぞろえに目を向ける
青果店には、ベトナム産ドリアンを案内する大きな特売札がありました。別の店先にはメキシコ産アボカドや黄色い果物が山積みに。野菜や果物の産地表示を眺めると、身近な商店街が海外の産地とも結びついていることに気づきます。写真の価格は開催当日の表示であり、現在の販売価格とは異なる場合があります。


メロンパンとクロワッサンが並ぶベーカリー
パンの売り場には、メロンパン、チョコチップメロンパン、クリーム入りメロンパン、クロワッサンなどが並んでいました。甘いパンも軽食も選べる陳列は、買い物の合間に立ち寄りたくなる眺めです。

アライ精肉店|創業90周年の看板と揚げ物の魅力
黄色い看板が目を引く「アライ精肉店」では、「創業90周年」の横断幕が掲げられていました。幕には昭和11年から令和8年までの年号も記され、1936年から2026年へ続く商いの節目を伝えています。精肉店が肉の販売に加えて揚げ物を扱う光景は、夕食のおかずから小腹を満たす一品まで、地域の食卓を支える店の姿を感じさせます。

ショーケースにはコロッケ、メンチカツ、アジフライ、エビフライ、とんかつなど、さまざまなお惣菜が並んでいました。値札を見ながら選ぶ楽しさも商店街の醍醐味です。掲載写真の品ぞろえと価格は2026年10月31日の記録としてご覧ください。

まちの変化を伝えるのぼり旗|大山の再開発とアーケード
通り沿いでは、アーケードを守るよう訴えるのぼり旗も目に入りました。買い物で訪れる街には、暮らす人や商いを続ける人たちにとっての街並みの問題もあります。

板橋区の公式資料では、ハッピーロード大山の中ほどで「大山町クロスポイント周辺地区第一種市街地再開発事業」が進められ、建物の建築工事が2024年末までに完了、2026年6月12日付の組合解散認可をもって事業が完了したと案内されています。道路整備、歩行者動線、防災性、商店街の連続性などが計画の論点となりました。
変化する商店街を訪れる際は、最新の通行案内や工事情報を確認し、営業中の店の入口や歩行者の通行を妨げないよう気を配りたいところです。
クレープ店「ピエロ」|約30分並んだ人気店
今回の食べ歩きで行列を体験したのが、クレープ店「ピエロ」です。参加時は購入までに約30分並びました。外壁の大きなピエロの装飾が目印で、店の前には種類豊富なメニューが掲げられていました。

商店街振興組合の紹介によれば、ピエロは1979年開店のクレープとソフトクリームの店。板橋区の「元祖!板橋のいっぴん」には「クレープ(生クリームバナナチョコ)」が掲載されています。季節の素材や甘いもの以外の組み合わせも選べるメニューの多さは、選ぶ時間まで楽しくしてくれます。商品名や価格、営業情報は訪問時期によって変わるため、来店前に最新情報をご確認ください。

撮影したクレープには、赤いいちごと白いクリームがたっぷり。たくさんの手書きメニューが並ぶ店先で、見た目にも華やかな一品が仕上がっていました。約30分の待ち時間も、今回の街歩きの印象的な出来事となりました。

大山の食べ歩きを楽しむためのヒント
ハッピーロード大山は大山駅から入りやすく、惣菜、パン、菓子などを少しずつ見比べられる商店街です。お店によって注文方法や飲食可能な場所が異なるため、買ったものはお店の案内に従って楽しみましょう。人気店では待ち時間が発生することもあり、今回のピエロの行列もその一例でした。食品を扱う店が多い通りでは、歩行者の動線や店先の買い物客に配慮しながら巡ると安心です。
関連する歴史散歩とイベント案内
近隣の歴史スポットについては、大山の歴史散歩、旧養育院長渋沢栄一銅像の歴史、渋沢栄一が形づくった東京をご覧ください。
ゆる歴史散歩会では、街に残る歴史を学びながら気軽に歩ける企画を開催しています。今後の予定はイベント一覧をご覧ください。
今回の開催を振り返って
25人で渋沢栄一銅像の前から出発し、歴史を学んだ後に商店街の店先を巡った10月31日。餃子や青果、パン、揚げ物、クレープの写真には、その日に出会った大山の食の風景が残りました。「ピエロ」では約30分並び、いちごとクリームのクレープを写真に収めました。
参考資料
- 東京都健康長寿医療センター「センターの歴史」
- 東京都健康長寿医療センター「養育院・渋沢記念コーナー」
- 板橋区「旧養育院長渋沢栄一銅像(板橋区登録有形文化財)」
- ハッピーロード大山商店街振興組合 公式サイト
- TOKYO商店街空き店舗ナビ「ハッピーロード大山商店街振興組合」
- 板橋区「大山町クロスポイント周辺地区」
- 板橋区「元祖!板橋のいっぴん」一覧
- ハッピーロード大山商店街「ピエロ」
TimeWalkで近くの歴史スポットを探す
TimeWalkは、現在地や指定地点の近くにある歴史スポットを地図で探し、自分で歴史散歩を楽しめるWebアプリです。大山周辺を再訪する際の歴史スポット探しにもお役立てください。

