シク教とは?東京のグルドワラに初めて行く人のための礼拝・服装・ランガルガイド

東京のグルドワラとランガルを描いたシク教初心者向け解説記事のアイキャッチ

「インドの宗教の集まりらしいけれど、何をするのか分からない」「信徒でない日本人が入ってもよいのだろうか」。東京のグルドワラへ初めて行くとき、多くの人がまず不安に感じるのはこの点でしょう。

結論から言えば、シク教(「シーク教」とも表記されます)はヒンドゥー教やイスラム教の一派ではなく、パンジャーブ地方で生まれた独立した宗教です。グルドワラは、その信徒が聖典せいてんの前に集まり、祈り、歌い、学び、奉仕し、食事を分かち合う場所です。

東京・茗荷谷のGuru Nanak Darbar Tokyoでは月例ディワンが開かれています。2026年7月12日(日)の公式案内には「Anyone can join the Sat Sangat」とあり、誰でも参加できることが示されています。この記事では、この日の時間割を具体例にしながら、宗教の基本、礼拝の流れ、服装、頭を覆う理由、座り方、撮影、ランガルまでを、初参加者の行動順に説明します。

この記事は参加前の予習ガイドです。
2026年7月12日の実際の雰囲気や参加体験はまだ書いていません。開催後のレポートは別記事として公開し、この位置から相互リンクできるようにします。

30秒で分かる結論

  • シク教は、15世紀末にパンジャーブ地方でグル・ナーナクから始まった独立した宗教です。
  • 唯一神への信仰、人間の平等、正直に働くこと、分かち合うこと、神を心に置くこと、セーワ(無私の奉仕)を重視します。
  • グルドワラは礼拝だけでなく、学び、交流、奉仕、共同食事の場です。
  • 初参加者は、頭を布で覆い、靴を脱ぎ、聖典へ足の裏を向けず、撮影前に許可を取れば、まず基本を押さえられます。
  • 礼拝の言葉が分からなくても、静かに聴き、周囲の案内に従えば参加できます。
  • ランガルは「無料のインド料理」ではなく、平等・奉仕・分かち合いを実践する共同食事です。

シク教とは何か

ヒンドゥー教・イスラム教とは別の宗教

シク教は、15世紀末のパンジャーブ地方でグル・ナーナク(1469~1539年)の教えから始まりました。当時のパンジャーブには、ヒンドゥー教徒とイスラム教徒をはじめ、多様な人びとが暮らしていました。グル・ナーナクの教えは、その社会の中で生まれましたが、シク教をどちらかの一派として説明するのは正確ではありません。

シク教は唯一の神を信じ、出生、カースト、性別、地位、財産によって人間の価値に上下が生まれるという考えを否定します。シク教の主要機関SGPCの基本教義も、神の唯一性と人間の平等を中心原則として掲げています。

また、すべてのパンジャーブ人がシク教徒なのでも、すべてのインド人がシク教徒なのでもありません。シク教徒は世界各地に暮らし、外見や生活習慣にも幅があります。「ターバンを巻いたインド人」という一つの姿だけで理解しないことが大切です。

グル・ナーナクと10人のグル

シク教には、歴史上10人の人間のグルがいます。ここでいう「グル」は、日本語で日常的に使われる「カリスマ的な指導者」という軽い意味ではありません。信仰と生き方を導く精神的な師を指します。

グル・ナーナクの教えは、次の三つの言葉で説明されることがあります。

  • ナーム・ジャポ:神の名を心に置き、思い起こす
  • キラト・カロ:正直に働き、誠実に生きる
  • ヴァンド・チャコ:得たものを他者と分かち合う

これらは、世俗生活を捨てて修行するのではなく、家庭や仕事、地域社会の中で信仰を実践する道を示します。さらに、他者のために見返りを求めず行動するセーワ(無私の奉仕ほうし)が重視されます。

現在のグルとされる聖典グル・グラント・サーヒブ

第10代グル、グル・ゴービンド・シングの後、人間のグルの系譜は終わり、グル・グラント・サーヒブが永遠のグル、すなわち現在の精神的指導者として敬われるようになりました。

礼拝室の正面に置かれるグル・グラント・サーヒブは、単なる「宗教書の一冊」として扱われません。高い壇上に置かれ、布で覆われ、敬意をもって朗読されます。ただし、「聖典そのものが神である」と単純化するのも適切ではありません。シク教徒にとって、それはグルの教えと言葉を通して人を導く、生きた精神的権威です。SGPCの解説は、グル・グラント・サーヒブを導きと助言を与える永遠のグルとして説明しています。

聖典は詩と音楽の構造を持ち、多くの賛歌がラーグという旋律の枠組みに整理されています。このため、礼拝では「読む」ことと「歌う」ことが深く結びつきます。

平等・奉仕・分かち合いが礼拝の形になる

シク教の特徴は、教義が礼拝室の中だけにとどまらないことです。皆が床に座ること、共同で歌うこと、食事を同じ場で分かち合うこと、調理や配膳を奉仕として担うことに、平等の思想が具体的な形で表れます。

つまり、グルドワラで起こる一つ一つの行為は、独立した儀礼ではありません。「誰も生まれや財産によって上にも下にも置かれない」という考えが、礼拝、座り方、食事、奉仕を一本につないでいるのです。

グルドワラとは何をする場所か

礼拝、学び、奉仕、共同食事の場

グルドワラは、シク教の礼拝施設です。語を分けると「グル」+「ドワラ」で、「グルへの門」「グルのいる場所」といった意味で説明されます。

寺院、教会、モスクと同じく宗教施設ではありますが、どれかと完全に同一視すると役割を見落とします。グルドワラは、聖典を中心とする礼拝の場であると同時に、学び、共同体の交流、困っている人への支援、セーワ、ランガルの場でもあります。Sikh Coalitionの解説は、背景を問わず訪問者が食事や安心を得られる共同体の場としてグルドワラを説明しています。

Guru Nanak Darbar Tokyoとは

Guru Nanak Darbar Tokyoは、東京都文京区大塚3丁目5番4号・茗荷谷ハイツ地下1階にあるグルドワラです。最寄りは東京メトロ丸ノ内線の茗荷谷みょうがだに駅で、徒歩5分ほどが目安です。

公式Instagramでは、月例ディワンを毎月第2日曜日に開く案内が掲載されています。ただし、開催日、開場方法、途中参加、子ども連れ、貸出用の頭布、撮影、言語対応などは、その回や施設の事情で変わる可能性があります。訪問直前にGuru Nanak Darbar Tokyo公式Instagramで最新情報を確認してください。

月例ディワンとは

ディワンは、信徒がグル・グラント・サーヒブの前に集まり、朗読、聖歌、祈り、聖典からの教示、共同食事を行う礼拝集会です。文化祭やインド料理イベントではありません。

礼拝に集う共同体はサンガットと呼ばれます。公式案内にある「サット・サンガット」は、真理を求め、神の言葉に向き合う集まりという意味合いで使われる表現です。初参加者も、この共同体の場に敬意をもって加わります。

東京の月例ディワンには特別回もある

今回詳しく紹介する2026年7月12日は、通常の月例ディワンであるRegular Diwaanです。一方、Guru Nanak Darbar Tokyoが過去1年ほどに公開した案内を見ると、通常回に加えて、シク教の重要な記念日に合わせた特別ディワンも開かれています。

大きく分けると、過去の案内では、ヴァイサーキー、殉教の記憶、グルの記念日に関係する回が確認できます。ただし、これは「東京のディワンが必ず4種類に制度化されている」という意味ではありません。特別回の名称、記念する人物、開催月、時間割は年によって変わるため、毎回の公式案内を確認してください。

ヴァイサーキー・ディワン――カルサ成立を記念する回

ヴァイサーキー・ディワン(Vaisakhi Diwaan)は、シク教にとって特に重要なヴァイサーキーの時期に行われる礼拝です。ヴァイサーキーは南アジアの春や収穫とも関係する日ですが、シク教では、1699年に第10代グルのグル・ゴービンド・シングがカルサかるさを成立させた出来事と深く結びついています。

カルサは、信仰、規律、平等、奉仕を担うシク教共同体です。そのため、この回を単なる「インドの春祭り」や「収穫祭」とだけ説明すると、宗教的な意味を見落とします。礼拝では、カルサ成立の歴史やグル・ゴービンド・シングの教えを振り返ることが中心になります。

シャヒーディー・ディワン――殉教の歴史を記憶する回

シャヒーディー・ディワン(Shaheedi Diwaan)は、グルやその家族、共同体の人びとの殉教じゅんきょうを記憶する礼拝です。「シャヒーディー」は殉教を意味します。

シク教の歴史では、信仰だけでなく、他者の宗教的自由や人間の尊厳を守るために命を失った人びとが記憶されてきました。この回では、悲劇の出来事だけでなく、勇気、正義、自己犠牲、信仰の自由が何を意味するかを、朗読やキールタンを通して考えます。

誰の殉教を記念する回なのかは、その年や案内によって異なります。「Shaheedi Diwaan」という名称だけで対象人物を決めつけず、公式案内の題名や説明を確認する必要があります。

グルプラブ・ディワン――グルの生涯と教えを学び直す回

グルプラブ・ディワン(Gurpurab Diwaan)は、歴代グルの誕生や、生涯における重要な出来事を記念する礼拝です。案内によってはパルカーシュ・プラブ(Parkash Purab)などの表現が使われることもあります。

これは一般的な意味での誕生日会ではありません。記念するグルの生涯、教え、共同体へ残したものを、聖典の朗読やキールタンを通して学び直す機会です。グル・ナーナク、グル・ゴービンド・シングなど、どのグルを記念するかによって中心となる物語や教えも変わります。

通常回と特別回で何が変わる?

通常回と特別回のどちらでも、朗読、キールタン、アルダース、フカムナーマ、ランガルという基本の流れが用いられることがあります。大きく変わるのは、朗読や歌、祈りで取り上げられる人物、歴史、教えの中心テーマです。

案内上の名称主な意味
Regular Diwaan通常の月例礼拝
Vaisakhi Diwaanヴァイサーキーとカルサ成立を記念
Shaheedi Diwaan殉教者と殉教の歴史を記憶
Gurpurab Diwaan歴代グルの誕生や重要な出来事を記念

過去の案内には、これらのほか、特定のグル名や新年などを掲げた回もあります。したがって、「特別回は必ず3種類」と固定せず、「過去の案内で確認できる主な特別回」と捉えるのが適切です。

2026年7月12日の月例ディワン時間割

2026年7月12日(日)の公式案内には、次の順序が示されています。案内には「Estimated time」とあるため、各時刻は目安です。礼拝の進行によって前後する可能性があります。

目安時刻内容
10:30~12:00スフマニー・サーヒブ(Sukhmani Sahib)
12:00~13:00グルバーニー・キールタン(Gurbani Keertan)
13:00~13:30アルダース、フカムナーマ(Ardas, Hukamnama)
13:30~グル・カ・ランガル(Guru Ka Langar)

7月12日の公式案内で確認できること
行事名は「Regular Monthly Diwaan at Tokyo Gurdwara Sahib」。案内には「Anyone can join the Sat Sangat」とあり、誰でも参加できる旨が示されています。以下はこの公式時間割を、シク教一般の礼拝慣習と区別しながら解説したものです。

10:30~12:00 スフマニー・サーヒブ

スフマニー・サーヒブは、必要に応じて「Sukhmani Sahib Path(スフマニー・サーヒブ・パート)」とも呼ばれる、グル・グラント・サーヒブに収められた長い祈りの詩です。第5代グルのグル・アルジャンによる作品で、神の名を心に置くこと、心の平安、謙虚けんきょさ、奉仕などが繰り返し語られます。

初参加者にとっては、長い朗読を静かに聴く時間です。パンジャーブ語を理解できず、一緒に唱えられなくても問題ありません。日本の読経と似て見える部分があっても、同じ宗教行為として説明するのではなく、「長い聖句の朗読を共同体で聴く」という見た目上の共通点にとどめましょう。

床に座る時間が長いため、足が痛くなったら静かに姿勢を変えて構いません。正座を強制される場ではありません。あぐら、横座り、足を折る座り方など、無理のない姿勢を選びつつ、聖典の方向へ足の裏を向けないようにします。

12:00~13:00 グルバーニー・キールタン

グルバーニーは「グルの言葉」、キールタンはその言葉を旋律に乗せて歌う礼拝です。音楽は礼拝に添える余興ではなく、シク教の祈りの中心的な形です。

グル・グラント・サーヒブの多くの賛歌は、ラーグと呼ばれる旋律の枠組みに整理されています。詩の意味を声と旋律で共同体に届けるため、歌うこと自体が教えを受け取り、記憶し、共有する行為になります。

言葉が分からなくても、静かに聴くだけで参加できます。演奏会ではないため、曲が終わるたびの拍手は控えます。写真や動画は、演奏者だけでなく、聖典や周囲の参加者が写る可能性があるため、必ず事前に許可を得てください。

13:00~13:30 アルダース

アルダースは、共同体で行う正式な祈りです。歴代のグルと共同体の歴史を振り返り、犠牲を記憶し、感謝や願いをささげ、最後にはすべての人の幸福を祈ります。

通常、参加者は立って祈ります。初参加者は周囲に合わせて静かに立てば十分です。言葉を唱えられなくても問題ありません。信徒と同じ動作を完全に再現しようとする必要もありません。分からないときは、周囲を遮らず、落ち着いて立つことを優先してください。

13:00~13:30 フカムナーマ

フカムナーマは、グル・グラント・サーヒブから聖句を読み、その日の共同体への導きとして受け止める時間です。「今日の生活にどう受け止めるかを考える教示」と理解すると近いでしょう。

占い、おみくじ、未来予測ではありません。偶然に未来を当てるためではなく、グルの言葉を、その日の自分や共同体の生き方へ引き寄せて考えます。

内容が分からない場合は、終了後に英語で「What was today’s Hukamnama about?(今日のフカムナーマはどのような内容でしたか)」と尋ねてもよいでしょう。ただし、東京の会場で日本語や英語の解説が必ず行われるとは限りません。

13:30~ グル・カ・ランガル

グル・カ・ランガル、一般にランガルと呼ばれる共同食事が始まります。食事は参加者へ無償で提供されますが、「無料カレー」「インド料理の試食会」とだけ理解すると、本質を見失います。

ランガルは、出自、宗教、性別、財産にかかわらず、同じ場で食事を分かち合う制度です。調理、配膳、片付けはセーワとして行われます。信徒でない人が食事をいただくことも、誰にでも開かれた歓迎の理念の中に含まれます。

一般にはベジタリアン料理ですが、その日の献立こんだては現地で確認してください。小麦、乳製品、豆類、ナッツ類などが使われる可能性があります。アレルギーがある人は、食べる前に必ず尋ね、分からなければ無理をしないことが大切です。

ランガルはなぜ無料なのか

全員が同じ食事をする意味

ランガルでは、社会的地位や職業に関係なく、同じ食事を同じ場で受け取ります。この平等の実践は、カーストや身分による区別を否定してきたシク教の歴史と結びついています。

無料なのは、料理の価値が低いからではありません。共同体が食材、労力、時間を持ち寄り、誰も「払える人」「払えない人」に分けずに食事を分かち合うからです。

セーワとは何か

セーワは、見返りを求めない奉仕です。調理や配膳だけでなく、靴置き場の整理、掃除、食器洗い、案内、片付けもセーワになり得ます。

初参加者が「何か手伝いたい」と思った場合は、勝手に厨房へ入るのではなく、「May I help with cleaning up?(片付けを手伝ってもよいですか)」と尋ねます。現地の役割分担や衛生上のルールがあるため、スタッフの案内を優先してください。

食事のマナーとアレルギー

  • 食べられる量だけ受け取り、食べ残しを避けます。
  • おかわりは勧められても、無理に受ける必要はありません。
  • 寄付は食事代ではなく、通常は義務ではありません。
  • アレルギーや食事制限があれば、丁寧に辞退して構いません。
  • ランガルの場でも、会場の案内に従って頭を覆ったままにします。

カラ・プラシャードが配られることもある

時間割に書かれていなくても、祈りの前後にカラ・プラシャードという甘い食べ物が配られる場合があります。小麦粉、ギー、砂糖などを用いることが多い食品です。

これは単なる「お菓子」や「デザート」ではなく、礼拝の中で分かち合われる宗教的な食べ物です。アレルギーがある場合は、無理に受け取らず、丁寧に辞退して構いません。

初めてグルドワラへ行くときの服装

男性も女性も頭を覆う

グルドワラでは、男性も女性も礼拝空間に入る前に頭を布で覆います。これは、聖典と礼拝空間への敬意を示すためです。

訪問者には、バンダナ、スカーフ、大きめのハンカチなどが適しています。一般的な訪問ガイドでは、帽子やキャップより布で覆うことが勧められています。東京会場に貸出用の布があるかどうかは、事前に公式Instagramで確認してください。

シク教徒が宗教的アイデンティティとして日常的に着用するターバンと、訪問者が礼拝中だけ頭を覆う行為は同じではありません。初参加者は、ターバンをまねるのではなく、礼拝施設のマナーとして清潔な布を用意すれば十分です。

床に座りやすい服を選ぶ

男女とも、肩と膝が隠れる服装を選びます。長時間床に座るため、ゆとりのある長ズボンが実用的です。短パン、ミニスカート、肩が大きく出る服、極端に身体へ密着する服は避けます。

靴は入口で脱ぐので、脱ぎ履きしやすいものが便利です。靴下にも目が向きやすいため、清潔なものを選びましょう。

入口から礼拝室までの流れ

1.頭を覆い、靴を脱ぎ、手を洗う

一般的なグルドワラでは、礼拝室へ入る前に頭を覆い、靴を脱ぎ、手を洗います。酒、たばこ、電子たばこ、薬物などの持ち込みは避け、飲酒後の訪問もしないでください。

設備の位置や順路は会場によって異なります。東京会場では、入口で現地スタッフの案内を確認しましょう。

2.「初めて来ました」と伝える

初参加であることを最初に伝えると、座る場所や礼拝室までの流れを案内してもらいやすくなります。

入口で使える英語
Hello, this is my first visit. May I join?
(こんにちは。初めて来ました。参加してもよいですか)

3.礼拝室では静かに着席する

信徒は聖典の前で額を床につける場合があります。これは教えへの敬意を示す行為ですが、非信徒の見学者に同じ動作を強制するものではありません。抵抗があれば、軽く頭を下げるか、静かに座るだけで構いません。

壇上や聖典の近くへ勝手に上がらないでください。聖典へ背中や足の裏を向けることをできるだけ避け、スマートフォンは消音にし、私語を控えます。

男女が左右に分かれて座る場合がありますが、それをただちに上下関係や差別の表れと断定するのは適切ではありません。座る場所は会場の慣習や空間の事情によって異なるため、現地案内を最優先します。

してよいこと・避けること

してよいこと避けること
分からないことを入口で尋ねる無断で壇上や聖典の近くへ上がる
静かに座り、言葉が分からなくても聴く聖典へ足の裏を向ける
足が痛いときに静かに姿勢を変える曲ごとに拍手する
食事や甘い供物を丁寧に辞退する酒・たばこ・電子たばこを持ち込む
撮影前に主催者と被写体の許可を取る他人の顔や子どもを無断でSNSへ載せる
片付けを手伝えるか尋ねる厨房や作業場所へ勝手に入る

言葉が分からなくても参加できる?

パンジャーブ語とグルムキー文字

朗読や歌は、主にパンジャーブ語などの言語で、グルムキー文字による聖典の言葉を用いて行われる可能性が高いです。グルムキーは言語名ではなく、文字体系の名称です。

言葉を理解できなくても、静かに聴き、共同体の礼拝に敬意を払うことで参加できます。日本語や英語の解説が必ずあるとは限らないため、最初から「すべて理解しなければ」と考える必要はありません。

英語で意味を尋ねる方法

What was today’s Hukamnama about?
(今日のフカムナーマはどのような内容でしたか)

Could you please explain the meaning of this hymn?
(この賛歌の意味を説明していただけますか)

初参加者向け当日チェックリスト

  • バンダナ、スカーフ、大きめのハンカチを持った
  • 肩と膝が隠れ、床に座りやすい服装にした
  • 脱ぎ履きしやすい靴と清潔な靴下にした
  • 食物アレルギーを英語でも説明できるようにした
  • スマートフォンを消音にする準備をした
  • 写真や動画は事前許可が必要だと理解した
  • 公式Instagramで開催・時間・施設固有ルールを再確認した

到着時間の実用的な目安:全体を体験したい場合は、10時15分~20分ごろの到着をおすすめします。これは公式指定ではなく、頭を覆う、靴を脱ぐ、初参加であることを伝える時間を見込んだ編集上の提案です。

長い朗読から参加するのが難しい場合、12時のキールタン前から加わる選択肢も考えられます。ただし、途中参加が確実に認められるとは断定できません。事前に公式へ確認するか、入口で声をかけてください。

13時30分からランガルが始まるため、食事と片付けまで含めて14時~14時30分ごろまで余裕を持つと安心です。これも進行によって前後する実用上の目安です。

よくある質問

シク教徒でなくても参加できますか

2026年7月12日の公式案内には「Anyone can join the Sat Sangat」とあり、誰でも参加できることが明記されています。信徒でない日本人も、礼拝空間への敬意を守って参加できます。訪問者に改宗を求めることを前提とした集会ではありません。

一人で行っても大丈夫ですか

一般にグルドワラは訪問者へ開かれています。一人参加でも問題ないと考えられますが、東京会場固有の受付方法がある可能性があるため、入口で初参加だと伝えてください。

途中から参加できますか

一般論で断定はできません。事前に公式Instagramで確認するか、入口で静かに声をかけて案内を受けてください。

礼拝の動作をまねしないと失礼ですか

いいえ。信徒が聖典の前で額を床につけても、見学者に同じ行為が義務づけられるわけではありません。軽く頭を下げる、または静かに着席するだけでも構いません。

頭を覆う布は借りられますか

多くのグルドワラには訪問者用の布がありますが、東京会場に必ず用意されているとは断定できません。自分でバンダナやスカーフを持参し、必要なら事前に確認してください。

ランガルだけ食べるのは失礼ですか

ランガルは誰にでも開かれた食事ですが、月例ディワン全体は宗教的な礼拝集会です。食事だけを目的に訪れるより、可能な範囲で礼拝の意味を理解し、共同体への敬意を示して参加することをおすすめします。

参加費や寄付は必要ですか

7月12日の公式案内から参加費は確認できません。ランガルへの寄付は通常「食事代」ではなく、義務とも限りません。東京会場の案内を確認し、不明なら現地で尋ねてください。

子ども連れでも参加できますか

子ども連れの可否や設備は、東京会場へ確認してください。参加する場合は、礼拝中の私語や移動、食物アレルギー、途中退出の方法を事前に相談すると安心です。

写真や動画を撮れますか

許可なく撮影しないでください。主催者の許可に加え、他の参加者、とくに子どもの顔が写る場合は十分な配慮が必要です。撮影可否はその日の案内を優先します。

パンジャーブ語が分からなくても大丈夫ですか

はい。言葉を理解できなくても、静かに聴いて参加できます。意味を知りたいときは、終了後に英語で尋ねてみましょう。

まとめ

シク教は、ヒンドゥー教やイスラム教の一派ではなく、グル・ナーナクから始まった独立した宗教です。唯一神への信仰、人間の平等、正直な労働、分かち合い、神を心に置くこと、セーワを重視します。

グルドワラでは、聖典を中心に、朗読、音楽、祈り、教示、共同食事が一つにつながります。2026年7月12日の月例ディワンでは、スフマニー・サーヒブ、グルバーニー・キールタン、アルダース、フカムナーマ、ランガルという順序で、その中心的な実践に触れられます。

初参加者が礼拝を完璧に理解したり、信徒と同じ動作を再現したりする必要はありません。頭を覆う、靴を脱ぐ、聖典へ足を向けない、撮影前に許可を取るという基本を守り、分からないことは入口で尋ねれば十分です。

なお、日時、参加条件、途中参加、貸出品、撮影、子ども連れ、言語対応などの施設固有情報は変更される可能性があります。参加直前に公式Instagramを必ず再確認してください。

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参考文献・参考サイト

  1. Guru Nanak Darbar Tokyo「Regular Diwaan at Tokyo Gurdwara Sahib 12 July, 2026」
  2. Guru Nanak Darbar Tokyo 公式Instagram
  3. The Sikh Coalition, “Guide to Visiting a Gurdwara” (2025)
  4. The Sikh Coalition, “Gurdwara”
  5. The Sikh Coalition, “Sikhism: An Educator’s Guide”
  6. Shiromani Gurdwara Parbandhak Committee, “Basic Articles”
  7. Shiromani Gurdwara Parbandhak Committee, “Sri Guru Granth Sahib”
  8. Shiromani Gurdwara Parbandhak Committee, “Sikh Rehat Maryada”
  9. Harvard University Pluralism Project, “The Gurdwara”
  10. Harvard University Pluralism Project, “The Word of God”