今回訪れる予定の場所
筑土八幡神社
昔、嵯峨天皇の御代(今から約千二百年前)に武蔵国豊場牛込の里に大変熱心に八幡神を信仰するがいた。ある時の夢の中に神霊が現われて、「われ、汝が信心に感じたれん。」と言われたので、不思議に思って、目をさますとすぐに身を清めて拝もうと井戸のそばへ行ったところ、かたわらの一本の松の樹の上に細長い旗のような美しい雲がたなびいて、雲の中から白が現われて松の補にとまった。はこのことを人に語り神霊の現われたもうたことを知り、すぐに注連縄をゆいまわして、その松を祀った。
その後、伝教大師がこの地を訪れた時、この由を聞いて、神像を彫刻して祠に祀った。その時に筑紫の宇佐の宮土をもとめて礎としたので、筑土八幡神社と名づけた。さらにその後、文明年間(今から約五百年前)に江戸の開拓にあたった上杉朝が壇を修飾して、この地の産土神とし、また江戸鎮護の神と仰いだ。現在、境内地は約二千二百平方あり、昭和二十年の戦災で焼失した社殿も、昭和三十八氏子の人々が浄財を集めて、熊谷組によって再建され、筑土八幡町・津久戸町・東五軒町・新小川町・下宮比町・揚場町・神楽河岸・神楽坂四丁目・神楽坂五丁目・白銀町の産土神として人々の尊を集めている。
御祭神 応神天皇、神功皇后、仲哀天
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