虎ノ門ヒルズ「TOKYO PROTOTYPE」開催レポート|33人で楽しんだTOKYO NODE49階の無料公開と夜景

TOKYO NODE49階のライトアップされたプール内アートと東京スカイツリーの夜景

2026年1月29日(木)19時30分、ゆる歴史散歩会の33人で、虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの「TOKYO PROTOTYPE」を訪れました。1月29日から31日まで開催された無料の都市型クリエイティブフェスティバルです。地下2階、8階、45階、46階、49階などに展示が広がり、普段は入場機会が限られる49階「SKY GARDEN & POOL」まで楽しめる特別な催しでした。

この日のハイライトは、地上約250mのプールの先に広がる東京の夜景。開放的な屋上空間と美しい光の景色に、33人みんな大興奮でした。この記事では当日撮影した12枚の写真とともに、江戸の地名から現代の再開発、TOKYO NODEの建築、各会場のアートまで詳しく紹介します。

虎ノ門ヒルズ

「虎ノ門とらのもん」の地名は、江戸城の外郭にあった門に由来します。港区によると虎ノ門は1873年(明治6年)に撤去され、門跡の一部が現在も文部科学省付近に残ります。名の由来には諸説ありますが、四方を青龍・白虎・朱雀・玄武に対応させる四神思想しじんしそうにちなみ、江戸城の西側に位置することから「白虎」の名を取ったという説が知られています。現代の超高層ビル群の下には、江戸の城郭都市の歴史が重なっているのです。

虎ノ門ヒルズの街づくりは、環状第二号線の整備と一体化して進められました。2014年開業の森タワー、2020年竣工のビジネスタワー、2022年竣工のレジデンシャルタワー、2023年10月開業のステーションタワーと、街の機能が段階的に拡大。オフィス、住宅、ホテル、飲食店、文化施設に加え、駅、道路、広場、歩行者デッキを立体的につなぐところが大きな特徴です。

今回の会場「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」は、地上49階・地下4階、高さ約266m。東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」と一体的に整備され、地下のステーションアトリウムから商業施設、高層階の文化施設へとつながっています。ビルの高さ約266mと49階屋上の地上約250mは、それぞれ建物全体の高さと屋上空間の位置を表しています。再開発の背景については森ビルと森トラストの再開発史でも紹介しています。

TOKYO NODE

「TOKYO NODE」は2023年10月に開業した、アート、テクノロジー、ビジネス、エンターテインメントなどをつなぐ情報発信拠点です。NODEは英語で「結節点」を意味します。45~49階のホール、ギャラリー、ダイニングなどと8階の「TOKYO NODE LAB」を中心に、鑑賞の場と創作・研究の場が組み合わされています。

46階の「TOKYO NODE HALL」は、東京の街並みを背景に展示やイベントを開催できる大空間。49階の「SKY GARDEN & POOL」は、水面と眺望がつながるように見えるインフィニティプールと屋外庭園が特徴です。地下の駅前空間から49階の屋上へと上がるだけで、同じ街が全く異なる表情を見せます。今回のイベントは、それらの施設を一度に体験できる特別な機会でした。

TOKYO PROTOTYPE

「TOKYO PROTOTYPE」は2026年1月29日(木)~31日(土)に開催された都市型クリエイティブフェスティバルです。公式案内による開催時間は11時~21時。イベント対象会場は無料で、森ビル TOKYO NODE LABと日本テレビが主催、文化庁が協力しました。クリエイターや企業、大学研究機関など26組が出展し、AI、ロボット、XR、デザイン、ファッション、メディアアートなどの領域から、実験的な作品や技術を紹介しました。

「プロトタイプ」は試作品や構想を形にして試す段階の成果を指します。このフェスティバルでは、完成された製品を見せるだけでなく、未来の都市や生活のあり方を考える実験を公開したところに意義があります。地下鉄駅前の広場も、高層ビルの窓辺も、屋上庭園も展示の舞台。会場となった建築そのものがアートと技術を引き立てていました。

当日の写真で振り返る各フロア

地下2階|街の玄関口に現れた実験的な展示

地下2階では、駅と街を結ぶステーションアトリウム周辺が会場になっていました。1枚目はPHIAROによるオフロード型モビリティのプロトタイプ。訪問者が車両の近くで展示を見ています。2枚目はロボットアームと鍵盤を組み合わせた機械仕掛けの展示です。ふだんは移動のために通る空間で、試作品に間近で触れられるのは、このイベントならではの楽しさでした。

虎ノ門ヒルズ地下2階TOKYO PROTOTYPE会場のPHIAROモビリティ展示
地下2階のPHIAROによるオフロード型モビリティのプロトタイプ。
TOKYO PROTOTYPE地下2階会場のロボットアームと鍵盤を組み合わせた展示
駅前の会場ではロボットアームと鍵盤を組み合わせた装置も展示されました。

45階|にぎわいと虎ノ門ヒルズ森タワーの夜景

45階のアライバルホール付近には多くの来場者が集まり、イベントらしい活気が感じられました。窓の向こうに広がる夜景も高層階ならでは。虎ノ門ヒルズの開発を先導した森タワーを間近に望むと、2014年から2023年にかけて街の姿が変わってきたことが分かります。

TOKYO PROTOTYPE45階会場のアライバルホールに集まる来場者
45階アライバルホール付近。多くの来場者でにぎわっていました。
虎ノ門ヒルズステーションタワー45階から望む森タワーと東京の夜景
45階から望む虎ノ門ヒルズ森タワーと夜の街並み。

46階|空に魚が泳ぐ「FLOCK OF」

46階「TOKYO NODE HALL」では、タイのクリエイティブスタジオbit.studioによる「FLOCK OF」を鑑賞。銀色の魚型バルーンが空中を漂い、ガラスの向こうの東京の街並みと重なります。公式に「天空の水族館」と紹介された作品です。魚が水中ではなく都市の高層階を泳ぐという構図が、幻想的な空間を生んでいました。

46階TOKYO NODE HALLのFLOCK OF魚型バルーンと来場者
46階の「FLOCK OF」。魚型バルーンが夜景の前を泳ぎます。
TOKYO PROTOTYPE46階の銀色の魚型バルーンを間近で見る会場風景
銀色の魚型バルーンを間近で楽しめる、天空の水族館。

49階|SKY GARDEN & POOLの無料特別公開

この日の最大の見どころは49階「SKY GARDEN & POOL」でした。日頃は利用条件のあるエリアがイベント期間中に特別公開され、無料で入場できました。地上約250mの屋上は非常に開放的で、プールの向こうに東京の灯りがどこまでも広がるように見えました。遠くの東京スカイツリーとビルの明かり、水面がつくる光景はとても美しく、参加した33人が大興奮する時間になりました。

49階「SKY GARDEN & POOL」から見た東京の夜景を、2026年1月29日に撮影したShorts動画でもご覧いただけます。写真とはまた違う、屋上の広がりや水面と街の光の雰囲気が伝わる記録です。

TOKYO NODE49階のインフィニティプールといけばな作品と東京の夜景
49階のプールといけばな作品。高層階の夜景が広がります。
TOKYO NODE49階のプール越しに見える東京スカイツリーの夜景
インフィニティプールの向こうに見える東京スカイツリー。
地上約250mのTOKYO NODE49階屋上庭園と夜景を眺める人々
地上約250mの屋上庭園。開放的な空間で夜景を楽しみました。
TOKYO NODE49階SKY GARDEN & POOLのライトアップされたアートと夜景
ライトアップされたプールの作品と都市の光が重なる景色。

屋上プールには、華道家元池坊・BAUMX・enigmaによる「Plurality of Life — 純粋な命と、多様な命」が展示されました。池坊の石渡雅史いしわたまさふみ准教授がいけばなを担当。蓮を思わせる造形が、プールの水面や照明と響き合います。いけばなの伝統と現代の技術が都市の夜景の中で出会う、印象的な展示でした。

TOKYO NODE49階SKY GARDEN & POOLの庭園とルーバー建築
49階SKY GARDEN & POOLの屋上庭園。建築と緑が広がる眺め。

49階に入場する際には、手荷物を一切持ち込めず、コインロッカーに預ける必要がありました。これは2026年1月29日の訪問時の案内です。

手荷物の預け入れと無料コインロッカー

TOKYO NODEの利用者向けコインロッカーは8階と45階に設置されています。料金は100円返却式で、使用時に100円硬貨を入れ、荷物を取り出す際に硬貨が戻るため、実質無料で利用できます。両替機・両替サービスはなく、ロッカーの事前予約や日をまたいだ利用もできません。設置数には限りがあるので、100円硬貨を用意し、荷物をなるべく少なくしておくとスムーズです。設置階はTOKYO NODE公式の施設案内、利用方法はTOKYO NODE公式のよくある質問でも紹介されています。

今回の荷物預け入れはイベント当日のルールです。別の機会に屋上を利用するときは、催しごとの持ち込み制限や屋外エリアの開放状況を確認すると安心です。

8階|研究と創造が交わるフロア

8階にもTOKYO PROTOTYPEの会場があり、カラフルな旧型iMacが並ぶ展示を撮影しました。この階の「TOKYO NODE LAB」は、企業やクリエイターが新しい都市体験を生み出す共創の場です。地下から高層階まで、それぞれの空間を生かした多様な表現が集まったことが今回のイベントの特色でした。

TOKYO PROTOTYPE8階会場に展示されたカラフルな旧型iMac
8階の会場に並んだ色鮮やかな旧型iMac。

見学のための基本情報

開催日:2026年1月29日(木)~31日(土)。開催時間:11:00~21:00。イベント対象会場の入場料:無料。場所:東京都港区虎ノ門2丁目6-1、虎ノ門ヒルズ ステーションタワー。アクセス:東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」直結。撮影・散歩会開催:2026年1月29日19:30、33人参加。

開催期間の特別公開と通常時の施設利用条件は異なります。今後の展示・イベント、49階屋上の利用案内、荷物を預ける方法についてはTOKYO NODE公式サイトで案内されています。

関連記事とTimeWalk

虎ノ門ヒルズの周辺には、江戸城の門跡や坂道、寺社などの歴史資源が残っています。虎ノ門と新橋の史跡巡りでは古くからの地域の面影を、虎ノ門ヒルズと麻布台ヒルズの街歩きでは地形と都市開発を紹介しています。森ビルと森トラストの再開発史も合わせて読むと、夜景の印象が変わります。

街なかの史跡散策には、現在地や指定地点の近くにある歴史スポットを地図で探し、自分で歴史散歩を楽しめるWebアプリTimeWalkもあります。イベント施設への入場は現地の案内に従い、周辺の街歩きに活用できます。

まとめ

2026年1月29日のTOKYO PROTOTYPEでは、33人で虎ノ門ヒルズの各階を巡り、展示と夜景を楽しみました。とりわけ、普段は利用機会が限られる49階の屋上に無料で上がれた体験は特別でした。江戸城の門に由来する虎ノ門の歴史、都市再開発が生んだTOKYO NODE、最先端のアートが一つになった楽しい夜でした。

参考資料