Hibiya Art Park 2026とは?3人のアーティストと見どころを日比谷公園の歴史から解説

秋の日比谷公園の雲形池

2026年11月13日から29日まで、日比谷公園で「Hibiya Art Park 2026」が開かれます。テーマは「Timeless Phenomena―確かにありそうなもの―」。栗林隆、佐々木類、横手太紀の3人が、公園の自然や時間、人の身体感覚に向き合う作品を展開します。

会場の日比谷公園は、江戸時代の大名屋敷、明治期の陸軍練兵場を経て、1903年に日本初の西洋風公園として開園しました。都市が急速に近代化した場所で「時間」を主題に作品を見ることが、2026年展の核になっています。

Hibiya Art Park 2026の会期・時間・テーマ

Hibiya Art Park 2026は、東京都が進める「花と光のムーブメント」の日比谷公園プログラムです。2026年は東京国際文化芸術祭「ARTE TOKYO」のハイライトプログラムにも位置づけられました。

項目内容
名称Hibiya Art Park 2026「Timeless Phenomena―確かにありそうなもの―」
会期2026年11月13日(金)~11月29日(日)
時間9:00~21:00
会場日比谷公園
入場無料・予約不要
出展アーティスト栗林隆、佐々木類、横手太紀
ディレクター永山祐子
キュラトリアルコラボレーター丹原健翔

公式サイトでは展示作品の配置マップまで公開されています。一方、トークなどのイベントスケジュールは2026年9月11日時点で「Coming soon」とされており、今後追加発表される予定です。

「Timeless Phenomena」が扱う公園の時間

「Timeless Phenomena」は、時計で区切られる時間とは異なる、身体や自然の時間に目を向けます。日差しの移ろい、木々の成長、季節ごとに咲く花、鳥や虫、人の動きなど、公園には都市のスケジュールとは別の速度が流れています。

参加作家の作品は、公園の中を歩くにつれて出会うように配置されます。すでにある木々、草花、音、光、人の往来と作品が同じ場所に重なる構成です。

栗林隆|境界を身体で感じる作品

栗林隆くりばやし たかしは1968年長崎県生まれ。1990年代初頭からドイツに滞在し、自然と人間、可視と不可視、陸と水、内と外など「境界」を主題に、インスタレーション、映像、ドローイングなどを制作してきました。

近年の《元気炉》シリーズでは、自然環境と社会構造、エネルギーをめぐる問題を、鑑賞者の身体を巻き込む形で扱っています。Hibiya Art Park 2026公式ページでは《元気炉―六号基 大谷》が参考作品として示されています。

佐々木類|ガラスに残る自然と記憶

佐々木類ささき るいは1984年高知県生まれ。主にガラスを用い、身近な自然や生活環境の中で感じた気配や記憶を、保存・記録するように作品へと変えてきました。

公式ページでは《Self-Container No.1》が参考作品として掲載されています。日比谷公園の木々や草花、季節の変化を主題とする今回の構想と、佐々木が扱ってきた自然の記憶や痕跡が重なります。

横手太紀|目に見えない存在と時間

横手太紀よこて たいきは1998年生まれ、神奈川県逗子市育ち。存在と不在、言葉にならないやりとり、目では捉えにくい小さな現象に目を向け、物質の背後にある関係を作品にしてきました。

公式ページでは《Moku/ Floating Rubble (when the cat’s away, the mice will play)》が参考作品として示されています。人間、植物、動物、周囲の環境がそれぞれ異なる時間を生きるという2026年展のテーマに接続します。

ディレクター永山祐子が公園と作品をつなぐ

ディレクターは建築家の永山祐子ながやま ゆうこです。東急歌舞伎町タワーや大阪・関西万博のパビリオンなど、建築と都市空間に関わる仕事を手がけてきました。キュラトリアルコラボレーターは作家・キュレーターの丹原健翔たんばら けんしょうです。

誰もが通行し、休み、食事をし、植物が育つ都市公園が会場です。建築とキュレーションの両側から、公園そのものを展示空間として編む体制になっています。

大名屋敷から練兵場、近代公園へ

日比谷公園の土地には幕末まで大名屋敷だいみょうやしきがあり、明治になると陸軍の練兵場れんぺいじょうとして使われました。その後、首都東京にふさわしい近代的な公園が求められ、1903年6月1日に日比谷公園が開園しました。

日比谷公園の大噴水と日比谷公会堂
日比谷公園の大噴水と日比谷公会堂。撮影:Kentin/Wikimedia Commons/CC BY-SA 3.0

西洋文化を取り入れながら和の要素も組み込んだ公園として整備され、音楽、園芸、飲食、集会など、新しい都市文化を受け入れる場所になりました。詳しい成立史と園内の史跡は、日比谷公園の歴史と見どころ|日本初の洋風公園を歩くで紹介しています。

日比谷公園は再整備の途中にある

日比谷公園では現在、2033年の開園130周年へ向けた再生整備が段階的に進んでいます。Hibiya Art Park 2026の公式マップにも整備工事エリアが示されており、変化の途中にある都市公園で作品を見ることになります。

近隣の丸の内・東京駅周辺も、保存と再開発を重ねながら都市景観を更新してきました。街の変化を建築や都市計画から追うなら、丸の内・大手町を歩く|東京駅保存と容積移転で読む再開発入門もつながります。

アクセス|日比谷駅・霞ケ関駅からすぐ

日比谷公園は、東京メトロ日比谷線・千代田線、都営三田線「日比谷」駅A10・A14出口、東京メトロ丸ノ内線・千代田線「霞ケ関」駅B2出口からすぐです。東京メトロ有楽町線「桜田門」駅5番出口から徒歩約5分、JR「有楽町」駅から徒歩約8分です。

天候などによる当日の開催状況や変更は、Hibiya Art Park公式Instagramで案内されます。

昼と夜で作品と公園の見え方が変わる

開催時間は9時から21時です。11月の日比谷公園は、日中の自然光から夕方、夜へと短い時間で景観が変わります。「時間」をテーマにする企画では、光や気温、人通りが移り変わる公園そのものが鑑賞条件になります。

作品の詳細やイベントスケジュールは今後の公式発表で追加されます。現時点で会期、3作家、ディレクター、展示マップ、企画テーマが公開されています。

参考文献・公式資料

  1. 東京都公園協会「Hibiya Art Park 2026」
  2. 東京都公園協会「日比谷公園」
  3. 東京都建設局「日比谷公園再生整備」
  4. ARTE TOKYO 公式「ABOUT」